Appleがデベロッパーたちの生態を自然ドキュメンタリー風に解説したムービー「The Developer Migration」を公開
iPhone・iPad向けの最新OSとなる「iOS 12」を発表し、開発者向けカンファレス「WWDC 2018」を終えたAppleが、「デベロッパーとはどういう生き物なのか?」を解説したムービーを2本公開しています。1本目はネイチャードキュメンタリー風にデベロッパーの生態に迫っており、もう1本はデベロッパーの家族にインタビューをしたもので、異なった側面からデベロッパーという生き物を理解できるようになっています。
WWDC 2018 — The Developer Migration — Apple - YouTube
北カリフォルニアのベイエリアはものすごい「天変地異」が起こる場所。
世界で最も謎に満ちた生き物たちによって、すばらしいマイグレーション(渡り)が毎年行われます。
この時期になると「理想郷」のような目的地に向けて、ユニークなほ乳類たちが本能的に世界各地から集まりだします。
これが「デベロッパー・トリロラプサス」の群れです。デベロッパー・トリロラプサスは単に「デベロッパー」としても知られています。
ベイエリアの強い日差しが……
洞窟で11カ月半の冬眠をしていたデベロッパーたちを襲います。
多くのデベロッパーにとってこのマイグレーションは初めての体験ですが、中には毎年のイベントとしてやってきている個体も。
マイグレーションの起源はシリコンバレーのガレージにさかのぼります。ガレージでデベロッパーたちは驚くべき速度で進化しました。
「神聖な寺院」とされるこの場所で、彼らがどのように進化したのかを観察することが可能です。
デベロッパーたちの活動が始まりました。
デベロッパーたちの群れに近づくのは非常に難しいと言われています。画面左右側からスーツを着た男性が群れに近づき……
握手を求めますが、誰も手を握ろうとはしません。
男性はやり場のない手をサムアップの形に変えます。
そして去っていきました。この間、群れはほとんど動かず、口もきかず、男性の行動を見ている様子でした。
デベロッパーたちは、仲間を部族的なシンボルで見分けます。体や……
荷物につけたシンボルで、相手が仲間かどうかを判断するのです。
この「羽毛」によって相手を引きつけ、誘惑します。
小さくかたまっていた群れが……
一斉に動き出しました。
若い群れに囲まれたのは、銀色のとさかを盛った「キング・デベロッパー」
若いデベロッパーたちはキング・デベロッパーに憧れの視線を向けますが、決して接触しようとしません。
接触することなく、写真に収めます。
食べ物が出てくると……
デベロッパーはその回りに一気に集まります。
まるでお腹をすかせたピラニアのような勢いです。節約家であるこの種は一片の食べ物も無駄にしません。それができるのは上位にいる一部の種のみなのです。
イベントは「キーノート」と呼ばれる瞬間に、絶頂を迎えます。このとき、ドアが開いた瞬間にだけ、デベロッパーたちは普段見られない行動を取ります。
彼らは全速力で「走る」のです。
デベロッパーたちがこの行動にでるのは、会場のいい席を取るため。
セレモニーが終わり、ソフトウェアのベータ版が公開されます。自然の法則により、ソフトウェアは最上のもの、強いアプリのみが生き残るため、群れは再び集まり話し合いだします。
デベロッパーたちが使う多様な言語は、多くが現代科学にとって謎です。彼らの言語には文字・シンボル・公式など、ごちゃごちゃした専門用語が含まれます。
才能あるシャーマンだけが、暗号を読み解き真の意味を理解できるのです。
マイグレーションの間に、クリエイティブなつながりが作られることも。
このつながりが、天才たちに将来の可能性を解き放たさせるのです。
時にはつながりが強すぎることも……。
デベロッパーたちは、科学者たちが研究するに値する種であることは確かなようです。
また、もう少し真面目なトーンでデベロッパーについて解説されたムービーもあります。以下のムービーでは、デベロッパーたちの家族が、デベロッパーについて語っています。
WWDC 2018 — Source Code — Apple - YouTube
「アプリのことはまったくわかりません。なので、他の質問にしてください」と語る女性。
この女性は「私の息子はデベロッパーのロビン・フッドなんです」と語ります。
「私の弟のデレクは移民や難民のアプリを作っていて、すごくクリエイティブです」
「クリスマスのプレゼントとして、多くの子どもがスキーとか、そういうものを望みますが、彼はノートPCを欲しがりました。他の子どもが外で遊んでいる間、彼はベッドルームでずっとゲームを作っていました」
「彼女はコーディングに夢中で、私たちはずっと彼女に『やめなさい』といってきました。その度に彼女は『あと10分』と。『まずこの問題を解決したいから』って言ってましたね」と語る男性は、女性デベロッパーの父親の模様。
そのデベロッパーの子どもの時の姿。
「コードを見た時、彼の目は変な感じで動いて、その後にものすごく集中するんです」
「ジェレミーがYelpの最初のバージョンを作った時、全てが失敗だった。あれが彼にとって最低の経験で、その後にもう一度やり直しました」「そして完成したのが、伝説的なYelpのセカンドバージョンなんです」と語るマイケルさんは、YelpのCEOであるジェレミー・ストッペルマン氏の兄弟。
「ジェレミーから毎日『決意すること』『粘り強くあること』『集中すること』を学んでいます」「彼はiPhoneの登場を予見していたし、だからこそアプリの開発にかけていました」とマイケルさんは語りました。
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