焼きたてのピザを届けるべくトラックの荷台でピザを焼くピザハットの燃料電池トラック「Tundra PIE Pro」が爆誕
料理は何でもだいたい「出来たて」が一番おいしいもの。その理想を宅配ピザでも実現すべく、ピザハットがトヨタと共同で開発したピックアップトラック「Tundra PIE Pro」が誕生しました。このトラックは荷台にピザを調理する装置がしつらえられており、客の自宅前でロボットがピザを焼いてカット・箱詰めして出来たてを宅配できるようになっているとのことです。
Pizza Hut's hydrogen delivery truck hauls a robotic kitchen
https://www.engadget.com/2018/10/30/pizza-hut-tundra-pie-pro/#
Pizza Hut reveals a concept delivery truck with a built-in robotic kitchen - TechSpot
https://www.techspot.com/news/77174-pizza-hut-reveals-concept-delivery-truck-built-robotic.html
ピザハットと北米トヨタの共同開発トラック「Tundra PIE Pro」は、アメリカのラスベガスで開催されるチューニングカーとカスタマイズカーのイベント「SEMAショー」で公開されたもの。ショーにはコンセプトカーとして出店されており、ピザハットの公式Instagramではトラックの荷台の様子などが公開されています。
「ベッド(荷台)でピザを焼くピックアップトラック」と聞くだけで胸が熱くなるわけですが、このトラックはガソリン車ではなく、トヨタが力を入れている「燃料電池車」であるというのもポイント。全長約6メートル、ベッド部分だけでも約2メートルあるタンドラのベッドをいかして、「走るピザ釜」が誕生しています。
ベッド部分はごっそり改造され、仕込みが完了したピザ生地を入れておく冷蔵庫やピザ釜、そして実際の調理を担当する2本のロボットアームが搭載されています。
ピザ生地は「後は焼くだけ」の状態で車に載せられ、自動車と同じく水素をエネルギー源に加熱する窯に投入されます。調理にかかる時間は6~7分ということなので、店で焼いて運ぶのではなく、注文客の家に行く道中か家の前で焼くことになるのかも。
焼き上がったピザはもう一台のロボットがカットし、箱に詰めて完成。文字どおり「焼きたて」のピザが運ばれるというわけです。
このトラックは、走行も調理も全て水素からエネルギーを作り出しているとのことで、地球に優しいという点もウリである模様。しかし、ベッドには屋根がないので「雨の日はどうするんだろう……カリフォルニアだから雨なんて降らないのか!」などと脳天気なことを妄想させてくれるトラックが実用化されるのは、あまり期待しない方が良さそうです。
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