レビュー

スマホで「FINAL FANTASY IV(ファイナルファンタジー4)」をプレイすると王道RPGをガッツリ楽しめた


2016年11月29日にシリーズ最新作となるFINAL FANTASY XV(FF15)が登場したばかりのファイナルファンタジーシリーズといえば、日本が世界に誇る超人気ゲームタイトルで、シリーズ作品をひとつくらいはプレイしたことがあるという人も多いはず。そんなファイナルファンタジーシリーズをプレイしたことがある人や、プレイしたことはないけど1度はプレイしてみたいという人にオススメなのが、気軽に自分のスマートフォンで歴代のファイナルファンタジーシリーズがプレイできる「FINAL FANTASY for Smartphone」です。GIGAZINEでも過去にファイナルファンタジーVIをレビューしたことがあるのですが、今回はアプリストアなどで特に評価の高かった「FINAL FANTASY IV(ファイナルファンタジー4、FF4)」を実際に購入してプレイしてみました。

FINAL FANTASY IV | SQUARE ENIX
http://dlgames.square-enix.com/ff/ff4/jp/


FF4のスマートフォン向けアプリはApp StoreおよびGoogle Playで配信されており、2017年1月5日までは年末年始ホリデーセールで実施中なので、App Storeでは840円、Google Playでは900円で購入できます。

FINAL FANTASY IV を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/id577363831


FINAL FANTASY IV - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.square_enix.android_googleplay.FFIV_GP


◆基本操作&あらすじ
というわけでさっそくFF4をプレイ。スマートフォンでも起動画面ではファイナルファンタジーシリーズでおなじみのプレリュードが流れます。


スマートフォン版FF4の優れた点は、スーパーファミコン版とは異なりデータのセーブが容易な点です。昔のゲームらしく基本的にデータのセーブはワールドマップと指定の魔方陣上でしかできないようになっているのですが、いつでもどこでもメニューから「ちゅうだん」を選べばダンジョン内でもゲームの中断が可能。つまり、好きな場所好きなタイミングでゲームを中断・再開できるので、セーブがまったく苦にならないというのがポイントです。また、この中断データはメニューの「ちゅうだん」を選ばずにゲームをやめた時でも作られていることが多く、「突然電話がかかってきて中断データを作成するのを忘れていた」という場合でも、ゲームを再開すると中断した場面からゲームを再開できます。


また、スマートフォン版FF4は初回プレイ時にゲームの難易度を選択できます。ゲームのストーリーを楽しみたいだけなら「ノーマル」、ストーリーだけでなくバトルもしっかり楽しみたいなら「ハード」を選べば良さそうです。


ゲームの主人公は赤き翼の隊長であるセシル・ハーヴィ。


「クリスタルは、わがバロン王国繁栄のためどうしても必要なのだ。」というセリフからわかる通り、FF4はファイナルファンタジーシリーズらしいクリスタルをめぐる物語になっています。


「赤き翼」というのはバロン王国の飛空艇団の名前で、セシル率いる赤き翼が他国からクリスタルを強奪して帰国するところからストーリーは始まります。


その帰路、飛空艇がモンスターに襲われバトルがスタート。バトル画面はこんな感じで、赤枠部分にある白色ゲージがマックスになると……


バトルコマンドが選べるようになります。バトルコマンドは「たたかう」「アイテム」「チェンジ」「ぼうぎょ」がデフォルトで各キャラクターに設定されており、その他にキャラクター独自のアビリティなどを駆使してバトルを進めていくことができます。セシルの独自アビリティは「あんこく」で、自身のHPを犠牲にして強力な攻撃を繰り出すという暗黒騎士らしいアビリティになっています。


攻撃や魔法、アイテムなどは画面左下の選択肢をタップするか、画面上の対象を直接タップすればOK。


画面上のゲージが赤色になると選択したアクションが実行されます。その他、画面左下にある「AUTO」をタップすればバトルを全自動で進められ、「SKIP」をタップするとキャラクターの行動順番をスキップ可能。「ESCAPE」をタップするとバトルから逃走し、「PAUSE」をタップするとバトルが一時停止します。


バトルに勝利するとゲーム内の通貨であるギルやEXP(経験値)、アイテムなどがゲットできます。


というわけで、最初のバトルが終わると赤き翼はバロン王国に到着。


他国から奪ってきたクリスタルをバロン王に渡すセシルですが……


バロン王から赤き翼の隊長の任を解く、という不可解な辞令が下ります。


そこにセシルの親友である竜騎士、カイン・ハイウインドが登場。カインもセシル同様にバロン王国に仕える騎士です。


バロン王から赤き翼の隊長の任を解かれたセシルは幻獣の討伐を命じられるのですが、カインがこれに同行してくれることになります。


ここでようやくマップ上でセシルを動かすことができるようになります。


スマートフォンの画面をタップすると移動パッドが表示されるので、そのまま指をスライドさせればOK。もちろん物理的なコントローラーを使う場合と比べれば操作性は悪いですが、慣れれば移動もスムーズになります。


指を大きくスライドすればセシルはダッシュします。キャラクターのモーションの細かさはさすが。


セシルが止まった状態になると、画面右上に「メニュー」と「マップ」というアイコンが表示されます。「メニュー」をタップすると……


以下のように画面右端にメニューが表示されます。また、メニューを開くとそのタイミングで主人公のセシルがどのようなことを考えているのかがわかるようになっており、ストーリーを進める中でのセシルの心境の変化や、次にどこを目指せば良いのかというヒントなどがもらえます。


「ステータス」ではキャラクターのステータスと装備品を確認できます。ゲームスタート時のセシルはレベル10で、職業は「あんこくきし(暗黒騎士)」、装備品も暗黒装備ばかりという主人公っぽさゼロなステータス画面となっています。


