初期のマッキントッシュ用ソフトの数々をブラウザ上でエミュレートできる「Software Library: Macintosh」

インターネット上のあらゆる情報を記録・保存する「インターネット・アーカイブ」上で、1984年から1989年という初期のMacintosh(マッキントッシュ)でリリースされたソフトウェアをエミュレートしたコレクション「Software Library: Macintosh」が公開されました。エミュレートされたソフトウェアの数は全部で43個。公開されているソフトウェアの中で最も多い開発元はまさかのMicrosoft(4個)で、続いてApple(2個)、CSI Design Group(2個)、Silicon Beach Software(2個)の3社が続いています。

Software Library: Macintosh : Free Softwarelibrary : Download & Streaming : Internet Archive
https://archive.org/details/softwarelibrary_mac

実際にSoftware Library: Macintoshで公開されているソフトウェアのいくつかをピックアップしてみました。

◆Dark Castle
1986年にSilicon Beach Softwareからリリースされた初期のマッキントッシュ向けゲームが「Dark Castle」。実際に以下のURLからゲームをプレイできるようになっています。

Dark Castle : Silicon Beach Software, Inc. : Free Download & Streaming : Internet Archive

ゲームのタイトル画面にある「Options」をクリックすると……

操作方法をチェックできます。画面上にはキー操作しか記されていませんが、マウスの左クリックで攻撃を発射することが可能です。

ゲームは典型的な横スクロールアクション。操作にはかなり慣れが必要そうで、ちょっとした段差などから落ちてもプレイするキャラクターが動けなくなってしまうので、難易度はかなり高めです。

◆Space Invaders
元祖シューティングゲームとも言うべき存在である「スペースインベーダー」のマッキントッシュ版がこれ。

Space Invaders : Unknown : Free Download & Streaming : Internet Archive

操作方法は至ってシンプルで、マウスでキャラクターを動かし、左クリックでミサイルを発射できます。

◆Lode Runner
1983年にブローダーバンドから発売されたApple II向けアクションパズルゲーム「ロードランナー」もプレイできます。

Lode Runner : Brøderbund (Doug E. Smith) : Free Download & Streaming : Internet Archive

ゲーム画面はこんな感じで、「S」キーと「F」キーで地面に穴を開けられるので、そこに敵キャラクターを落としながらマップ中の金塊を回収すればOK。

◆Microsoft Flight Simulator 1.02
Microsoftが開発したフライトシミュレーター「Microsoft Flight Simulator」のバージョン1.02も遊べます。

Microsoft Flight Simulator 1.02 : Microsoft Corp. : Free Download & Streaming : Internet Archive

ゲーム画面はこんな感じ。

◆MacWrite
ゲームの他に、マッキントッシュ用のワープロソフトである「MacWrite」も公開されています。

MacWrite : Apple Computer, Claris : Free Download & Streaming : Internet Archive

実際にキーボードをたたいて文字を入力することもできます。

◆MacPaint
さらに、マッキントッシュ用のペイントソフト「MacPaint」も。

MacPaint (Version 1.5) : Bill Atkinson / Apple Computer : Free Download & Streaming : Internet Archive

マウスを駆使してお絵かきすることも可能。今は懐かしのツールが盛りだくさんで、現在のペイントツールの進歩を体感できます。

なお、海外メディアのThe Vergeは、「マッキントッシュのデスクトップは最初に登場したシステムというわけではなかったものの、デスクトップを一般大衆に広める役割を担った端末です」と記しており、さらに「ユーザーエクスペリエンスがどのようなものかを感じるための最適な方法にもなる」としています。