ドローン宅配の実用化に向け、セブン・イレブンが世界初の「ドローン宅配」のテスト飛行に成功
ドローンを使った宅配に向けた取り組みが世界で進められており、特に広大な土地が広がり、家屋から店舗までの距離が遠いことが多いアメリカでは活発な開発が進められているようです。アメリカのセブン・イレブンでもドローン宅配の開発が進められており、同社とパートナー企業はアメリカで初となるFAA(アメリカ連邦航空局)認可のもとでのドローン宅配実験をネバダ州リノで実施し、成功させています。
7-Eleven Teams with Flirtey for First Ever FAA-Approved Drone Delivery to Customer’s Home - Friday, July 22, 2016 - 7-Eleven Corporate
https://sites.7-eleven.com/news/07-22-2016-7-eleven-teams-with-flirtey-for-first-ever-faa-approved-drone-delivery-to-customer-s-home
実験に使われたドローンがコレ。6ロータータイプのドローンで、本体下部には荷物を収めるためのボックスと、上空から荷物を地上に降ろすためのワイヤーが搭載されています。もちろん店舗から住居までの飛行は自動で行われます。
実験の様子を収めたムービーが公開されています。
Slurpee Flies Home in First FAA-Approved Drone Delivery - YouTube
地面に影を落としながら、ドローンが離陸。音声は収められていないのですが、これはドローンにマイクが搭載されていないためかもしれません。
右に見える道路沿いの店舗を後にして、宅配先へと出発。
画面は宅配先の庭へ。三角形の庭の中に荷物を降ろすようです。
地上から見るとこんな感じ。ボックスから荷物を出して……
ワイヤーでするすると地上へと「宅配」完了というわけです。
実際に宅配を受けたマイケルさんは「我が家では私も妻も仕事をしており、7歳と6歳、そして1歳の子どもがいます。いつでもすぐにドローン宅配を利用できるという便利さはプライスレスです。空飛ぶ機械が食べ物や飲み物をほんの数分で届けてくれるというのは、実に驚くべきことです」とコメントしています。
セブン・イレブンでは、ドローン宅配技術を開発するスタートアップ「Flirtey」との共同で宅配ドローンを開発しているとのこと。両社は今後、利用できる空域などを定めたNational Airspace Systemにドローン宅配を統合させることを目指して研究を進めていくことになっているそうです。
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