「Google Chrome 55」安定版リリース、HTML5を優先的に表示へ
By Isriya Paireepairit
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版となる「55.0.2883.75」がWindows・Mac・Linux向けにリリースされました。Chrome 54で実装されたYouTubeの埋め込みタグをFlash Player形式からHTML5 Player形式に書き換える機能に続き、FlashよりHTMLコンテンツ表示が優先して行われる設定が追加されました。
Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop
https://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/12/stable-channel-update-for-desktop.html
Google Chrome 55ではデフォルトでFlashコンテンツの表示が完全にブロックされると予告されていましたが、「開発者に十分な時間を与えるため」ということでHTML5のデフォルト化はChrome 56で正式に実装される見込みです。
Chrome 55では設定に「Flash」の項目が追加され、デフォルトでは「重要なFlashコンテンツを検出して実行する」の設定が推奨されています。「サイトでのFlashの実行をブロックする」に変更すればChrome 56に先行してブラウザのHTML5化を行うことができ、「例外の管理」からFlashをブロックしたくないウェブサイトをURLで指定することも可能です。
また、Chromeで「chrome://flags」にアクセスすると表示される試験運用機能一覧に、「FlashよりHTMLを優先する」という項目が追加されており、着々とHTML5のデフォルト化が進められています。このほか、36件のバグが対処されており、うち5件で今回の最高額である7500ドル(約85万円)の報酬が支払われました。
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