スマホの写真やイラストを即時&手軽にチェキにできる「プリントス」を使ってみました
チェキ用のフィルムを使ってスマートフォンのディスプレイに表示したイラストや写真をプリントアウトできる「プリントス」がタカラトミーから登場しています。3700円という手に届きやすい価格で、インスタントカメラ特有のレトロな風合いで物理的な写真を残すことができ、自作イラストをプリントすればまるでキャラクターが現実に存在するかのような「思い出アルバム」も作れるというプリントスを、実際に使ってみました。
プリントス(Printoss)|タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/products/printoss/
これがプリントス。本体カラーは「SORA」「SAKURA」「SUMI」の3色があり、今回はSAKURA(左)とSORA(右)を借りることができました。
箱の中には本体と説明書のみ。
左がSAKURAで右がSORA。並べてみるとこんな感じです。
本体サイズは実測で12.5×14×5cmほど。重さは352gなので、カバンに入れて持ち運びもできそうです。
本体横にはフィルムの排出口があり……
裏面にはフィルムを入れるためのフタがあります。
ということでまずはフィルムを本体に入れていきます。フィルムはチェキ用フィルムを別途購入する必要があります。
こんな感じでフィルムをセット。
裏ぶたを閉じると、窓から黄色い印が見えます。これでフィルムの有無が確認可能。
プリントスのフィルム排出は手動で行うため、電池や充電などは不要。フィルム排出口の横にあるツマミを手前から奥に回すと……
まずはフィルムパックのカバーが排出されていきます。
カバーを排出し終わると、フィルムカウンターにフィルム残数が「10」と表示されました。
フィルムの準備は完了したので、実際にプリントスをセットしていきます。まずは水色のカバーを開き……
その下にある白色カバーも開けばこんな感じ。左右のカバーを開くと、本体側面にシャッターボタンが現れます。
さらにスマートフォンを載せるデバイスフレームを取り外して……
フレームについているデバイスを接着させるためのシールのフィルムを剥がします。
これで準備はOK。フレームを外したことでレンズのある中央部が盛り上がってきています。
プリントスが使えるのは「画面サイズが46×62mm以上のバックライト搭載デバイス」とのことなので、まずは50×89mmのiPhone SEで試してみます。
プリントしたい画像を表示したスマートフォンをフレームの上にセット。
本体のレンズの下には小さな鏡があるので、ここでスマートフォンのディスプレイが正しく表示されているかの確認できます。
カシャン、とシャッターを押し……
つまみを回してフィルムを排出します。
実際にフィルム写真を排出している様子は以下から。
スマホの画面をフィルム写真として出力できる「プリントス」 - YouTube
徐々にフィルムに写真が浮き出てきました。つまみを回してフィルムを排出するので、色が浮き上がりきるまではシマが入っていて「大丈夫なのだろうか?」と心配になりますが……
最終的にはシマは消えるので心配無用。
ただし、iPhone SEで撮影した場合、写真の長辺に少し隙間が残ってしまいました。
というのも、フレームをiPhone SEに当ててみると、iPhoneの画面とフレームの間にスペースができてしまうため。そこまで気にならない程度ですが、きっちり隙間なく写真をプリントするには、さらに画面サイズの大きな端末が必要のようです。
ということで、今度はiPhone Xを使って実験。iPhone Xの画面サイズは実測で5.9×10.4cmほどなので、フレームから少し写真がはみ出す形になります。どこを切り取るかを考えつつフレームの位置を調整します。
この状態でプリントスにフレームをセットして撮影。
さらに、画面サイズが6.8×12.1cmのiPhone 8 Plusでも同様に撮影してみます。
これが上からiPhone SE、iPhone X、iPhone 8 Plusで撮影した写真。端末によって仕上がりが若干異なるのがわかります。
いずれの端末も明るさを最大にし、保護フィルターを外した状態で撮影していますが、保護フィルター有りだと写真が明るすぎたり暗すぎたりすることもあるそうなので注意。
夜間の写真だとこんな感じ。画面サイズが違うのでトリミングも異なってきます。
上記の写真のもととなった画像は以下の3枚。
何か横にラインが入っているな……?と思ったら……
これはフレームのツメが甘く、フレームがずれてしまっているのが原因だった模様。
このフレーム、最初ははめにくいのですが、カチッと合致するまでしっかりはめるのがキレイな写真に仕上げるポイントのようです。
「太陽光が当たる場所などでは写真が白飛びしてしまう」「逆に光がたりない場所だと写真も暗くなってしまう」など、慣れるまで撮影枚数を重ねる必要がありますが、日光の差さない明るい屋内なら基本的にスムーズに撮影できました。慣れてしまえば思い通りの写真を撮ることが可能です。
出力したフィルム写真は端っこの方がやや暗くなっていて、デジタルの写真のように「完璧にくっきり」ではなく、ざらつきのあるレトロな風合い。インスタントカメラが好きな人にはたまらない仕上がりです。
さらに、写真だけでなく、自作のイラストなども簡単にプリントでき、二次元の存在がまるで実在するかのような写真も生み出せるので、押しの思い出アルバムも作れます。GIGAZINEのトップ画像でおなじみのmeraさんのイラスト画像を使ってみるとこんな感じ。
成長記録っぽい感じに見えてきました。
なお、プリントスのメーカー希望小売価格は税抜3700円ですが、公式の販売ページでは記事作成時点でいずれのカラーも在庫無し。Amazonで確認したところ、税込5000円からの販売となっていました。
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