取材

無料で約650もの美術館・博物館を楽しめる「関西文化の日」が実施中なので実際に行ってみました


関西2府8県内の美術館・博物館などが入館無料になる第14回「関西文化の日」が11月19日(土)・11月20日(日)を中心日に実施されています。第14回は過去最多となる約650の施設が参加しているので、実際に美術館と博物館に行ってきました。

関西文化の日 ミュージアムへ行こう
http://www.kansaibunka.com/bunkanohi/

関西文化の日に参加している美術館・博物館を探すには、上記URLを開いて、入力ボックスから本日の「11月20日」を選んで「検索」をクリックします。


美術館・博物館リストが表示されるので、都道府県を「大阪府」にして「検索」をクリックすれば、各都道府県ごとに絞り込み検索できます。


ということで関西文化の日に参加している「国立国際美術館」にやってきました。


大阪の中之島にある国立国際美術館はシーザー・ペリが設計した独特な建物も魅力の1つ。美術館部分は地下に収められています。


エントランスに入ったらエスカレーターで地下1階へ。


関西文化の日ということで、地下2階展示場が無料。


国立国際美術館は第二次世界大戦以降の国内外の現代美術を収蔵している「コレクション」が常設展覧ですが、関西文化の日が対象になっているのは「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」です.


地下1階にある受付で「地下2階のみです」と伝えれば、そのまま無料で入れます。


「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」は、1967年から関西を中心に活動するアート集団「プレイ(PLAY)」の個展。


プレイ展は撮影OKなので、スマートフォンなどでパシャパシャ撮影しても問題なしです。


展示場で最初に目に入っていくるのが、地下2階から地下1階部分の高さにまで組み立てられた丸太の構造物のアート。


これは「雷」というアートパフォーマンスで、京都府の東南部にある鷲峰山(標高685m)の山頂に杉丸太を400本組んで作り、頂上部に避雷針をたてて雷が落ちるのを待ったというもの。毎年6月に丸太を組み立て、9月まで雷が落ちるのを待って、雷が落ちなかったら解体して、翌年に再びチャレンジするという意欲的な作品でした。


「雷」を作成したときの貴重な資料も展示されています。


「雷」の近くにはテーブルと椅子が設置されていて、自由に読書したり休憩したりできるようになっています。


続いて奥の展示場へ。


ここではプレイの作品やパフォーマンスを印刷物や記録写真、記録映像、音声映像、資料などを使って展示しています。


1969年に初めて実施された「現代美術の流れ」というパフォーマンスは、発泡スチロール製の矢印状のイカダで川を下るというパフォーマンス。


展示場には実際に使用された矢印状のイカダが展示されています。


展示場はさらに奥へと続き……


一番奥には「IE Picnic:THE PLAY HAVE A HOUSE」で使用された「家」が展示されています。


これは1972年に制作された「家」を「堂島リバービエンナーレ2015」の出品のために再建したもの。プレイの面々は家を川に下ろして、実際に中で一日過ごしたそうです。


「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」は、資料や実際の展示物を見ながらプレイの活動を紹介してくれているので、プレイを知らないという人でも楽しめます。ところどころに資料を読むスペースが用意されているのも、まったりとした時間を過ごすのに良さそうです。


国立国際美術館の目の前には「大阪市立科学館」もあるので、そのまま行ってみます。


大阪市立科学館も関西文化の日に参加していて入場無料。こちらは常設展示の展示場のみ無料です。


展示場への入り口は地下1階にあります。


大阪市立科学館はエレベーターで4階まで上がり、フロアを下りながら見学。


見学スタートとなる4階は宇宙をテーマにしたフロア。


太陽や土星、天王星といった惑星の大きさを比較した展示物など……


普段は見られない宇宙の仕組みを学べます。また、宇宙だけでなく、オーロラの写真や……


化学物質の展示物など宇宙に関係する事象を目で見て理解できるようになっています。


大阪市立科学館は、聞かれても説明できないようなことを、展示を使ってわかりやすく説明してくれているためか、子どもを連れた親子のお客さんが多くいました。


また、サイエンスタイムトンネルという展示コーナーでは……


電動式機械計算機など20世紀に発展した科学が詰まった昔の機械をみることができます。


3階では、普段の生活で使っているモノに使われている科学を紹介しています。


スクーター1台にどれくらいどれくらい多くの部品が使われているのかを展示したガイコツバイク。


スクーターの後ろ側で、スクーターの部品を全て展示しています。こうやって普段使っているモノを通して科学を紹介する手法は、子どもだけでなく大人も好奇心がくすぐらます。


2階は「おやこで科学」という展示コーナーで、体験型の展示がたくさん。


風はどのようにながれているのか、遠心力がかかると水はどのような動きになっているのかなど、文字で書かれると難解な物理学を体験しながら学べるということで、たくさんの子どもが興味津々で遊んでいました。


1階は「電気とエネルギー」の展示物がズラリと並んでいます。


実際の信号機や……


電柱などを使って電気やエネルギーについて説明している展示は大人がみても楽しいです。


関西文化の日は11月19日(土)・11月20日(日)を中心に実施されており、19日と20日以外の日でも入館無料の美術館や博物館があります。入館無料なので、外出したついでにフラッと立ち寄ってみるのもよさそうです。

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in 取材,   アート, Posted by darkhorse_log

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