日本で大人気の「着ぐるみマスコット」について「着ぐるみ俳優の学校」を運営する女性が語る

日本ではイベントのたびにさまざまな着ぐるみマスコットが登場し、人々にとって着ぐるみはとても身近な存在となっています。また、全国の地方自治体をアピールする「ゆるキャラ」がマスコットキャラクターになっていることも多く、「ゆるキャラグランプリ」では数多くのゆるキャラの着ぐるみが登場します。そんな着ぐるみマスコットの中に入る「着ぐるみ俳優」を育成する学校を運営する女性が、着ぐるみマスコットについて語るムービーがYouTubeで公開されています。
The Woman Teaching Tokyo's Mascots

画面に登場するのは……

さまざまな着ぐるみマスコットたち。

ユーモラスな外見の着ぐるみには、つい触れたくなってしまいます。

大きめのお祭りの場には、かなりの確率で着ぐるみマスコットが現れます。「日本で愛される着ぐるみは、普段の人間同士じゃできないコミュニケーションができるものです」と話すのは……

かつてNHKで放送されていた着ぐるみ人形劇の「にこにこぷん」で、長年にわたってネズミの「ぽろり」を演じていた経歴を持つ大平長子さん。

現在では着ぐるみマスコットの練習を行う学校や企画・イベントを運営する「ちょこグループ」の経営を行っています。

「スクールは11年目になります」と語る大平さん。カーテンを開けると……

大量に並んだ着ぐるみの頭。

キツネやライオンのような動物だけでなく、カッパの頭もありました。

東京にある大平さんの着ぐるみ教室では、着ぐるみ俳優を目指す人々にさまざまな教育を行っています。

マスコットビジネスは日本において大きな市場となっているとのこと。

日本で着ぐるみマスコットが活躍するのはスポーツの競技場だけではなく、警察署や町中に加え、ショッピングモールや航空会社など多岐にわたります。

時には刑務所に着ぐるみマスコットが現れることもあるそうです。

着ぐるみマスコットは、もはや日本の文化といえるものとなっています。

そのマスコットの数は、大阪だけでも住人6000人あたりに対して1体のマスコットがいる計算になるとのこと。

マンガのような見た目をしたかわいらしい着ぐるみは、古くから日本で親しまれてきました。

大平さんは生徒たちにダンスを教え……

魅力的なポーズの取り方もレクチャーします。

着ぐるみマスコットを演じる上で、重要なルールがあると大平さんは語ります。

まず1つ目のルールは「話してはいけない」ということ。

「キャラクターの見た目と中に入っている人の声の印象が違うと、夢を崩してしまう」という理由から、着ぐるみマスコットの中の人は声を出してはいけません。

2つ目のルールは「肌を見せない」こと。

着ぐるみ俳優は着替えをするところを見せてはいけません。

「本当は中に人が入っていないことになっているのに、着替えを見せてしまってはウソになってしまう」という理由から、着ぐるみ俳優が肌を見せるのは御法度。

3つ目のルールは、「不作法をしてはいけない」というもの。

着ぐるみマスコットは単なる衣装ではなく、人に不快感を与えるような行為は絶対にしてはいけません。

中にはギョッとするような見た目の着ぐるみマスコットもいますが……

人々は着ぐるみマスコットとの触れ合いを楽しんでいます。

大平さんは「ただ着ぐるみがそこにあるだけでは、それはただのキャラクターです」と言い……

「この子が動いて表現するからこそ、魅力的になるのです」として、着ぐるみマスコットが人々を引きつける理由について語ります。

「着ぐるみは私の性格や生き方を変えてくれました」と大平さんは話しました。

着ぐるみ俳優に憧れる人々は、今日も熱心に訓練を続けています。

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