ハードウェア

白熱電球の「あたたかい光」と高度3万メートルで使用できる「耐久性」を備えたLED電球「ARC」


照明器具のLEDは、白熱灯や蛍光灯などと比べて長寿命で省電力なので、仕事場や一般家庭などを問わず白熱灯や蛍光灯からLEDに次々と置き換わっています。しかし、LEDが放つ「くっきりとした光」は「白熱電球光と比べてぬくもりが感じられない」や「まぶしく感じる」などの意見があります。そんな問題を解決するべくLED電球「ARC」は、白熱電球の形と温かみのある光を再現しているのが特徴で、約14年の長寿命と極寒の環境下や強い衝撃への耐久性も備えています。

FLYTE - Levitating innovative and high-design products for your home - Flyte
https://flyte.se/

ARCがどんな光を放つLED電球なのかは、以下のムービーを見れば一発でわかります。

ARC by Flyte - YouTube


ARCは、白熱電球の「外観」と「温かみのある光」を再現したLED電球です。スウェーデンの照明製品専門デザインブランド「Flyte」が作成しました。


エネルギー効率に優れ、寿命は3万時間。1日6時間照らすと約14年間使用可能とのこと。


一般的なLEDは、落下などの衝撃に弱く、長寿命でも衝撃を加えると電子回路などが故障して光らなくなるデリケートな面があります。しかし、ARCは高度約30.48km(10万フィート)、マイナスの60度という厳しい条件下の飛行と落下のテストをクリアした耐久性があるので大丈夫。


丈夫さのポイントは、本体が耐破砕性のポリカーボネート製シェルに包まれているなどの工夫や設計がされているからとのこと。


使用中のARCはこんな感じ。フィラメントの形をモチーフにした部分がオレンジ色の温かな光を発しています。


連結部分には、作成したデザインブランドの「FLYTE」のロゴが記載されています。


ムービーでは、FLYTEのプロダクトデザイナーのChristopher HighamさんとクリエイターのSimon morrisさんがARCの特徴と作成やテストでの苦労を語っています。


プロダクトデザイナーのHighamさんによると、ARCのフィラメントのようなデザインから発する光は、「炎」のような温かさが特徴とのこと。炎の色温度が2000ケルビンなのに対して、ARCの光は近い色温度の2200ケルビン。


ARCが発する温かな光は、肉眼で見てもまぶしさをあまり感じないので、枕元に置くのにピッタリ。


一般の家庭に設置すると、日常を温かな光が照らし……


オフィスやカフェ、バーそしてレストランに設置すると、くつろぎの空間を作れます。


FAQによるとARCは、対応している調光器と組み合わせることにより、明るさを10~100%の間で調節可能。明暗を加減する様子は、以下の画像をクリックするとGIFムービー(容量579KB)が再生され、調光の様子が一発でわかります。


ARCは、日本国内で一般的に使用されているE26の電球ソケットとE27電球ソケットに対応しています。


ARCの仕様は、以下の通りとなっています。

ARC仕様
・電源周波数:50-60hz
・光の強さ:70ルーメン
・対応電圧:90~120ボルト&220~240ボルト
・消費電力量:4ワット
・色温度:2200ケルビン
・対応ソケット:E26/E27
・寿命:3万時間
サイズ:最も広い幅の箇所で59mm(2.3インチ)、高さ182mm(7.2インチ)、半透明シェルの長さ119mm(4.7インチ)、ソケット部分直径は45mm径(1.7インチ)、長さ95mm(3.7インチ)


パッケージはこんな感じ。


なお、ムービーではARCを高度約30.48km(10万フィート)に飛ばした耐久テストでの苦労話も触れられています。


ARCが高度約30.48km(10万フィート)にも上昇した飛行テストは、手作業で準備して風船を使用したとのこと。


ARCを装着した風船では、飛行中の自分たちの手ではコントロールできないものだったとのこと。以下の画像をクリックすると、GIFムービー(容量約1.18MB)が再生されて風船を飛ばす様子を再生できます。


ARCは、高度約30.48km(10万フィート)、摂氏マイナスの60度という雲の上の厳しい条件下で光り続けました。ARCが雲の上で光る様子は以下の画像をクリックしてGIFムービー(容量約1MB)で見ることができます。


その後、Highamさんら実験チームは、実験を終えたARCと風船の位置を見失ってしまいましたが……


風船を拾った漁師さんから連絡をもらい、ARCと風船を無事に回収できた、というアクシデントがあったそうです。


結局、ムービーを回収することができ、耐久実験は大成功。ARCの耐久性を証明しました。


ARCを作成したデザインブランドFlyteは他にも照明器具を製品化した経験があります。初の製品である宙に浮くLED電球「Flyte」は、雑誌TIMEの「2016年最優秀発明」の1つに選ばれています。


Flyteは過去に、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募り、空中に浮遊するインテリアの製品化プロジェクトを数々立ち上げました。雑誌TIMEに選ばれた浮遊する電球の「Flyte」浮遊する観葉植物の「LYFE」、そして、これらの製品化プロジェクトはすべて目標金額を達成し、2つプロジェクトの製品化最新プロジェクトの製品化前のプレオーダー中という実績があります。


最新のプロジェクト針が浮遊する時計時計の「STORY」は、Kickstarterで出資を募ったところ、目標額8万ドル(約875万円)に対して、約8倍の約70万ドル(約7621万円)の出資を集め目標出資額を達成。現在は製品化を進めておりプレオーダーを受付中。


そんなデザインブランドFlyteは、今回もKickstarterでARCの製品化プロジェクトへの出資を募集中。目標金額は2万5千ドル(約270万円)だったのですが、締め切りまで21日を残した時点で既に目標額の3倍以上となる約8万2千ドル(約900万円)を集めています。

ARCをゲットしたい場合の出資プランは次のような構成になっています。

・34ドル(約3千円):ARC×1個 *日本への送料19ドル(約2千円)が別途必要
・58ドル(約6千円):ARC×2個 *日本への送料25ドル(約2千700円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定200個
・68ドル(約7千円):ARC×2個 *日本への送料25ドル(約2千700円)が別途必要
・87ドル(約9千円):ARC×3個 *日本への送料30ドル(約3千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定200個
・89ドル(約9千700円):ARC×1個、ペンダントライトソケット×1個 *日本への送料30ドル(約3千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定200個
・145ドル(約1万6千円):ARC×5個 *日本への送料35ドル(約4千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定70個
・178ドル(約2万円):ARC×2個、ペンダントライトソケット×2個 *日本への送料40ドル(約4千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定200個
・267ドル(約3万円):ARC×3個、ペンダントライトソケット×3個 *日本への送料50ドル(約5千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定200個
・445ドル(約5万円):ARC×5個、ペンダントライトソケット×5個 *日本への送料65ドル(約7千円)が別途必要 *アーリーバードプラン限定50個

ARCの出資期限は日本時間で2018年2月18日(日)午前2時45分までで、製品の出荷はどのプランでも2018年6月が予定されています。

ARC: The Ultimate Minimal Dimmable LED Bulb by Flyte - Kickstarter

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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