生涯にスマホをいじる時間は計13年など「人生」というイベントで起こるさまざまな現象を数値化するとこうなる
人は歩いたり働いたり寝たりと、同じことを繰り返して生きていきます。日々、何気なくしている行為も、「一生涯」という数十年のスパンで見ると驚くべき回数になるということを、科学ムービーで知られるAsapSCIENCEが統計データで示しています。
What Happens In One Lifetime? - YouTube
アメリカ人の平均寿命は78.6歳で、世界平均よりも長くなっています。つまり、一生に2万8689日、24億7870万秒を過ごすというわけです。
この生涯に何がどれだけ起こるのかを調べてみます。
人は1分間に0.4mlの唾液を作ります。これは1日にすると0.5~1Lにあたり、一生ではバスタブ180~360杯にもなります。
男性は平均して1カ月に1度泣きます。女性は男性よりもよく泣く生き物で、泣く回数は男性の2.7倍。そして、人は生涯を通して1745回も嬉しくて笑います。
成人の1日当たりの歩数は1万回に届かず、アメリカ人の平均は5100歩です。生涯に1億4680万1613回も歩くことになり、歩幅が71センチメートルだとすると、地球を2.6周歩く計算です。
男性は人生で1~10兆匹の精子を生産します。セックスを始めるのはだいたい16、17歳からで、ベビーブーマーは生涯に平均11人のセックスパートナーを持つのに比べて、ミレニアル世代は8人しか持ちません。
人は20~60歳までに毎日1つか2つの新しい単語を学び、4万2000語を覚えることになります。
しかし、40歳頃から人間の脳の機能は10年ごとに5%ずつのペースで衰えていきます。
15歳から63歳までに平均して1日に7.9時間働くと、生涯では16年間も働くことになります。
さらに、30秒ごとに1日あたり85回もスマートフォンをいじっている若者は、1日に平均5時間もスマートフォンを手にしており、なんと生涯に13年間もスマートフォンをいじっている計算になります。
年に500時間、Netflixを試聴する人は、生涯で4.5年分もNetflixを観ることになります。
中には億万長者になる人もいますが、生涯の稼ぎは平均的な学士取得者で180万ドル(約1億9000万円)、大卒者で110万ドル(約1億2000万円)です。収入の0.9%分を費やすことで年間に515ドル(約5万5000円)をアルコールに使います。
1日の平均睡眠時間は男性が496.4分で女性は507.6分と、男性よりも女性の方が11分長め。人は人生の3分の1の時間、目をつぶっていることになります。起きているときでさえ、1分間に15~20回、1日に2万8800回もまばたきをします。
30歳までは10年間にインフルエンザにかかる平均回数は2回で、薬が改良されることで回数は減る傾向にありますが、屋内にいる時間が増えれば罹患率は高まります。科学誌Natureで発表された研究によると、人間は生涯の87%を屋内で過ごし、自動車の中で過ごす時間は6%だとのこと。
なお人間が生活する地球は、人間が一生を送るうちに738億8400万キロメートルもの距離を移動するそうです。
・関連記事
「自分は平均以上なのか以下なのか」がわかるさまざまな「平均」をまとめたムービー - GIGAZINE
世界中の人がアメリカ人のように暮らすには地球が何個必要か? - GIGAZINE
なぜ人間は人生の3分の1もの時間を睡眠に費やす必要があるのか? - GIGAZINE
寿命1000年はもう30年生きられれば実現できる可能性あり - GIGAZINE
「人生の生涯収入はキャリアの最初の10年で決まる」ということが判明 - GIGAZINE
人間の平均身長はどんどん伸びていくのか? - GIGAZINE
「医療ミス」がなんとアメリカ人の死因の第3位であることが判明 - GIGAZINE
松下幸之助の生涯を追いかけて名言の数々から学びを得られる「松下幸之助歴史館」を見てきた - GIGAZINE
・関連コンテンツ