旅先で食費を抑えるべく夕食を半分の値段にする「プレシアターメニュー」を利用してみた

by Jay Wennington

欧米を旅する時に外食すると日本とは比べものにならないほど食費がかさんでしまうことがあります。ロンドンに行った際も一皿20ポンド(3000円)といった料金が普通で、夕食をちゃんとしたレストランで食べようものなら5000円を軽く超えることも珍しくなく、どうにかして食費を抑えられないものか……と模索していたところ、特定の時間帯なら割安で料理が食べられるという「プレシアター/ポストシアター・メニュー」が存在するとのことだったので、実際に試してみました。

プレシアター/ポストシアター・メニューとは、ヨーロッパやアメリカなどでミュージカルが始まる前・終わった後の時間帯に提供されるメニューのこと。「18時30分まで」「21時以降」など提供される時間帯と料理の種類が限定されているのですが、そのぶん価格が低く設定されています。多くのレストランに2品コースと3品コースがあり、2品コースで12.5~15ポンド(約1900円~2300円)、3コースで15~18ポンド(約2300円~2700円)ほど。


イギリスの場合、プレシアター/ポストシアター・メニューは以下のようなウェブサイトで探すことが可能です。

Pre & Post Theatre Dining London & Theatre Restaurants | OpenTable
https://www.opentable.com/promo.aspx?pid=589&m=72


Pre-Theatre Dinner in London
https://www.bookatable.co.uk/pre-theatre-dinner-london


今回は「OpenTable」でお店を探してみました。まずはページ上部で、人数や日時を指定して、「Find a Table」をクリック。


OpenTableでプレシアター/ポストシアターに限定すると、以下のような画面が現れます。それぞれのお店の右側にはポンドのマークでだいたいの価格帯が示されており、お店によっては予約可能な時間の下に、「2品コースで25.5ポンド(3800円)」「ポストシアタースペシャルは21時半から」など、どのようなメニューが提供されているのかがざっくり書かれています。


安めの価格帯でよさげなところはないかな~と探していると、レビュー数が多く価格帯も低めのところを発見。2コースが13.5ポンド(約2000円)と書かれている「Le Garrick」をクリックしてみます。


するとお店の詳細が現れました。Le Garrickはだいたい一食あたり25ポンド(約3800円)の価格帯のお店なので、プレシアターメニューなら半額程度で食事できるわけです。


「Pre&Post Theatre」と書かれたタブを押すと、コースの詳細が出ますが……


念のためお店のウェブサイトでも確認してみます。


お店のウェブサイトにあるメニューページを見てみると、プレシアター/ポストシアターは「前菜」「メイン」「デザート」にわかれており、前菜には「本日のスープ」「田舎風パテ」、メインには「牛スカートのコショウソース」「ムール貝のフライ」「ヤギのチーズのサラダ」、デザートには「レモンタルト」「アイスクリーム」が並んでいました。この中から2品あるいは3品を好きな組み合わせで注文するわけです。

Pre & Post Theatre - Le Garrick
https://www.legarrick.co.uk/menu/pre-post-theatre-menu/


メニューを確認したところでOpenTableに戻り、「18:30」を選択。ここで注意なのが、OpenTableからの予約は18時半以降も可能ですが、お店に行っても18時30分以降はプレシアターメニューの注文ができないということ。なので、18時30分で予約しておき、少し早めにお店にいって注文を行うのがベター。


氏名、電話番号、メールアドレスを入力し、「お店から直接メールを受け取るか」「OpenTableからメールを受け取るか」を選択して「Complete Booking」をクリック。


するとアカウントを作りますか?と尋ねられますが、不要であればポップアップ以外のところをクリックします。


これで予約は完了。アカウントを作らずともサクサク予約が可能で、日時の変更やキャンセルもワンクリックでできます。


ということで実際にLe Garrickに行ってみました。プレシアター/ポストシアターメニューを提供しているのは当たり前ですが劇場近く。Le Garrickはロイヤル・オペラ・ハウスのあるコヴェント・ガーデンに位置していました。


入店。お店の雰囲気はこんな感じで、カジュアルなフレンチレストランです。


今回はウェブサイトでチェックしていた牛スカートのコショウソースと店員さんオススメのレモンタルトを注文しました。


注文後10分ほど待つと、どーんとポテトの盛られたステーキが到着。


全長123.8mmのiPhone SEと比較しても、ステーキのサイズが大きめであることがわかります。


ポテトもモリモリ。


コショウのソースが添えられており……


ステーキにつけていただきます。コショウのソースは名前に反してまろやかで少し酸味があり、底のほうにコショウの実が沈んでいました。牛スカートは赤身で食べ応えがあり、ポテトの量もがっつり多めなので、一皿食べた時の満足感はしっかりありました。


デザートは店員さんオススメのレモンタルト。


これも日本のカフェや喫茶店のイメージだと、かなり大きめです。


カスタードのような滑らかな舌触りのレモンクリームの下にパイ生地が敷かれており、表面は軽くキャラメリゼされていて香ばしいという、オススメされるのも納得の仕上がり。レモンの酸味や香りが人工的なものではなく、「まさしくレモン!」という感じなので、デザートにこだわりたい人でも満足できるはず。


メインとデザートのコースで13.5ポンド(約2000円)で、ここにサービス料金として12.5%がかかってくるのでだいたい15ポンド(約2300円)くらいの計算。どのレストランもサービス料は12.5%ほどです。もちろん飲み物を注文すればそれだけ値段はあがりますが、2300円という価格は内容から見ても日本で食事するのとそこまで変わらないのかな、という印象でした。同じくプレシアターメニューを頼んでいるカップルの中には、それぞれメインを注文し、前菜とデザートはシェアするという食べ方をしているという人も。1品ずつが大きめ・多めなので、そこまで食べる量の多くない女性などであれば十分シェアできそうな感じでした。

時差ボケがあると食事時間帯が少し早くとも大して気にならならず、海外旅行時に苦心しがちな予約&注文もサクサク完了するので、欧米を旅する際には知っていて損はないメニューと言えそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界の人々はどれぐらいの食費をかけてどんな食事をしているのか - GIGAZINE

無料でダウンロード可能な1日の食費を約400円に抑えるレシピ本「Good and Cheap」 - GIGAZINE

台湾の夜市ではこのような食べ物や料理を食べ歩くことができる - GIGAZINE

台湾の夜市で1300円出せば12品飲み食いする事ができる - GIGAZINE

世界中の屋台が集結したロンドンの「インターナショナルフードマーケット」で世界各国の料理を味わってきました - GIGAZINE

メキシコの食事情は美味しさを追求を重ねまくっていて充実しすぎ - GIGAZINE

in 取材,   ネットサービス,   , Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.