任天堂がポケモン関連の特許を出願、現実で収集したカードをゲームで利用するシステム
任天堂とポケットモンスターシリーズのゲーム開発を行うゲームフリークが共同で、新しいタイプのポケモンカードゲームに関する特許を出願したことを、ポップカルチャー関連メディアのComic Bookが報じています。
Nintendo Files Patent for Apparent New Pokemon Game
http://comicbook.com/gaming/2018/04/26/nintendo-files-patent-for-apparent-new-pokemon-game/
Comic Bookが報じたのは任天堂がアメリカで2017年10月に出願した特許で、「ゲーム関連装置」と呼ばれるもの。アメリカで出願された特許は、2016年10月に日本で出願された特許を引用しています。
特許の詳細は「かなり技術的な部分に触れているため難解」だそうですが、プレイヤーが収集したカードをプログラムにスキャンさせて遊ぶという新しいタイプのカードゲームになる、とComic Bookは記しています。プログラムはスキャンしたカードを表示し、敵キャラクターと戦ったり出現したポケモンをゲットしたりすることができるそうです。また、スキャンには専用の端末などではなくスマートフォンが使用されることが想定されている模様。
出願特許の中に掲載されている、ポケモンが画面上に表示される際のイメージ図
特許には「プレイヤーキャラクターを操作して野性のポケモンを捕獲して仲間にすることができる」「捕獲したポケモンを育成し、レベルを上げたり進化させることができる」と記述されているそうです。また、ポケモンの健康状態や気分に基づいて色を変えることができるそうで、これは「カードを傾けると背景が変わるホログラムカードを模倣するかのようだ」とComic Bookは述べています。
Comic Bookは「現実とポケモンの世界をクロスするような、新しいポケモン関連モバイルゲーム向けの特許」ではないかと推測しています。なお、Comic Bookは「初めは新しい種類のハードウェアデバイス向け特許」であると感じたそうですが、特許の中に登場する「カードのスキャンに使用されるデバイス」は必ずしもゲーム機ではなく、スマートフォンでも代用可能であることがわかったそうです。また、特許に記されている内容のほとんどが「ゲームがどのようにカードの情報を解析し、ゲーム内に表示するか」というものであるため、特許はハードウェアについてではなく、情報処理の方法について記されていることがわかったとしています。
なお、特許出願された技術がすべて実際のゲームに採用されるというわけではありませんが、Nintendo Switchで登場予定の新作ポケモンや今後リリースされるスマートフォン向けゲームなどに、出願特許の技術が採用されている可能性は十分にあります。
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