Nintendo Laboの「Toy-Conガレージ」でラーメンタイマーを自作した猛者が登場
任天堂による新しい遊びの発明として登場した「Nintendo Labo」から、バイク・ピアノ・釣りざおなどのコントローラーが作れる「Variety Kit」と、全身を使ってロボットを操作できる「Robot Kit」が2018年4月20日に登場しています。そんなNintendo Laboの中には、アイデア次第でいろんな遊びを自分で作り出せる「Toy-Conガレージ」という機能が存在しているのですが、さっそくおにぎりさんがこれを使って「ラーメンタイマー」を作ったムービーを投稿しています。
NINTENDO LABOでラーメンタイマー作ってみた
Toy-Conガレージ上で作成したラーメンタイマーを、編集画面で見るとこんな感じ。何十本もの線とパネルが交差しており、非常に複雑そうな作りに見えます。
よく見ると、上部の白いパネルが一定のリズムで点滅しています。
上部の光るパネルが並ぶ部分を拡大すると、パネルが7セグメントディスプレイとなっており、コロンを挟んで3つ並んでいるのがわかります。
回路図を消すと、こんな感じのタイマーになります。時刻は2分48秒(2:48)。
1秒ごとに表示される数字が増えていき……
ちょうど3分になると、「プァー」という音が鳴りました。お湯を注いで3分でできあがりというケースが多いカップラーメン用のタイマーにピッタリです。
一体どのようにして、Toy-Conガレージでラーメンタイマーを作ったのでしょうか。
大まかな構造としては、左側の赤い枠で囲われた箇所に秒数をカウントするクロック回路があり、その右側にある青の枠で囲われた箇所が数字をカウントするカウンターと、入力された数字を7セグメントディスプレイの表示に変換するデコーダー回路。上部に緑の枠で囲われているのが、数字を表示する7セグメントディスプレイとなっています。入力と出力をつなぐ線が、規則性を持って張り巡らされているのがわかります。
クロックについては、1秒をカウントする「タイマー」と……
「NOT」、そして「ひかる」パネルを組み合わせることで、1秒ごとに点滅するクロックを作ることが可能。
タイマーの設定を調整してクロックの周波数を変えると……
「ひかる」パネルを好きな間隔で点滅させるクロックを作ることもできます。
続いてカウンターの解説。
カウンターの左側に作られているのは、先ほど解説したクロックです。
クロックとカウンターをつなぐと、クロックの周波数に応じて数字を増すカウンターが作れます。
左側のカウンターの出力範囲を「10」のみにし……
左側のカウンターにクロック周波数ゼロのタイマーを連結し、左側のカウンターから右側のカウンターに接続します。
こうすることで、左側のカウンターが1桁の数字をカウントし、左側のカウンターが10数えるごとに右側のカウンターの数字が増えていくカウンターが完成。
続いてデコーダーの説明です。
デコーダーはカウンターが数えた数字を、7セグメントディスプレイに表示させる仕組みのこと。まずはデコードしたい数字を範囲として指定します。今回は「0」を範囲指定して……
「ひかる」パネルと連結。
これでカウンターが「0」の時、パネルが光るデコーダーができました。
後は、同じように範囲が「1」の時のデコーダー、「2」の時のデコーダーを順々に作っていけばOK。
7セグメントディスプレイは、「ひかる」パネルを細長くして7セグメントの位置に配置します。
出力したいパネルと「ひかる」パネルを連結させれば、7セグメントディスプレイは完成。
後はタイマー・カウンター・デコーダー・7セグメントディスプレイを適切に連結させ、ラーメンタイマーが出来上がるとのこと。ラーメンタイマーは一見すると複雑そうな作りでしたが、基本的には簡単な仕組みで作り上げられており、Toy-Conガレージの可能性を感じさせてくれるメイキングムービーとなっていました。
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