Facebookから流出した情報にはプライベート・メッセージが含まれる可能性が報じられる、ケンブリッジ・アナリティカは否定
by Kārlis Dambrāns
当初、Facebookユーザー5000万人分の個人情報がデータ分析会社Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)に不正に共有された、と報じられていた一件は、Facebookの発表によって最大8700万人のユーザーに影響する可能性があることが判明しています。Facebookは具体的にどのような情報が共有されていたのかを明示していませんが、ケンブリッジ・アナリティカがプライベート・メッセージにアクセスできた可能性が示唆されています。
Cambridge Analytica Could Also Access Private Facebook Messages | WIRED
https://www.wired.com/story/cambridge-analytica-private-facebook-messages/
Cambridge Analytica may have had access to private Facebook Messenger messages - The Verge
https://www.theverge.com/2018/4/10/17219606/cambridge-analytica-private-facebook-messenger-messages
Facebook Data Collected by Quiz App Included Private Messages - The New York Times
https://mobile.nytimes.com/2018/04/10/technology/facebook-cambridge-analytica-private-messages.html
Facebookは4月9日(月)からユーザーに対して情報の共有を始めており、「自分の個人情報がFacebook経由で不正利用されたかどうか」を調べられるツールを公開しています。ケンブリッジ・アナリティカが情報収集に利用した「This Is Your Digital Life」というアプリをもし自分の友人がダウンロードしてしていれば、自分の個人情報も友人経由で収集された可能性があります。以下の記事の方法から「Facebook経由で自分の個人情報が不正利用されたかどうか」を調べることが可能です。
Facebook経由で自分の個人情報が不正利用されたかどうかを調べる方法 - GIGAZINE
Facebookは上記のツールで「ケンブリッジ・アナリティカ社と情報が共有された」と診断されたユーザーに対して「『This Is Your Digital Life』にログインした少数の人々はニュースフィード、タイムライン、投稿、メッセージを共有されたかもしれません。この中にはあなたが発信した投稿やメッセージを含みます」と通知するとのこと。
Facebook広報によると、This Is Your Digital Lifeはユーザーに対して、「アプリがメールボックスを読む」という許可を求めていたといいます。この機能はユーザーからの非難を受けて2015年10月に完全に削除されていますが、削除されるまでには1500人がアクセス許可を行っています。この1500人にメッセージを送ったか、あるいは送られた人々は影響を受ける可能性があると見られていますが、どれほどの影響があるのかは記事作成時点では不明です。
一方で、一連の報道を受けてケンブリッジ・アナリティカは「ケンブリッジ・アナリティカもSCL Electionsもプライベート・メッセージのコンテンツを共有していません。いずれの会社もそのようなデータを取り扱ったことはありません」と否定しています。
GSR did not share the content of any private messages with Cambridge Analytica or SCL Elections. Neither company has ever handled such data.
— Cambridge Analytica (@CamAnalytica) 2018年4月10日
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