渾身の新ロゴが「ブリーフに見える」と指摘されてしまった企業は一体どうしたのか?
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/00_m.jpg)
アメリカのフィラデルフィアに拠点を置くRJMetricsは、中小企業向けにデータ分析ソフトウェアを提供しているソフトウェア会社です。そのRJMetricsが2012年の春にハッカソンを行い、新しい視覚的アイデンティティとしてロゴのデザインを行ったところ、この新ロゴが「ブリーフに見える」ということで別の意味で話題となってしまいました。
Our Logo Looks Like Underpants: A Case Study in Internationalization
https://blog.rjmetrics.com/2013/10/09/our-logo-looks-like-underpants-a-case-study-in-internationalization/
RJMetricsが作ったという新しいロゴがコレ
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/s01.png)
新しいロゴを発表してから数週間後、RJMetricsは以下のようなつぶやきに遭遇します。
「RJMetricsはどうしてロゴがYフロントなんだ?」
@RJMetrics Why is your logo a pair of Y Fronts?
— Stephen Johnstone (@stitges) 2013年9月3日
RJMetricsのCEOであるロバート・J・ムーアさんは「Yフロント」という言葉を聞いたことがなかったため、最初は意味がわからなかったそうです。しかし、そのほかのツイートでも「RJMetricsのツイートが広告で表示された。彼らのロゴはYフロントみたいだね」など、RJMetricsのロゴがYフロントみたいだと指摘する声が多いことに気づきます。
@RJMetrics just appeared as a promoted Tweet. Their logo looks like Y-fronts.
— Ant (@antinbath) 2013年9月4日
「君達のロゴ、Yフロントに見えるんだけど??」
@RJMetrics hi... is your logo supposed to look like a pair of 'Y' fronts??
— Richard Parry (@Pazzzer69) 2013年9月7日
「ロゴが巨大なYフロントに見えるんだけど、これはわざと?」
@RJMetrics I've just noticed that your logo looks like a giant pair of orange Y-Fronts - Is that intentional?
— Michael Bolton (@MichaelBoltonA) 2013年9月11日
そして、「Yフロント(y-fronts)」とGoogle検索したところ、これがブリーフを指す言葉であることを知ります。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/s02_m.jpg)
新しいロゴのお披露目にRJMetricsはプロモツイートを使用しており、このツイートを見た何千人ものユーザーの中の一部が「オレンジ色のブリーフに見える」と指摘していたわけです。確かに並べるとブリーフに見えなくもありません。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/s03.png)
残念なことに、ロゴをデザインしている間はRJMetricsの誰も「ロゴがブリーフに見える」とは思わなかったそうです。また、「ロゴがブリーフに見える」とつぶやくTwitterアカウントのプロフィールを簡単にチェックしてみると、ロンドン・エールズベリー・グロスタシャー・イーストサセックスといったイギリスの地名ばかりだったそうで、あらゆる国の人が「ロゴがブリーフに見える」とつぶやいていたわけではないことに気づきます。
世界中にツイートを宣伝していたはずなのにイギリスからだけ「ロゴがブリーフに見える」という声が挙がったことを不思議に思ったムーアさんは、Google Surveysを使い、アメリカとイギリスでそれぞれランダムに選ばれた1000人に対して質問を行いました。
その質問というのが、「この物体はあなたには何に見えますか?」というもの。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/s04.png)
どちらの国でも最も多かった回答は「サッカー」もしくは「サッカーボール」でした。2番目に多かった回答が十二面体などの「幾何学的形状」で、Yフロントもしくは下着と答えた割合はアメリカでは0.2%(1000人中2人)、イギリスでも2.6%(1000人中26人)と全体のごく一部のみでした。
![](https://i.gzn.jp/img/2018/08/06/logo-looks-like-underpants/s05_m.png)
ムーアさんは「A brief history of y-fronts(Yフロントの簡単な歴史)」という寄稿を発見して読み、なぜイギリス人がロゴをYフロントと見まちがえたのかについて、考え得る5つの説を挙げています。
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