ハードウェア

5年以内に世界には440億個のカメラが存在する社会になるという予測


スマートフォンの爆発的な普及、IoT機器の登場、走り始めた自動運転車とともに世の中に広まっているのが、それらの機器に搭載されているカメラです。ある調査によると、今から5年後の2022年には世の中に440億個ものカメラが街中にあふれることがわかっています。

LDV Capital Insights — LDV Capital
http://www.ldv.co/insights

In Less Than Five Years, 45 Billion Cameras Will Be Watching Us
https://www.fastcompany.com/40450867/in-less-than-five-years-45-billion-cameras-will-be-watching-us

主にコンピュータービジョン技術などの画像認識テクノロジーに投資を行っているベンチャーキャピタル「LDV Capital」が公表した調査結果によると、2017年時点で140億個のカメラセンサーが街中に存在しているのに対し、今後は右肩上がりで増加して2022年には444億個、2017年比で216%の増加を見せると予測されています。これは、市街に設置されている監視カメラの数ではなく、スマートフォンやAmazon Echoのようなスマートホーム機器、ロボット機器などに搭載されるカメラを含めたものです。


その内訳を示したのが以下のグラフ。140億個のカメラセンサーが存在しているという2017年時点では、その72%がデジタルカメラやスマートフォンなど、手持ち型デバイスに搭載されているもので、7%がロボット機器、3%がセキュリティ機器、そして18%が「その他」となっています。2022年には手持ち型デバイスの比率は59%に減少し、スマートホーム機器が18%へと大きく増加する見込み。そして興味深いのが、セキュリティ機器が8%へと増加しているところといえそう。2017年に比べて2倍以上の伸びを見せることとなっており、今後はセキュリティを目的としたカメラが身の回りに増えるであろうことが予測されています。


LDV Capitalは2022年までに、スマートフォンには3Dセンサーなどを含めて4個から10個のカメラが搭載されるようになると予測。しかし、スマートフォンを含め、さまざまな機器に搭載されたカメラが捉えた画像や映像の大部分は、もはや人間が見るものではなくなる、というのも今後の特徴とのこと。カメラが捉えた画像や映像はコンピューターに入力され、AIが解析処理を行うことで、膨大な画像や映像から有用なデータを取り出す「データマイニング」に用いられたり、自動運転車でドライバーの状態を認識することや、自宅にいる家族の安全状況を自動で検知するなどの目的に使われたりするとのこと。また、今後の普及が予測されるロボット機器に搭載されるカメラの数は20倍にも増加することが予測されています。

従来にはなかった技術により、人々の生活はより便利になることが期待できますが、一方ではハッキングによって人々のプライバシーが侵害されたり、良からぬ行為の踏み台にされてしまう可能性も指摘されています。

毎秒1テラビットという史上空前のDDoS攻撃が発生、攻撃元はハッキングされた14万5000台ものウェブカメラ - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
IoT市場が2023年には20兆円超の巨大市場に成長すると予測される - GIGAZINE

11歳の少年がテディベアをハッキングして「オモチャが武器になる危険性」を語る - GIGAZINE

世界の携帯電話契約数が50億を突破して将来は500億に、Androidが存在感を示す - GIGAZINE

インターネットが今後どうなるかを理解するためのトレンド情報満載のレポート「2016 Internet Trends」 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.