ハードウェア

NASAとGMがロボットアームをグローブ型の「RoboGlove」に改良


宇宙飛行士が宇宙空間でも作業がしやすいように、軽い力で物をしっかりとつかむことができるロボット「Robonaut2」をNASAと共同開発したGMが、スウェーデンの医療機器メーカーBioservo Technologies ABと提携して地球上で使える「RoboGlove」を開発することになりました。

GM-NASA Space Robot Partnership Brings ‘Power’ Glove to Life
http://media.gm.com/media/us/en/gm/company_info.detail.html/content/Pages/news/us/en/2016/jul/0706-gm-nasa.html

NASA's 'power' glove will help workers get a better grip
https://www.engadget.com/2016/07/06/nasa-power-glove/

これがNASA・GM・Bioservoが共同開発した握力増幅グローブ「RoboGlove」


グローブにはセンサー、サーボモーター、アクチュエーターを内蔵しており、握る力を増幅してくれます。NASAによると5ポンドから10ポンド(約2.3kgから約4.5kg)の力を15ポンドから20ポンド(約6.8kgから約9kg)の力に増幅できるとのこと。


RoboGloveは、NASAとGMが開発していた人型ロボット「Robonaut2」の後継機種。Robonaut2で開発したロボットアームを、人間の握る力に合わせて力を増幅させられるグローブに改良したものです。


RoboGloveはアームカバー部分にバッテリーや……


4本のアクチュエータを搭載。


手のひらと指先のセンサーで、握り加減を読み取って、それに応じて力を増幅させます。


RoboGloveは工場の作業での活用が想定されています。


重い上につかみにくい形をしている金属部品もRoboGloveがあれば、がっちりつかむことができるというわけです。


大きな工具を落とすこともありません。


部品の形状を問わずにがっちりホールドできます。


棒状の工具で力を加える様な場面でも、抜群のグリップ力なので作業の負担を激減させられるとのこと。


もちろんつかんだ物を簡単に離すこともできます。


さらに、親指、中指、薬指だけを覆うバージョンも開発されています。


この3本指タイプは繊細な作業向きのモデル。


卵を割らずにそっとつかむことも可能です。


Bioservoのトーマス・ウォードCEOは、「NASAの宇宙技術、GMの工学、Bioservoの医療技術という世界最高の組み合わせによって見出されるグローブは世界的規模で活用される可能性を秘めています」と、Robonautの実用化に自信を見せています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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