Uberが初の自動運転トラックでの輸送に成功、運んだ荷物はバドワイザー4万5000缶
自動運転車の開発にも力を入れているUberが、完全自動運転のトラックによる荷物の輸送に成功しました。これはUberが買収した子会社「Otto」が独自開発した自動運転技術を用いて実施したもので、4万5000缶のビール「バドワイザー」を積んで約160kmの距離をドライバーの操縦なしで走行しています。
Uber’s first self-driven truck delivery was a beer run - Recode
http://www.recode.net/2016/10/25/13392326/uber-otto-self-driving-truck-first-commercial-delivery
UberFreight autonomous semi delivers 2,000 cases of Budweiser | LeftLaneNews
http://www.leftlanenews.com/uberfreights-autonomous-semi-delivers-2-000-cases-of-budweiser-93156.html
実際にバドワイザーを積んで走行したトラックがこれ。バドワイザーのロゴとともにOttoのロゴ、そして「SELF-DRIVEN」(自動運転)の文字が描かれているのがわかります。
実際に走行している様子を収めたムービーも公開されています。
Otto and Budweiser: First Shipment by Self-Driving Truck - YouTube
箱詰めされ、出荷されていくバドワイザー
トラックの荷台に積み込まれ……
工場から出発。
工場に隣接したインターチェンジから高速道路に入ると……
ドライバーが、ダッシュボードに埋め込まれた自動運転スイッチをオン。これで自動運転が始まりました。右手の横にあるのは、緊急時の自動運転停止スイッチでしょうか。
完全にハンドルから手を離してしまったドライバー。
無人の運転席。知らない人が見たら、間違いなく「トラックが暴走してる!」と思ってしまいそうな光景です。
後部座席で雑誌を読むドライバー。
前方に目をやると、無人の運転席。
今回の走行では、完全にドライバーの操縦なしで120マイル(約160km)の高速道路区間を走破することに成功したとのこと。
ちなみに、今回の輸送でバドワイザーはOttoに委託費として450ドル(約4万5000円)を支払ったそうです。
Uberはカーシェアライドサービスの先駆者として知られていますが、後に登場した後発組によってシェアライド市場は飽和状態の様相を見せつつあります。そんな中、Uberが今後をにらんでOttoを買収し開発を進めているのが自動運転トラックであり、輸送サービスを提供する「UberFreight」ということになります。今回は一回限りの実証実験ということですが、今後も同様の試みは続けられるものとみられます。
・関連記事
「無人運行」に向けて検証スタート、Uberの自動運転車が公道デビュー - GIGAZINE
Uberが自動運転トラックの「Otto」買収&ボルボと共同で自動運転タクシーを今月中に稼働 - GIGAZINE
世界で初めて商用の自動運転トラックが公道での走行を認可される - GIGAZINE
近い将来に登場するのが確実な「自動運転車」についてドライバーはどのような印象を持っているのか? - GIGAZINE
自動運転トラックの登場で大量のドライバーが失職の危機 - GIGAZINE
・関連コンテンツ