「コンフィグ」ではゲーム中の音量を調節したりゲームスピードを調節したりが可能。最初のうちは特に違和感なくプレイできるかもしれませんが、ゲームが進むとプレイヤーごとにバトルスピードやバトルタイプを自分好みのものに設定するとストレスなくゲームを進めていくことができるようになります。


ゲーム中、話しかけることができるキャラクターが目の前にいる場合、セシルの頭上にエクスクラメーションマークが表示されます。これは拾えるアイテムを発見した際なども同様なので、セシルの頭上にマークが出たときは画面を1度タップすると良さそうです。


そんな感じで冒険をスタートする前にバロン城や城下町でバロン王国の人々に話しかけまくってみると、バロン王国の侵略行為は国内外のほとんどの人々が不審に思っていることがわかります。


そして暗黒騎士のセシル本人もなぜ罪もない人々からクリスタルを奪わなければいけないのかと苦悩しています。


そんな苦悩を抱えたままの状態からセシルの冒険はスタート。最初の旅のお供は親友の竜騎士・カインで、カインの独自アビリティはFF4以外のファイナルファンタジーシリーズでも登場する「ジャンプ」です。


ダンジョンの中では画面上に表示されているような魔方陣の上でのみデータをセーブできるようになっています。ここではテントやコテージも使えるので、パーティーメンバーのHPやMPを一気に全回復させることも可能になります。ダンジョン内の敵やボスが強すぎる場合はこの魔方陣を拠点にパーティーのレベル上げを行う、ということもしばしばあります。


なお、ダンジョンを探検すると各フロアごとにダンジョンをどれだけ踏破したかを示すパーセンテージが表示され……


これが100%になるとアイテムをゲットできます。


◆個性豊かなキャラクターたち
発売されたばかりのシリーズ最新作であるFF15といえば主人公パーティーがたったの4人でバトルのメンバーを入れ替えたりする必要がまったくないのですが、FF4はそれとは打って変わってさまざまなキャラクターたちが登場します。それぞれ異なる使命や目的を持ってセシルの旅を手助けしてくれるのですが、パーティーメンバーの入れ替わりがとても激しく、「パーティーのレベルが良い感じに上がってきたな……」と思っていたらいきなりメンバーが総入れ替えすることもあります。よく言えばキャラクターの個性的なアビリティを駆使してさまざまなバトルを展開できるのですが、悪く言えばパーティーメンバーに偏りが出たりレベル格差がすごかったりと、ゲームの難易度を上げる要素になっている気もします。

バロン軍 白魔道士 ローザ・ファレル


飛空艇団 整備士長 シド・ポレンディーナ


召喚士 リディア


賢者 テラ


モンク僧兵隊 隊長 ヤン・ファン・ライデン


白魔道士 ポロム


黒魔道士 パロム


魅力的なのはセシルの味方だけでなく、敵キャラクターたちも個性派揃いです。また、ボス戦はただただボタンを連打するだけではクリアできないように工夫が凝らされており、すべての攻撃を無効化するモンスターや特定条件でのみ攻撃が通るモンスター、強力なカウンター攻撃を発動してくるモンスターなどさまざまなので、戦いながらしっかりとボスの特性を見極めたり、画面上部に表示される表示を見逃さないように気をつけておく必要があります。


土のスカルミリョーネ


ベイガン


水のカイナッツォ


ダークエルフ


◆リメイク版ならではの高画質&ストーリー展開の丁寧さ
スマートフォン版のFF4は1991年にスーパーファミコン向けに発売されたFF4ではなく、2007年にニンテンドーDS向けにフルリメイクしてリリースされたFF4をスマートフォン向けに移植したものになっています。リメイクにより、スマートフォン版のFF4は基本的なシステム・ストーリーはオリジナル版と同じですが、新ストーリーを追加したり映像が3DCGの高解像度なものに変化していたり、一部にはボイス付きのイベントなどが再生されたりとかなり大幅にリメイクされているので驚くかも。そのリメイクのおかげか、古いゲームをプレイした際に感じることのある「急なストーリー展開」などはまったくなく、むしろ丁寧なストーリー展開やボイス付きのイベントなどでキャラクターの心の変化がとてもよくわかるようになっています。

スーパーファミコン時代では表現できない演出や……


ボイス付きのイベントはキャラクターの心の変化をよく表しており、ゲームによりのめり込めるようになっています。


バトルイベントなどもあり、1991年に誕生したゲームとは思えない重厚なストーリーとなっています。


そして登場する謎の敵キャラクター・ゴルベーザ。


セシルは血塗られた過去と決別できるのか。


スマートフォン版FF4はファイナルファンタジーシリーズらしいクリスタルをめぐる王道ストーリーとなっており、リアルタイムで戦闘を繰り広げるアクティブタイムバトルや、他のシリーズにも登場する魔法やアビリティなどファイナルファンタジーシリーズを支える多くの要素が盛りだくさんです。FF15などの比較的新しいファイナルファンタジーシリーズからFFの世界にのめり込んだ人でもプレイしやすい高画質な映像はもちろんのこと、冒険を通して変化していくセシルや大切なものを守るために戦うキャラクターたちの物語は感動的。リメイク版となっているからこそ、スーパーファミコン版のFF4をプレイしていた人たちにもぜひとも体験してもらいたい良作となっているので、年末年始のホリデーセール期間中にインストールしておいても損はありません。

FINAL FANTASY IV を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/id577363831


FINAL FANTASY IV - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.square_enix.android_googleplay.FFIV_GP

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in レビュー,   モバイル,   ゲーム, Posted by logu_ii

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