Windows用Chromeブラウザに問題のあるソフトウェアをスキャンして削除するなど3つの新機能が実装される
By Stephen Shankland
インターネットブラウジングを行っていると、いつの間にか気付かないうちに予期せぬソフトウェアがインストールされ、ブラウザの設定が書き替えられてしまうこともあります。そうなるといわば「ハイジャック」されたような状態となったブラウザが勝手にポップアップを表示して、最悪の場合にはもとのページに戻れなくなってしまうことも。そんな事態を未然に防ぎ、もし汚染されていた場合でも除去する機能「Chrome Cleanup」がWindows向けChromeに実装されます。
A cleaner, safer web with Chrome Cleanup
https://www.blog.google/products/chrome/cleaner-safer-web-chrome-cleanup/
Googleは望ましくないソフトウェアからChromeを保護するために、3つの新たな機能を登場させます。その1つが、拡張機能によって勝手に書き換えられたブラウザの設定を元に戻すツールです。拡張機能はChromeブラウザを使う上で役に立つものですが、時にユーザーが気付かないうちにブラウザの設定を書き替えてしまうことがあります。検索エンジンの設定がデフォルトから特定のURLに書き替えられるのがその例の1つなのですが、そのような変更が加えられた際にはChromeがこれを検知し、元に戻すかどうかを尋ねてくるようになります。
インターネットからソフトウェアをダウンロードすると、ソフトウェア本体にバンドルされた余計なソフトウェアを知らないうちにインストールしてしまっていることがあります。Googleが提供してきた「Chromeクリーンアップツール」はそのような望ましくないソフトウェアのインストールを検知し、元に戻すための方策を提供してきたのですが、Googleではこのツールのデザインを刷新し、新たなUIを持つソフトウェアとして再登場させるとのことです。
また、余計なソフトウェアを検知するためのエンジンも強化されています。GoogleはITセキュリティ専門企業の「ESET」と協力して、不正を検知するエンジンを搭載することで、ソフトウェアの検知と削除の精度が従来よりも格段に向上するとのこと。この機能は一般的なアンチウイルスの機能ではなく、Googleが定める「望ましくないソフトウェアのポリシー」に抵触するソフトウェアを対象にしたものとなっています。
望ましくないソフトウェアのポリシー | Google – Google
この機能は今後数日のうちに全Chromeユーザーに提供され、セキュリティの向上が行われるとのことです。
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