Googleが健康的な生活のアドバイスをしてくれるAIサービス「Google Coach」を開発中
健康とフィットネスに力を入れるGoogleは、食事や運動量、投薬、休息など健康にまつわるあらゆる状況を把握して、適切なアドバイスをしてくれるサービス「Google Coach」を開発中だとAndroid Policeが報じています。Google Coachはその名の通り、健康増進という目的達成を強力にサポートしてくれるパーソナルなコーチとしての役割を果たすようです。
Exclusive: Google is developing a wearable health and fitness assistant called 'Google Coach'
https://www.androidpolice.com/2018/08/15/exclusive-google-developing-wearable-health-fitness-assistant-called-google-coach/
Google Coachは単なるエクササイズ用のトラッカーというわけではなく、健康的な生活を送るうえで必要なあらゆるアドバイスを与えるのが目的で、AI技術を駆使して適宜、提案するというもの。Google社内では「Project Wooden」として開発されてきたとのこと。
Google Coachはウェアラブル端末などによってヘルス関連の情報をトラッキングし、そのデータをAIが解析して健康に役立つ情報を出します。例えば、ジムに到着するとその日の体調に合ったトレーニングメニューを決定したり、予定が変わりエクササイズのルーティンが崩れた場合、新たに代替のトレーニングプログラムを作成して提案することが可能。Googleカレンダーと連携することで、スケジュールの空き具合なども考慮したプログラムの作成が可能です。また、位置情報から外食店を把握すると、栄養価やカロリーから健康的な食事メニューを判断して提案したり、自炊する場合でも1週間のレシピと食材のショッピングリストを作成して提案したりできるとのこと。
個人トレーナーのような役割を果たすGoogle Coachでは、事あるごとに通知を出せば「通知まみれ」になってしまい、ユーザーエクスペリエンスが低下することが考えられます。そのため、Google Coachでは提案のタイミングや量は最適化されているとのこと。例えば、一方的な通知ではなく応答が前提の会話形式でのやりとりが採用されており、「いつも通りに歩くこと」「水を飲むこと」「薬を服用すること」などの3つの内容をまとめたアドバイスとして1度の通知で済ませるなどの配慮がされれるそうです。
Google Coachは腕時計型のウェアラブル端末向けのWear OS向けに提供されるのが前提ですが、将来的にはスマートフォン向けのAndroidやTV向けのAndroid TV、スマートスピーカー向けのGoogle HomeなどのあらゆるGoogleプラットフォームでの利用も見据えているとのこと。どこにいても常にGoogle Coachから健康に役立つアドバイスを受けられる、という未来がやってきそうです。
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