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自分の街に核爆弾が落ちてきた時の被害状況が一発でわかるサイトが登場


「もし近くに核爆弾が落ちてきたら、どのような被害がどこまで起きるのか?」などと考えたことがある人も多いはず。2018年現在では、北朝鮮が核配備を進めており、日本に向けて核ミサイルを発射する、などということも起こりうる話です。NPO法人のOutrider Foundationが公開しているサイト「What would happen if a nuclear bomb went off in your backyard?」では、核爆弾を任意の地点に落としたとき、どんな被害状況が想定されるかを教えてくれるとのことです。

What would happen if a nuclear bomb went off in your backyard? | Outrider
https://outrider.org/nuclear-weapons/interactive/bomb-blast

サイトにアクセスすると、「Experience the power of a nuclear blast in your area」(あなたのエリアで核爆発した時のパワーを体験)というタイトルが表示されます。その下では、都市名を入力して目的の真智を探すことができます。


まず、日本に核爆弾が落ちた時、甚大な被害が及ぶと予想される新宿の被害状況を確認してみます。「Enter a location」に「新宿」と入力すると、プルダウンボックスが表示されるので、「新宿区,東京都,東京都,Japan」をクリック。


すると、アメリカの大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の核弾頭W87」が新宿に落ち、地表で爆発した場合の被害状況が表示されます。この場合、死者は推定で36万7154人、負傷者は93万7213人とのことです。中央のマップ上では核爆発時に影響をうける範囲を示しており、爆心地である「火球」(Fireball)の範囲が白、「放射線」(Radiation)の範囲が緑、「衝撃波」(Shock Wave)の範囲が黄色、「熱線」(Heat)の範囲が赤で示されています。


ここで、マップ上の火球をクリックしてみると…


火球の部分でどのような被害が生じるかなど、詳細説明が表示されます。火球は太陽の表面温度より約1万倍熱く、この範囲にいた人や物は一瞬で気化すると書かれています。マップ画面に戻るには「BACK」ボタンをクリックします。


ちなみに「放射線」の範囲にいた場合には、一度に平均的なアメリカ人が受ける放射線の800倍もの線量を一度に浴びるため、爆発被害からうまく逃れたとしても、数時間から数週間以内で息絶えるそうです。また「衝撃波」は多くの建物を粉砕するほどのパワーがあるため、範囲内にいる人は崩壊した構造物や破片で大ケガをしたり、最悪の場合は死に至ることも。また「熱線」の範囲内にいる人は、重度または致死レベルのIII度熱傷になるとのこと。なお、範囲外にいてもI度またはII度の熱傷になるほどの温度であると説明されており、核爆弾の恐ろしさがわかる内容が詳細説明欄に書かれています。

マップの画面に戻り、今度は核爆弾の種類を変更してみます。ここで画面上部の「BOMB」をクリックすると、広島に落とされた「リトルボーイ」、北朝鮮のICBM「火星14」、「W87」、ソ連が開発した人類史上最大サイズの核爆弾「ツァーリ・ボンバ」の4種類から選択することが可能です。ここでは、日本に起こりうる現実的な脅威として「火星14」を選択します。「Hwasong-14」をクリック。


これで新宿に「火星14」が落ちてきて、地表で爆発したときの被害状況の表示に切り替わります。死者は推定で22万8884人、負傷者は59万7200人と、W87と比較すると被害範囲は縮小しました。

実は核爆弾を爆発させる場合、地表近くでの爆発は効果が小さくなり、地表から一定の高度で炸裂させるほうが大きな被害を与えられることがわかっています。そこで、被害がより大きくなるように核爆弾を空中で起爆した場合の被害範囲に変更してみます。右上にある「AIRBURST」をクリック。


すると、新宿上空で「火星14」が爆発した被害状況に切り替わります。死者は推定で43万812人、負傷者が117万3521人と表示され、「W87」を地表で爆発させたときより被害が大きくなることがわかります。


ここで「火星14」の被害地域を大阪駅に変更する場合は、「Location」に「大阪駅」と入力し、「Osaka station,北区梅田3丁目1-1,大阪市,大阪府,Japan」をクリック。


すると、「火星14」が大阪駅に落ちてきて、空中で爆発した場合の被害状況を確認することができます。死者は推定で29万4607人、負傷者は58万6531人とのことでした。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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