試食

牛のジューシーなうま味たっぷりな焼き肉が格安で味わえる「牛田一成」で立ち食い焼肉を堪能してきた


年末近くになると、仕事でもプライベートでもなにかと忙しくなってくるもの。そんな大変な時期はゆっくりと休むことはできなくても、せめて食事くらいは焼き肉でもがっつりと食べて英気を養いたいところです。近頃は「一人焼き肉」を楽しんでいる人も増えているそうですが、兵庫県神戸市にある焼き肉店「牛田一成」では、他ではあまり見かけない立ち食い焼き肉が楽しめるとのこと。気になったので実際に行って立ち食い焼き肉を体験してきました。

ushida_kazunari @ushida_kazunari Instagram Profile | Picbear
http://picbear.com/ushida_kazunari

牛田一成 (ウシダカズナリ) - 元町/焼肉 [食べログ]
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28048294/

「牛田一成」は兵庫県神戸市中央区にある焼き肉屋です。住所は「兵庫県 神戸市中央区 北長狭通 4-1-5」。



JR元町駅の東口から駅の山側に出て、信号を渡ります。


信号を渡ったところにある、飲み屋街が立ち並ぶ一角に「牛田一成」はありました。神戸っぽさあふれるレンガ造の建物一階で、店頭に飾られたちょうちんが風情を醸し出しています。「牛田一成」は15時開店とのことで、飲み出すにはちょっと早めの時間帯でも大丈夫。


店の前には「肉焼いて行きません?」と書かれた看板。価格も焼肉が680円より、ホルモンが300円より、生ビールとチューハイが290円とリーズナブルです。


もう1つの小さな看板には、「立ち食い焼肉」としっかり書かれていました。


隠れ家のようで落ち着く店内には、カウンター席が5つ、2人掛けのテーブル席が3つありました。


カウンター席の後ろには折りたたみ椅子がありました。「牛田一成」は立ち食い焼き肉店ですが、自分で椅子を広げて座ることもできます。


カウンター席にもテーブル席にも焼き網が備え付けられていました。網はお客さんごとに取り替えているとのことで、清潔な環境で立ち食い焼き肉を楽しめます。


今回は15時から20時限定の「1000円セット」を注文します。ハラミとホルモンミックス、ポテトサラダとドリンク1杯で1000円とはかなりお得な感じです。なお、ドリンクは「生ビール・チューハイ・ハイボール」の中から1杯を選択する方式でした。


早速注文した生ビールとポテトサラダが到着。


ポテトサラダはしっとりとしつつも水気が少なめで、ボロボロと崩れてしまわない絶妙なバランスの食感を保っています。がっつりと焼き肉を食べる前のお腹に優しい味でした。


メインの焼き肉が到着する前だというのに、ポテトサラダのほんのりとした塩気についついビールを飲んでしまいます。


生ビールとポテトサラダが来てから5分ほどで、ハラミとホルモンミックス、ヤンニンが提供されました。


分厚いハラミが2枚と、ホルモンミックスは全部で6種類のホルモンが盛り合わせで出てきます。「1000円セットの焼き肉だから量は少なめかな……」と思っていたのですが、予想以上のボリュームでした。


ヤンニンとは、唐辛子などの香辛料をミキサーなどで砕いてから混ぜた調味料です。このお店で提供しているヤンニンは味噌や醤油などの醤(ジャン)を使用していないことから、「ヤンニンジャン」ではなく「ヤンニン」と呼んでいるとのこと。


早速ホルモンから焼いていきます。ジュージューと油がしたたる音を立てながらホルモンが焼けていく様子は、見ているだけでもビールが進んでしまいそう。


ホルモン焼きで言う「ホルモン」とは、サーロインやカルビなどのよく耳にするメジャーな部位を除いた、かつて廃棄していた部位を含む臓物肉全般を指します。あまりなじみがないと「ホルモン」と一口に言ってしまいますが、細かく分けると数え切れないほどの種類があります。1000円セットのホルモンミックスはその日その日で内訳が変わってくるとのことですが、今回は「タケノコ(心臓に近い動脈の部分)」「レバー(肝臓)」「バサ(肺)」「こてっちゃん(大腸)」「センマイ(第3胃)」「アカセン(第4胃)」の6種類でした。


