ブラウザのアクセス情報を書き換えて自由自在にリダイレクトやヘッダーの編集ができるブラウザ拡張「Requestly」
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/00.png)
ブラウザのネットワークリクエストを書き換えることで特定のサイトにアクセスできないようにしたり、ユーザーエージェントを偽装したりできるようにするChrome・Firefox拡張機能が「Requestly」です。
Home - Requestly
https://www.requestly.in/
公式サイトにアクセスし、「INSTALL NOW」をクリックしてブラウザに拡張機能を追加します。Firefoxの場合はポップアップが出るので「許可する」をクリックし……
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1773_m.png)
権限を確認して「追加」をクリックします。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1775.png)
Chromeの場合はchrome web storeが開くので「Add to Chrome」をクリックすればOK。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1756_m.png)
ブラウザに拡張機能が追加されたらアイコンをクリックして設定画面を開きます。新しいルールを作成するため、「+」ボタンをクリックします。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1757_m.png)
記事作成時点ではアクセスを別のURLに変更する「Redirect Request」、ページへのアクセスを禁止する「Cancel Request」、URLの一部を書き換える「Replace Request」、ヘッダーを編集する「Modify Headers」、クエリパラメーターを編集する「Modify Query Parameters」、ページのロード時にJavaScriptを実行する「Insert Scripts」、ユーザーエージェントを偽装する「Override User-Agent」の全部で7種類のルールがあります。今回は「Redirect Request」を作成してみます。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1758_m.png)
名前を入力してルールとリダイレクト先を選択します。実際にこんなリダイレクトをする意味があるのかはさておき、どういった動作をするのかを体験するため、今回は「Google -> Yahoo!」という名前で、URLに「google」という文字を含んでいれば「https://www.yahoo.co.jp」にリダイレクトするという設定にしました。右上の「Save」をクリックして保存します。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1759_m.png)
ブラウザに「google.co.jp」と入力するとYahoo! JAPANのページが表示されました。URLに「google」という文字を含んでいればリダイレクトが行われるので、「google.com」やただ単に「google」と入力した場合などもすべてYahoo!にリダイレクトされます。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/00.png)
なお、URL全体にマッチする設定のほか、ホスト部分にだけマッチする「Host」やパスにのみマッチする「Path」という設定も可能です。例えば「https://gigazine.net/news/20181214-requestly」であればホスト部分は「gigazine.net」でパスは「/news/20181214-requestly」です。また、部分一致を行う「Contains」の他に完全一致の「Equals」、正規表現を用いる「regex」、アスタリスクをワイルドカードとして使用できる「wildcard」の4つのモードがあります。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1761.png)
作成したルールを適用するかどうかはオンオフボタンで簡単に切り替えることができます。また、ルール単位でファイルに書き出すことも可能。中身はJSON形式のテキストファイルなので知識があればファイルを直接編集することもできます。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1762_m.png)
書き出したファイルはアップロードボタンから簡単に追加可能です。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1766_m.png)
また、複数のルールをグループにまとめることもできます。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1763_m.png)
まとめたルールはグループ単位でオンオフできるので、複雑な設定を切り替えたい場合などに重宝しそうです。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1764.png)
共有機能も存在しており、共有したいルールにチェックを付けて「共有」ボタンをクリックし、名前を入力して「Copy & Close」をクリック。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1768_m.png)
クリップボードに共有用のURLがコピーされるので共有したい相手に渡せばOK。受け取ったURLにアクセスするとルールが表示されるので「Import List」で読み込むことができます。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/12/14/requestly/snap1769_m.png)
例えばリプレイス機能を使用してページのアクセス先の一部をローカルに変更することで、本番環境でのみ発生してしまうバグのデバッグなどに活用できそうです。記事作成時点ではChromeおよびFirefoxのみの対応となっていますが、将来的にはEdgeとOperaへも対応する予定とのことです。
・関連記事
プログラマーたちが使った開発ツール2016年トップ50のランキング「Top 50 Developer Tools of 2016」をStackShareが発表 - GIGAZINE
Git誕生10周年を記念した開発者のリーナス・トーバルズ氏のインタビュー - GIGAZINE
深層学習を用いて歌からボーカルや楽器だけを抽出する技術が開発される - GIGAZINE
Googleはウェブを安全にするために「URLをなくすべき」と考えている - GIGAZINE
ウェブブラウザの「about:」機能はどのようにして誕生したのか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