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メガドライブやゲームギアなど、セガの懐かしいゲーム機が登場する1990年代中盤のゲーム開発現場を収めたムービー


1996年に作成された、アメリカのセガでのゲーム開発を収めたムービームービー「This is SEGA TEST」が公開されました。ムービーの中には、メガドライブ、セガサターン、ゲームギアといった懐かしいハードや、初代バーチャファイターなど、懐かしいゲームの数々がゲームテスターの仕事っぷりとともに紹介されています。

This is SEGA TEST (1996) Director JOHN JANSEN on Vimeo


1日のシフトは午前7時にスタート


ホワイトボードに作業の割り振りを行っていると……


スタッフが次々に出社


作業に使われるゲーム機は、メガドライブの北米版である「Genesis」に拡張機器の「スーパー32X」をセットしたもの。テスト用のゲーム基板がセットされており、いかにもテスター環境という雰囲気が漂います。


「テスターとは何か?」


セガアメリカのCEOであるトム・カリンスキー氏は「テスターは、ゲームに対して冷静でなければなりません」と語ります。


プロデューサー・テスターのマーク・パニアグア氏は「ゲームをより良くする人のことだね」と回答。


「普通の人がやらないことをやって、間違いを見つける人」


カリンスキー氏はまた、「ゲームをやって、『これ、面白くないよね』と言える必要があります」と、テスターの仕事の重要さを語ります。


「テスターはどのぐらいの時間働くのか?」


「1日14時間だね」


「週あたり80~90時間ぐらいかな」


「最低でも40時間、まぁ65時間ぐらいかな」と、このあたりは人によってマチマチな様子。


しかしテスターをまとめる立場にあるデイヴ・ダッジ氏は、90~100時間ぐらい働くことも珍しくはない模様。


「日々の作業」


マネージャーの部屋の前に並ぶテスターたち。


テスト用の基板を次々に渡されます。


そして全体の進捗を確認するための管理シートに記入。このようにして、ベータ段階から実際のリリース直前までテストが繰り返されます。


テストで発見されたバグはプロデューサーやプログラマーに伝えられ、修正が依頼されます。


そして修正されて戻って来たバグを、きちんと直っているかどうか確認するのもテスターの仕事。


テスターは何か間違いを見つけることに取り組める人


そのために、普通の人は行かない場所やアクションを起こしてひたすら確認を行います。


時には、子ども向けのゲーム機「PICO」のテストを行うことも。

ペンとボタンを操作して不具合を見つけますが……


時には壁にぶつけたり、脚で蹴ってみたり。


踏んづけることも。


テスターの仕事はストレスがたまるもの。そのため、散歩したりタバコを吸ったりして気分転換を行うことも重要だとのこと。


カリンスキーCEOは「テスターは非常に重要な人たちです。我々は実際に作業に携わっている人の声を聞くようにしています」


「社内には営業や企画など色んな人がいて、まさに『るつぼ』といえる。一緒になってクリエイティブな仕事をしなきゃ行けない」


時には、画面のプリントをつなぎ合わせてステージを紙で再現したりすることも。


「タバコ休憩」


休憩時間になるとスタッフが外に出てきました。その先には……


ホットドッグやスナック、ドリンクを満載したトラック。休憩時に販売が行われているようです。


実際には単純作業が続くテスターの仕事には、ときどきリフレッシュが欠かせない模様。


「我慢強さ」


テスターのクリス・ルチッチ氏は「テスト結果のコメントを書く時には、消費者の目線でモノを見ないといけないね」と、お金を出して買った人の気持ちを忘れるべきではないと語ります。


そのためか、真剣な表情でガンシューティングゲームのテストに励む様子。


「不屈の精神」


分厚いチェック用の資料に目を通し、確認を行うマネージャーの男性。


コンピューターに向かって何やら作業を行うことも。


夜のシフトは午後3時に始まり、午後11時まで続きます。午後シフトのスタッフが続々と出社。


そしてテスト作業は続きます。全てのプレイはビデオに録画され、あとから検証ができるようになっている様子。


するとここでゲームがフリーズ。すかさずチェックを開始。


テープを巻き戻し、再生して流れを確認し……


バグ発生の手順やその時のオプション設定など、あらゆる情報をレポートにまとめます。それにしても、手書きのレポートを作成するというのは、なんともレトロな雰囲気を感じるところ。


セガでは、バグを3つの種類に分類。ゲームがクラッシュしたりフリーズしたりするものを「Aバグ」、プレイの妨げになるものを「Bバグ」、グラフィックやサウンドに関するものを「Cバグ」と呼んでいるようです。


まずはレポートをチームのリーダーに提出して確認を依頼。


確認が済んだら次は……


バグの内容をデータベースに登録。


バグの種類や担当者名、日付、バグの内容などを入力


そして、責任者による赤入れ(チェック)と承認を受け、データベースを修正。


書類はシュレッダーにかけて処分


「熱意」


「担当する人は、ゲームが好きで、的確な見方ができ、なぜそのゲームが良いのか悪いのかを知的に説明できる人物でなければなりません」


「私はプロデューサーとして、テスターとの関係を築いてインスパイアをお互いに与えあい、何がいいゲームであるかを判断できなければなりません」


時にはテスターの責任者が追い込まれてしまうこともある様子。


テスターの責任者は、プロデューサーと会ってバグの評価を行うことも。


そうして、バグがどれだけ重要であるか、修正が必要なのか、などを判断していくというわけです。


問題があれば開発チームに「どう?実は問題があるんだけど」と、恐ろしい電話を入れて修正を依頼したりも。


そしてテスターは修正後のバグチェックに待機。「修正がくるぞー」とスタッフに追加の仕事を告げて回ります。


「雰囲気」


「色んな人がいるわね」


「とても……リラックスしてるかな。どいつも地に足ついたヤツばっかりさ」


「ミュージシャンもいれば、役者がいたり、プログラマーをやってるヤツもいるよ。あと、デザイナーやプロデューサーの卵もいる」


「カラテ野郎だっているんだよ。いつも駐車場で空手をやってる」


時間は経ち……


待ちぼうけのテスターチーム


すると画面に何やら表示


「きたぞ」とばかりに立ち上がるマネージャーたち


「統合」


基板を取り出して……・


LSIを用意


機械にセットして、更新されたソフトウェアをROMに焼く作業が行われます。


そしてテスターに渡され……


テスト機にセットしてチェック。


この作業を繰り返して、バグが次々とつぶされて行くというわけです。


カリンスキーCEOは「バグのあるゲームを発売するわけにはいかないので、テスターの仕事は非常に重要なものです」とその重要性を語ります。


テストチームをまとめるダッジ氏は「リリース直前になってバグが見つかって、すぐにプロデューサーに連絡して予定を変更することもある。ゲームに何千円というお金を払ったのにクラッシュするとか、最低だろ?非常に重要な仕事さ。間違いない」と、テスターの仕事の意味を語っています。


「今後の行く末」


「テスト部門からは巣立った人は、ゲームのプロデューサーになる者もいます」


「我々にとって、そのような人たちを社内のいろんな場所に配属させることが重要なのです」


「なぜなら、私たちが必要としているのは、ゲームに対する情熱だからです。そのため、テスト部門は人材を育てるのに適した部署なのです」


「私たちは、ゲーム業界がこれから大きく成長するものと考えています。最初は男児がターゲットだった市場ですが、彼らは大人になってもゲームで遊びます。そのため、我々はこの業界に力を注いでいるのです」

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