サムスンが提携していない別企業ロゴを掲載で混乱、ロシア企業と勘違いした可能性
Samsungが「HDR10+」技術に関する発表で、まったく関係のない企業のロゴを提携企業一覧で表示しました。Samsungはロシアの企業と取り違えた模様です。
[Update: Ars denial] Samsung claims partnership with news publication Ars Technica in latest branding mishap
https://www.androidpolice.com/2018/12/23/samsung-claims-partnership-with-news-publication-ars-technica-in-latest-branding-mishap/
映像の高画質化技術「HDR10」の後継規格である「HDR10+」は、Samsungやパナソニック、Hisenseなどの映像機器メーカーだけでなく、20世紀FOXやワーナー・ブラザースなどの有力なコンテンツパブリッシャーなどもサポートを表明しており、次世代の高画質化技術として普及が見込まれています。
そんな中、HDR10+に関する認証センターの設立、エコシステム構築のためのパートナーシップの拡大に関する発表をSamsungが行いました。内容自体は、中国に新たな認証センターを設立するとともに様々な企業との提携がますます盛んになっていることをアピールするものでしたが、Samsungが提携済みの主要な企業一覧の中に、テクノロジー系ニュースサイトのArs Technicaのロゴが表示されていることを、Android Policeが発見し指摘していました。
インターネットニュースメディアがSamsungとディスプレイ技術に関して提携する意味は乏しく、提携の事実について疑問が噴出しましたが、Android Policeはロシアのプロダクションスタジオ「ARSPRO」と取り違えているのではないかと指摘しました。Android Policeによると、ARSPROはそれほど規模の大きな企業ではなく、ウェブページやロゴをネット上で簡単に見つけられないとのこと。ちなみに、FacebookページからARSPROの正しいロゴは以下のものだとAndroid Policeは提示していました。
とはいえ、偽物のSupremeと電撃提携を発表するなど離れ業を演じるSamsungのことなのでArs Technicaとの提携もあり得るのではないかと考える人もいるかもしれませんが、当事者のArs Technicaが正式に「提携の事実はない」と発表しました。なお、Ars Technicaによると有料購読サービスの「Ars Pro」の存在から、Samsungが誤解した可能性が高いそうです。
“Samsung x Ars Technica” is not happening | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2018/12/samsung-image-erroneously-claims-partnership-with-ars-technica/
なお、Android Policeの指摘の後、Samsungはプレスリリースページを更新し、Ars Technicaのロゴは消えました。なお、キャッシュではArs Technicaロゴ入り版がしっかり確認できます。
・関連記事
サムスンが世界的人気ブランド「Supreme」の偽物とのコラボを大々的に発表 - GIGAZINE
サムスンが一眼レフ撮影のストック写真を使って「スマホでボカシ撮影」の画像を作成していたことが判明 - GIGAZINE
サムスンが散々ディスってきたiPhoneからGalaxy端末の宣伝を行っていたことが判明 - GIGAZINE
Samsungが「iPhone信者だった僕がGalaxyに乗り換えるまで」ムービーを公開、SamsungがiPhone信者なのではないかと思う仕上がり - GIGAZINE
Appleに商標侵害で訴えられたSamsungが逆提訴、「Appleが特許を侵害」と主張 - GIGAZINE
・関連コンテンツ