餅を1秒に3回つく爆速餅つきムービーが海外で43万回以上再生され大ヒットに
日本のお正月にかかせない餅は、杵と臼を使って蒸したもち米を何度もつくことで、ふっくらと柔らかい餅が作られます。そんな餅つきが海外メディアで取り上げられ、YouTubeの動画が43万回以上再生されています。
Pounding Mochi with the Fastest Mochi Maker in Japan - YouTube
高速餅つきを披露するのは、TVチャンピオンの全国もちつき王選手権で優勝したこともある中谷充男さん。職人と息を合わせて「はい!はい!」と声をかけながら、両手を爆速で動かして餅を返しています。
中谷さんの経営する奈良県の中谷堂では、高速餅つきで作られたよもぎ餅を23年前から販売。
杵を持ち上げて……
お餅に向かって勢いよく振り下ろします。
「餅は日本の伝統的な文化でもあり、おめでたい時には餅がつきもの」
店頭ではつきたてのよもぎ餅が販売されています。
「おいしいお餅は、柔らかくて、引っ張るとよく伸びる」
完成したお餅は……
機械に入れて、大きさを整えます。
餅の原料は、蒸したもち米。
お餅をおいしく仕上げるには、もち米が熱々の状態のうちに一気に仕上げるのがポイントだそうです。
蒸したもち米をこねて、仕上げに杵と臼で餅をつきます。
最初は2人で杵を1つずつ使って餅つき。2分ほどの短時間でしっかりと速くつくことで、お餅ができあがるとのこと。
お餅を素早くつく方法は、中谷さんの出身地である奈良県上北山村の伝統だそうです。
餅つきの方法はいろいろありますが、1人が杵でついて、1人が手でこねるのが一般的。
中谷堂ではよもぎ餅の最後の仕上げに、職人が息をぴったりと合わせて高速餅つきを行います。
スピードに加えて重要なのが、つき手が餅全体をまんべんなく杵でつくことや……
返し手が手のひらにつける水分量の調節など。さまざまな技術が求められます。
完成したよもぎ餅は、柔らかく粘り気のある仕上がり。
中谷さんによれば、餅つきには決まった練習方法はないとのこと。
何度も餅つきを経験することで身につけられるそうです。
中谷さんの手返しの平均速度は、1秒につき3回。
杵の動きにぴったりと合わせて餅を返します。手返しのコツは「タイミングしかない」とのこと。
もち米をこねたものを臼に入れて……
餅つきスタート。
職人がお互いに声をかけながらタイミングを取って餅をつきます。
「餅つきは真剣勝負」と中谷さんは語ります。
中谷さんによれば、「餅つきは、やる気さえあれば誰でもできます」とのことですが、息ぴったりの高速餅つきは簡単にマネできるものではないような……。
高速餅つきは中谷堂の店頭で見ることができ、お客さんからも大人気。
「おいしいものを食べた時の顔は人間独特で、その顔を見させていただけるのが一番幸せ」と中谷さんは語っています。
また、中谷堂の高速餅つきは、以下の公式ムービーからも見ることが可能です。
中谷堂 高速餅つき - YouTube
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