MicrosoftのARヘッドセット「HoloLens」をバラバラ分解、極上の「複合現実」を生み出す各ユニットはこうなっている

Oculus Rift、HTC Viveなど有力なVRヘッドセットが登場する中、MicrosoftはVR(仮想現実)ではなくAR(拡張現実)技術を選択し、ARヘッドセット「HoloLens」を開発中です。「完全にVR世界に没入するのではなく、現実世界にさまざまな情報を付加できるARこそヘッドセット型情報端末の本命」との指摘もある中で、圧倒的なデモを次々と出しているHoloLensについて、バラバラに分解してパーツを並べた様子をThe Vergeが撮影し、ムービーで公開しています。
Microsoft HoloLens teardown - YouTube

これがHoloLensの開発者向け「Development Edition」をバラバラに分解したパーツ一覧。

HoloLens用のゲームやアプリの開発者向けに3000ドル(約33万円)で販売されます。

HoloLens最大の特長はMicrosoftが「mixed reality(MR:複合現実)」と呼ぶ拡張現実(AR)情報をホログラムで作り出すバイザー部分。

シースルータイプのディスプレイを搭載しています。

ホログラムを作り出すバイザーの上にある黒い部品がホログラムを作り出すCPUなどが入った「頭脳」ユニット。

ホログラムはまるで目の前の空中に浮かぶように表示され、指での操作が可能です。

ヘッドセットの上部はセンサーだらけ。前面にはカメラユニットが搭載されています。

中央上部には深さ(距離)を測定するための深度カメラ。

サイドにもカメラを搭載しており、周囲の空間を把握します。

HoloLensはPCやゲーム機などの外部機器と接続することなく、それ単独で機能する極小サイズのPCです。マザーボードはこんな形。

各種コネクタが確認できます。

この小さな基板上にCPU・GPU・メモリ・Wi-Fi・BluetoothモジュールそしてMicrosoft特製のホログラフィック用チップなどを詰め込むという離れ業。

この小さなパーツはスピーカーユニット。

スピーカーは左右に搭載。

耳の上に見えるオレンジのパーツがスピーカーユニットです。

極小ながらパワフルなPCを駆動させるバッテリーは、ヘッドセットの側面に搭載されています。

小さなバッテリーでCPUやカメラなどを駆動させるさまは、スマートフォンなどのモバイル端末と同様です。

パーツ一式を並べるとこんな感じ。これらのパーツを組み上げることで、MR(複合現実)の世界が生み出されます。

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