ホルモンミックスには下味がつけられているので、焼いたらそのまま食べてOK。


ホルモンミックスの中でもこのセンマイは、ゾリゾリとした食感が「これぞホルモン……」と感じさせてくれました。口の中でしっかりとした歯ごたえを感じながらかんでいると、ジュワッと肉のうま味がしみ出してきます。


味に変化をつけたいときは、小皿に出されたヤンニンを少しつけるとグー。唐辛子の辛みが、ホルモンのうま味にインパクトを与えてくれます。


ハラミはホルモン焼き以外でもよく見かけるメジャーなお肉ですが、牛の横隔膜なのでホルモンの1つ。肉感はしっかり残しつつも簡単に歯でかみちぎれるほど柔らかい肉質で、かめばかむほど肉汁があふれてくるほどジューシーでした。


少し早めですが、たまらず2杯目を注文。今回はハイボール(税込250円)にしてみました。


1000円セットでもちょっと飲んで焼き肉を楽しむには十分な満足感がありましたが、せっかくなのでもう少し注文してみます。まずはメニュー表で見かけた「アキレスポンズ」(税込250円)を注文。「アキレス腱ってどんな感じなんだろう……?」と思いながら待っていると、10分ほどで小鉢に盛られた「アキレスポンズ」が到着しました。見たところ、薄切りにされた半透明の塊がポン酢とあえられているようです。


「そのまま食べても大丈夫」とのことで、早速食べてみます。食べる前は「軟骨みたいにコリコリしているんだろうか?」と思っていたのですが、軟骨とは違うモッチリとした歯ごたえがあり、これまでに食べたことがない食感に驚きました。ポン酢のあっさりした味付けが、こってりとした焼き肉を食べまくったお腹にホッと一息つかせてくれます。


続いて「タン(舌)」(税込550円)を注文。こちらはレモンとネギの薬味と一緒に提供されました。


タンと言えば丸く薄切りにされたものを思い浮かべるのですが、「牛田一成」のタンはまるでカルビやハラミのように肉厚。店主さんによると、丸く薄切りにされたタンは冷凍したタンを機械で薄くスライスしないと作れないもので、「牛田一成」にはそのような設備がないためタンをそのまま提供しているとのこと。


タンを豪快に焼くとタンにかけられていたゴマだれが熱されて、ゴマの香ばしい匂いが広がって食欲をそそります。


薬味のネギとレモンをかけて……


1切れを丸ごと食べます。ごまだれの香り高い塩気にネギとレモンのさっぱりとした味わいが絶妙なマッチングで、分厚いのにフワフワとした食感がクセになります。「分厚いタンもこれほどまでに味わい深かったのか」と目が覚める思いです。


お腹もいっぱいになってきたところでシメの「ホルモン焼きうどん」(税込650円)を注文。上にのせられたネギとかつお節の香りが漂ってきます。


焼きうどんの中にはホルモンがたっぷり入っていて、ホルモンの脂がしょうゆとだしの優しい味付けでスルスルと胃の中に入ってきます。がっつり焼き肉を食べた後の関西風で薄い味付けの「ホルモン焼きうどん」は、まさに最高の組み合わせでした。


「牛田一成」は一人でふらっと立ち寄って焼き肉を楽しみ、ちょっとお酒を飲むにもピッタリのお店でした。「一人焼き肉が恥ずかしい」と思っている人でも、カウンターの立ち食い焼肉であれば問題ありません。なお、「牛田一成」の営業時間は15時から23時で、毎週日曜日が定休日となっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
巨大な油揚げの中にうどんがたっぷり詰まって「まさに逆きつねうどん」と話題の「巾着きつね」を実際に食べに行ってみました - GIGAZINE

お酒の種類は攻撃的・リラックスなど異なる気分と関係する、という研究結果 - GIGAZINE

緑のネギと雪のように白いとろろで彩られた肉量3.2倍のクリスマスツリー型どんぶり「爆弾すた丼がっツリー盛り」を食べてみた - GIGAZINE

「伯爵のようにウィスキーを味わう方法」をリアル伯爵風のウィスキー専門家がコミカルに解説 - GIGAZINE

電車の中でお酒を楽しむ非日常が味わえる京阪・中之島駅の「ホーム酒場」に行ってきました - GIGAZINE

in 試食, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.