身長約15cmのエイリアンのミイラとされていた物の正体が判明


2003年にチリのアタカマ地方で身長約15cmのミイラが発見されました。このミイラは骨格が非常に発達しているものの、通常の人間なら24本ある肋骨が20本しかなく、また細長い頭蓋骨を有していたことから地球外生命体のミイラではないかと考えられていました。研究者がDNAを調査したところ、ミイラの正体が人間であったことが判明したとのことです。

Whole-genome sequencing of Atacama skeleton shows novel mutations linked with dysplasia
https://genome.cshlp.org/content/early/2018/03/21/gr.223693.117

Surreal, six-inch mummy with an elongated skull finally described by scientists
https://www.zmescience.com/medicine/genetic/six-inch-mummy-skull-22032018/

Alien mystery solved: Tiny skeleton belonged to a human girl with rare genetic defects
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-bizarre-human-skeleton-20180322-story.html

スタンフォード大学のギャリー・ノーラン氏らの研究チームがミイラのDNAを調査したところ、チリ人の祖先を持つ人間の女の子であることが判明したそうです。骨格は大人のものに見えますが、ノーラン氏によると、このミイラは死産したか、産まれてから数日しか生きていないものと推測しているとのことです。なお、実際どれくらい生きたのかは不明なようです。


研究者たちが、このミイラの極端に低い身長と頭蓋骨の形や異常な骨の発達、肋骨数の少なさなどの奇妙な特徴について調査しました。すると、このミイラは「小人症」「脊椎側彎症」「骨格筋異常」など複数の遺伝子の変異があったことが確認できたそうです。これらの病気が異常な骨の発達を促したと予想されるとのこと。


さらに、この女の子は骨格の奇形だけでなく、横隔膜が正しく形成されないことで生命を脅かす「先天性横隔膜ヘルニア」と呼ばれる病気に苦しんでいたとも推測されています。

ノーラン氏は「彼女は何も食べることができないような状態でした。通常この状態であれば、新生児用の集中治療室(NICU)に入れられることになりますが、ミイラが発見された場所では、そのようなものは利用できない場所でした。このミイラは、最初宇宙人の話としてスタートし世界的な話題になりましたが、実際は「悲劇の物語」でした。ある女性には奇形の赤ちゃんがいて、違う意味で大事にされ、奇妙な芸術品として売られたりしていました。そして、この赤ちゃんは今、誰かを助けるためのヒントになるかもしれない遺伝子の変異について教えてくれています」と語っています。

・関連記事
「私たちが化石になる方法」について専門家たちがレクチャー - GIGAZINE

400年前のミイラを現代科学の力で調査、故人の死因となった疾病を解き明かす - GIGAZINE

恐竜の化石やミイラの一部などを樹脂の中に閉じ込めた持ち運べる博物館「Mini Museum」レビュー - GIGAZINE

世界最古の人間の脳が沸騰して保存された状態で見つかる - GIGAZINE

アメリカ国防総省が5年間にわたってUFOに関する知られざる調査を実施していたことを認める - GIGAZINE

in サイエンス,   Posted by log1j_ty