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テスラの従業員はイーロン・マスクCEOと虐待関係にあるという指摘

by Automobile Italia

テスラのイーロン・マスクCEOは週120時間労働を行うといったハードワークで知られています。ジャーナリストのチャールズ・デュヒッグ氏は元テスラの従業員や現テスラの従業員にインタビューを行うことで、マスクCEOが「クリーンなエネルギーで動く電気自動車を作ること」にとりつかれ、テスラの社内が「カオス」であったことを明らかにしています。

Dr. Elon & Mr. Musk: Life Inside Tesla's Production Hell | WIRED
https://www.wired.com/story/elon-musk-tesla-life-inside-gigafactory/


Former Tesla executive says employees in "abusive relationship" with Elon Musk — Quartz
https://qz.com/1495131/former-tesla-executive-says-employees-in-abusive-relationship-with-elon-musk/

デュヒッグ氏によると、組み立てラインの不調についてマスクCEOに尋ねられたある若いエンジニアは、突然マスクCEOから問題を明確に説明するように言われ驚き、「何についてのことか」を聞き返したところ、「お前はバカか!」と怒鳴られ解雇されたとのこと。このエンジニアとマスクCEOの会話は1分たらずだったといいます。また小売りのポジションに応募した人はマスクCEOに「靴の色が嫌いだ」という理由で採用されなかったとも語っています。なお、「靴の色」を理由に応募者を不採用にしたという件については、テスラは事実を否定しました。


そして2018年にはテスラの財政状況が悪化したためか、マスクCEOは「今日は誰かを解雇しないと」と言うようになったそうです。マネージャーの1人はマスクCEOが周囲に怒りを爆発させることを知り、部下に「マスクCEOのデスクに近寄らないように」と指示。マスクCEOの怒りを買わないように会議で疑問を挟まないようにしている人もおり、元役員は「テスラの全従業員はイーロンと虐待関係にある」と述べたほど。何か間違ったことを言うなどしてマスクCEOを刺激すると、マスクCEOにバカだとみられ、その認識を二度と変えることはできないといいます。

Wiredに掲載されたデュヒッグ氏の記事を受けて、テスラは「Model 3は非常に大きな困難だった」と述べつつ、記事が「過度に劇的でセンセーショナルに表現された物語」だと説明。社内での議論が抑圧されたり、理由なく、あるいは合意なくマスクCEOによって解雇されることはないとしました。テスラの広報は「このような運営方法が行われていたらテスラはそもそも今ここに存在しません」「テスラの成功のために私たちは高い標準を持たねばならず、他の誰よりの熱心に、賢明に働く必要があります。イーロンは、自分と共に働いている人をとても気にかけています」と述べました。


重要なポジションにいた従業員が何十人とテスラを去っていますが、一方で、「大きなミッションに貢献したい」と考える多くの人がテスラに志願しています。

デュヒッグ氏の取材に対し、「テスラは真の意味で世界を変えようとしている、数少ない企業の1つです。そして従業員はみんな賢明です」とコメントする元役員が存在するほか、テスラの元顧問弁護士のトッド・マクロン氏は「彼(マスクCEO)は、人が自分自身ができると思っていることの限界を超えさせる力を持つ人物です」と述べるなど、テスラやマスクCEOのやり方に対して肯定的なコメントを寄せる人も。しかし、元技術管理者は「テスラの偉業は、CEOが怒り狂うことで役員たちが会社を去っているにも関わらず、世界中から称賛を集める電気自動車を作ったという点にあります」「これは本当に驚くべきことです」とコメントしました。

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in メモ,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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