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AmazonはNPOとの提携を通じて100人以上の障害のある労働者を雇っている


便利すぎるネットショッピングだけではなくリアル店舗にも力を入れているAmazonは、過酷な労働環境が語られる一方で、悩める労働者への労働環境改善にも積極的に取り組んでいます。そんな雇用政策の一環として、Amazonは障害者サービスの非営利団体との提携を通じて数百人の障害のある労働者を雇用しているとシアトル・タイムズが報じています。

Amazon finds an alternative workforce through Northwest Center, a Seattle nonprofit helping people with disabilities | The Seattle Times
https://www.seattletimes.com/business/amazon/amazon-finds-an-alternative-workforce-through-northwest-center-seattle-nonprofit-helping-people-with-disabilities/

シアトルに拠点を置く障害者サービス非営利団体(NPO)のノースウエストセンターは、Amazonとの17年を超える関係の中で、Amazonのビジネス上のニーズを満たすことができるように成長してきたそうです。ノースウエストセンターのCEOであるジーン・ボーズ氏は、「焦点は障害ではなく能力にあり、すべての人々は才能と能力を持っています。私たちがAmazonで成功することが出来たのは、私たちが能力と必要性とを仲介する役目としてあったためです」と述べています。

by chi chang wu

Amazonとノースウエストセンターとの関係は、Amazonのトップ不動産エグゼクティブであるジョン・スケトラー氏が2001年にAmazonに入社する前、ノースウエストセンターの理事を6年間勤めていたことから結び付いたものとのこと。スケトラー氏は「私たちには風変わりなニーズがあり、ノースウエストセンターの人々はそのニーズを満たす手助けを可能にしてくれます」と述べています。またボーズ氏によるとAmazonの組織に問題があった点をノースウエストセンターとのパートナーシップにより大きく変化させることができたそうです。

2015年にパイロットプログラムの一環として障害のある労働者22人がAmazonでパートタイムの仕事に雇われました。ノースウエストセンターが紹介した従業員は、他の従業員たちと同じ期待に応えられていたとAmazonはコメントしています。これによりプログラムは拡大し、箱詰めや選別センターなどさまざまな場所に多くの従業員が配置されていきました。


ノースウエストセンターの報告書によると、2017年にノースウエストセンターからの紹介でAmazonに配置された従業員は、平均の98%の生産性を達成し、倉庫での事故率も1.1%と低い値を記録し、また出席率もかなり良好だったそうです。2015年以降、ノースウエストセンターを通じてAmazonと仕事をしている障害のある人は180以上にもなるとのことで、障害のある人の雇用機会の増加や、失業率の低下などの社会的な貢献を果たしています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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