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Facebookが「誰が故人のアカウント削除を要請したのか」を開示するよう裁判所から命じられる

by Gustavo da Cunha Pimenta

Facebookのユーザーが亡くなった場合、Facebookがユーザーが亡くなったことを認識した時点で、故人となったユーザーのアカウントやプロフィールは閲覧のみ可能な「追悼アカウント」に移行するか、あるいは故人の近親者だと証明できる人に限り「アカウント削除の申請」を行うことができます。「亡くなったパートナーのアカウントが削除されてしまったが、近親者や家族からの申請があったはずがない」と主張する女性の訴えにより、Facebookは「誰の要請で故人のアカウントを削除したのか」を説明するように裁判所から命令されてしまいました。

Facebook ordered to explain deleted profile - BBC News
https://www.bbc.com/news/technology-44537048

サラエヴォ生まれのジャズドラマーだったMirza Krupalijaさんは、2016年に57歳の誕生日を迎えた日に心臓発作を起こし、故郷サラエヴォの病院で亡くなりました。パートナーのAzra Sabadosさんは非常に悲しみましたが、Krupalijaさんの個人Facebookアカウントやジャズバンドのアカウントが残っており、SabadosさんはKrupalijaさんの投稿や写真、音楽などを見て心を慰めていたとのこと。

ところが、Krupalijaさんが亡くなってから6カ月が経過したころ、KrupalijaさんのFacebookアカウントおよびジャズバンドのアカウントが削除されてしまいました。Sabadosさんは「まるでもう一度Krupalijaさんを亡くしたかのようだった」とその時の悲しみを訴え、Facebookに「Krupalijaさんのアカウントを復活してくれ」と抗議したそうです。

Facebookは誰かの要請を受けてKrupalijaさんのアカウントを削除したことを認めたものの、Krupalijaさんのアカウントを復活させることや、いったい誰がKrupalijaさんのアカウントを削除するように申請したのかを説明することは受け入れませんでした。


「Krupalijaさんの家族や親しい友人が、Facebookのアカウントを削除するように申請するはずがない」と確信したSabadosさんは、メディアや通信関連の訴訟を請け負う「5RB法律事務所」に相談。Sabadosさんの担当弁護士となったGreg Callus弁護士は、Norwich Pharmacal orderという「無実の第三者が違法行為に関する情報を所持している場合、それを公開するように裁判所が命令できる」という仕組みを利用し、裁判所から「無実の第三者」であるFacebookに対して、必要な情報を開示するように命令させることに成功しました。

Facebookは裁判所から命令を受けてから3週間以内に情報を開示しなければなりませんが、記事作成時点では「誰がKrupalijaさんのアカウント削除要請を行ったのか?」について回答しておらず、この件についてのコメントも発表していません。

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