17歳の少女がレイプされる現場をTwitterのライブ配信アプリで生放送した友人の18歳少女が刑事告訴されて裁判に

by Sano Rin

Twitterが2015年3月にリアルタイム配信・ライブ中継がスマートフォン1台で簡単にできるアプリ「Periscope」を買収し、iOS・Android用アプリをリリースしてから、実に1億回以上もの生放送が配信されています。中には、飲酒運転や未成年による飲酒などの犯罪行為を見せびらかすユーザーも存在していて、アメリカ・オハイオ州では18歳の少女が友人がレイプ被害に遭う現場を生放送したとして、刑事告訴されています。

Ohio woman charged after livestreaming friend being raped - NY Daily News
http://www.nydailynews.com/news/crime/article-1.2599809

Teenager Is Accused of Live-Streaming a Friend’s Rape on Periscope - The New York Times
http://www.nytimes.com/2016/04/19/us/periscope-rape-case-columbus-ohio-video-livestreaming.html

検察当局の発表によれば、オハイオ州に住む17歳の少女がRaymond Gates容疑者(29歳)にレイプされ、その様子を同級生のMarina Lonina被告(18歳)がスマートフォンで撮影してPeriscopeアプリで生放送していた容疑で、両被告は誘拐・レイプ・性的暴行などの罪で刑事告訴されています。「性的暴力の現場をライブ配信するという事件は、これまでに見たことがありません」とオハイオ州フランクリン郡検察のRon O'Brien検事はコメントしています。

以下の写真に写っているのがLonina被告と……

Gates被告です。

被害者とLonina被告はオハイオ州の州都・コロンバス郊外の高校に通う友人で、街のショッピングモールで買い物をしている時にGates被告と出会ったとのこと。Gates被告は2人にお酒を買い与え、翌日再び会うことを提案したそうです。当局の調べによれば、2月27日の夕方に3人は再び集まり、Gates被告が17歳少女を押さえつけてレイプしたとのこと。Lonina被告は普段からPeriscopeを使ってさまざまな物事を撮影していて、レイプの様子をPeriscopeで撮影してライブ配信したそうです。Lonina被告の友人がライブ配信を偶然発見して、当局に通報したことから、事件が発覚。

O'Brien検事は、「レイプの様子をライブ配信することで、Gates被告がレイプをやめるとLonina被告は思っていたようだが、放送を見ているユーザーからのフィードバックにLonina被告自身がとりこになってしまったようだ」とコメント。Lonina被告の弁護人を務めるSam Shamansky氏は、「Lonina被告はGates被告にウォッカをビン1本分飲まされており、彼女も被害者です。Lonina被告はまだ高校生にすぎず、明らかに大人に利用されていたという事実を見落としてはいけません」と主張しています。

Lonina被告は警察の取り調べに対して、「レイプ被害の証拠を残すために撮影していた」と証言しています。レイプ現場の動画を見たShamansky弁護士は、「Lonina被告はレイプを止めるためにかなり努力しましたが、Gates被告がレイプを強行しました。現場を去った後、Lonina被告はすぐさま警察に事件を伝えていて、友人を辱めるためではなく、事件を記録するために動画を撮影していたにすぎません」と弁護。

しかし、10分間の動画の中で、Lonina被告が被害者少女の足を引っ張り、泣き叫びながらGates被告に対して「嫌だ」「やめて」「助けて」と主張する場面が10秒程度あったものの、動画の大部分でLonina被告は撮影しながら笑っていたことも明らかになっています。さらにレイプの最中にLonina被告が警察に通報しなかった点も指摘されています。

Shamansky弁護士によるLonina被告の弁護の様子は、以下のムービーから見ることができます。

Lonina被告は12万5000ドル(約1360万円)、Gates被告は30万ドル(約3270万円)の罰金を支払い、一時釈放されています。O'Brien検事は、Lonina被告が別の日に被害者少女のヌード写真を撮影していたとして、余罪も追及しています。裁判で有罪判決が出れば、両被告は懲役40年以上の罪を宣告されると見られています。