スマホに使われる強化ガラスの「ゴリラガラス」が自動車向けに進化した「Gorilla Glass for Automotive」
スマートフォンやタブレット端末などモバイル端末で多く用いられるゴリラガラスを開発するCorningが、自動車向けのゴリラガラス「Gorilla Glass for Automotive」を採用した電気自動車をCES 2017で披露しました。
Gorilla Glass for Automotive | Corning Gorilla Glass
https://www.corning.com/gorillaglass/worldwide/en/applications/automotive.html
Gorilla Glass is jumping from phones to cars
http://mashable.com/2017/01/05/corning-gorilla-automotive-glass-ces/
「フォードGT」がゴリラガラスを採用するなど、ゴリラガラスを開発するCorningは以前から自動車業界への本格的な進出を計画していたのですが、1月5日からラスベガスで開催されているCES 2017で「Gorilla Glass for Automotive」を使った電気自動車を展示しました。電気自動車に使われている「Gorilla Glass for Automotive」は、ゴリラガラスを自動車向けに改良したもので、スマートフォンに用いられるゴリラガラスよりも極度の低温や高温、太陽光に対する強度が増しています。
展示されたモデルカーは、フロントガラス・サンルーフ・リアウインドウ・ダッシュボード・ディスプレイなどに「Gorilla Glass for Automotive」を使用。「Gorilla Glass for Automotive」は従来の自動車に用いられるガラスよりも、軽量で薄く強度も高くなっており、耐衝撃性は2倍もあるそうです。
ダッシュボードは全面がディスプレイのようになっているのが特徴的。会場では、助手席の前にあるダッシュボードのディスプレイで動画を再生し、それ以外の部分では従来通りにスピードメーターなどを表示するというデモが行われたとのこと。
When your whole car dashboard is Corning Glass, you can play a movie on it. #CES2017 #MashCES pic.twitter.com/hsK2BiCzs0
— Lance Ulanoff (@LanceUlanoff) 2017年1月5日
Corningはフランスの老舗ガラスメーカーのSaint Gobainとパートナーシップを結んだことも発表しており、Gorilla Glass for Automotiveのフロントガラスを生産中であることを明らかにしました。2017年、もしくは2018年くらいにはGorilla Glass for Automotiveを採用した自動車が市場に登場する可能性があります。
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