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お経にテクノ音楽やプロジェクションマッピングを合わせた「テクノ法要」を行う僧侶がいる


「堅苦しい」というイメージのお寺の跡取りから逃げ出したい……とDJ・照明の道を進んだ朝倉行宣さんが、17代目住職として跡継ぎ後に始めた「テクノ法要」が海外でも話題になっています。お経をテクノ音楽やプロジェクションマッピングと合わせ、「心に響く音楽」をお経で表現している様子がYouTubeで公開されています。

Japan’s DJ Monk Spins the Holiest Beats - YouTube


福井市東郷二ケ町にある照恩寺は、外から見ると普通のお寺。


しかし、中に入ると……


プロジェクションマッピングによって鮮やかな映像が映し出され、お経に合わせてテクノ音楽が流されています。


「音楽っていうのは、それによって気持ちが高揚して、感情が動くんですね。それが1種の恍惚(こうこつ)感にもなります」「心に響く音楽が大事だと思うんです」と語るのは……


照恩寺の住職である朝倉行宣さん。


お寺は540年前に建立され、朝倉さんは17代目の住職になるとのこと。


小さい頃は「お前は跡取りだからお寺を継ぎなさい」と言われるのが嫌だったという朝倉さん。20代前半は、お寺は古くさい、辛気くさい、堅苦しいというイメージがあったそうです。


何とかお寺を抜け出したい、ということでDJや照明の仕事を始めたとのこと。


しかし、仕事を続けるうちに「照明やDJが素晴らしいものを伝えるものだとすれば、僧侶と何ら変わらないな」と考えるようになったそうです。


次第に「僧侶という仕事も素敵なのではないか?」と思うようになり、お寺に戻ってきたといいます。


そして、参拝客が少なくなってきた現状を受け、冗談のような感じで「お経にリズムトラックをのせ、その音楽をベースに照明やプロジェクションマッピングでお寺の中を装飾する」という試みをスタート。


朝倉さんのつとめは「テクノ法要」と呼ばれているそうです。


最初は近隣住民だけだったのですが、ウワサがウワサを呼び、今では何百人という人がお寺に集まってくるようになりました。お参りに来る人の年齢層は幅広く、子どもからお年寄りまで、親子3代でお参りしている人もいるとのこと。


「テクノ法要がいつまで続くのはわかりませんが、できる限りやっていきたいなとは思っています」と朝倉さんは語りました。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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