約5分で石窯焼きのような本格的なピザが焼ける「グルメオーブン」レビュー
160~400度の温度調節が可能で、家庭では再現が難しかった石窯焼きのような本格的なピザを作れてしまえるのが「グルメオーブン」です。ピザの他にナンやフォカッチャ、ローストビーフやパエリアのような料理も作れてしまうとのことなので、実際に購入して使ってみました。
GOURMET OVEN グルメオーブン - Vitantonio ビタントニオ
http://www.vitantonio.jp/products/oven/VGO-55.html
これが編集部に到着したグルメオーブン。
中には本体・ピザプレート・ディッシュプレート・ピザパドル・ピザカッター・レシピ集・取扱 説明書が入っていました。
レシピ集には基本的なピザ生地の作り方や、いろいろなピザのレシピのほか……
パエリアやローストビーフなど、ディッシュプレートを使って作れるおかずのレシピなども載っていました。
ということで、まずは生地作りから。薄力粉・強力粉・ドライイースト・塩を軽く混ぜ、真ん中に作ったくぼみの中にぬるま湯を注いでいきます。この時、薄力粉と強力粉の比率を「1:2」にするか「2:1」にするかでふんわりしたタイプのナポリのピザ生地になるか、カリッとしたローマのピザ生地になるかが決まります。
粉とぬるま湯を混ぜて、まとまりが出てきたら……
台に出してこねます。
生地が手につかなくなってきたら折りたたむようにこねます。
ツルッとした質感になるまで10分ほどこねたら丸めて、ボウルに入れ常温で1時間ほど放置。
まずは付属レシピに載っている「カプリチョーザ」を作っていくので、生地を寝かしている間にトマトソースを作っていきます。オリーブオイルでニンニクを加熱し……
ホールトマトを投入。
水分がなくなり、最初の半量ぐらいになったら塩を加えます。これでトマトソースは完成です。
続いて、グルメオーブンを予熱しておきます。
フタを開けるとこんな感じ。上下に電熱線があり、真ん中にプレートを置いて食材を熱する仕組みです。
プレートはパエリアや肉・魚料理を作るための「ディッシュプレート」と、ピザ用の「ピザプレート」の2種類。
ピザプレートをセットすると以下のような感じです。
なお、グルメオーブンの大きさはこのくらい。かなり大きいです。
本体には「温度」と「時間」の2つのダイヤルがついており、調理の際は2つのダイヤルで調整していきます。カプリチョーザの場合はダイアル4の400度にあわせて、約15分予熱。予熱が完了すると、「ピピッ」という音がなります。
1時間後、生地は2倍ほどのサイズにまで膨らんでいました。
これを5回ほどこねこね。
生地はピザ2枚分なので、2つに分割して……
固くしぼった濡れ布巾をかぶせてさらに15分ほど放置します。
15分後、打ち粉した台の上で生地を手でのばします。このとき、生地のふちに厚みが残るよう伸ばすのがポイント。今回はレシピに従ってデリバリーピザなどのMサイズにあたる直径25cmのピザを焼いていますが、グルメオーブンはLサイズくらいの直径30cmまでのピザを焼くことが可能です。
先ほど作ったトマトソースを塗って、チーズをパラパラ。
パルメジャーノ・オリーブ・ケッパー・アンチョビ・ミニトマト・バジルなどをのせ、オリーブオイルを回しかけたら、予熱が完了したグルメオーブンに、ピザパドルを使ってピザを載せます。
あとは4~6分ピザを焼くだけ。
ピザが焦げていないか?焼き加減はどうか?ということは、本体の窓から確認可能です。
間をとって5分焼いてみました。予熱の時と同じく「ピピッ」という音でピザの完成をお知らせしてくれるので、窯をオープンしてみると、すばらしくいい匂いが部屋に充満しました。
調理時間はたった5分、あっという間の完成ですが、チーズは溶け、表面に焼き目もついています。
グルメオープンにはピザカッターも付属しているので、食材さえそろえば他に道具を調達する必要がなくピザ作りに取り組めるのもポイントです。
完成したピザを食べてみると、生地の表面はカリッとしているのに、内側はふわふわ&モチモチという、絶妙な焼き加減。家庭のオーブンレンジで作ると生地がカリカリすぎたり、逆にカリカリさがなくふんわりしすぎることがありますが、グルメオーブンの場合は具材にしっかり火を通しつつも生地のふんわり感が保たれているので、まるでレストランで食べるピザのようでした。
デリバリーのピザをよく注文するGIGAZINE編集部ですが、自宅で作るピザは油の量を調整できるので、デリバリーのピザよりもアッサリしていて食べやすく、「油ギッシュなピザが苦手」という人にこそ食べてもらいたい一品です。
食材はしっかり加熱されていますが、高温で一気に加熱しているためか、トマトやオリーブから水分が抜けておらず、どれもフレッシュな状態。これも、オーブンレンジだとなかなか実現するのが難しいところです。
今度はデザートピザに挑戦。カリッとしたローマのピザ生地は、手ではなく麺棒で伸ばしていきます。
スライスしたリンゴ・カマンベールチーズ・バター・シナモン・グラニュー糖などを生地に載せて……
ダイヤル3(300度)で6分間焼きます。
完成したのがコレ。
仕上げにローストしたクルミを載せて試食してみると、薄くのばした生地は、カプリチョーザのもちもち&ふんわりした食感とは違い、カリカリとしたビスケットのような感じです。
蜂蜜やメープルシロップをかけてもOK。生地が軽いので、3時のおやつにぴったりです。
さらにレシピ集に載っている「サルシッチャとマッシュルームのピザ」に挑戦してみます。サルシッチャはイタリア風のソーセージのことで、まずは豚挽肉・ニンニク・ドライハーブ・白ワイン・塩・黒コショウなどをまぜて30分以上冷蔵庫で置いておきます。
30分後、カリカリタイプの生地の上にサルシッチャ・トマトソース・マヨネーズ・チーズ・トレビス・マッシュルーム・ハラペーニョなどをのせて、オリーブを回しかけます。
これもダイヤル4で4~6分間焼くと……
あっという間にピザが完成。
カリカリタイプの生地でしたが、少し分厚かったのか、ややもちもちした仕上がりに。しかし、全体的には「いつからGIGAZINE編集部はピザ屋になったんだっけ……?」と錯覚するほどで、生地の香ばしさ、食感、小麦の香りのどれをとっても「おいしい」と表現するしかなく、味も肉&ニンニク&ハラペーニョの食欲をそそる組み合わせです。ここまで作って、付属のレシピがものすごくお役立ちであることがわかりました。
短時間の調理でしたが、お肉にはちゃんと火が通っていました。
ちなみに、生卵をピザにトッピングしてみたところ……
いい感じの半熟に。これも、家庭のオーブンレンジだと加減が難しいところです。
もしかして、これはグルメオーブンの実力ではなく、単純にピザ生地を1から作ったのがよかったのでは……?とちょっと疑問に思ったので、スーパーで購入したクラフトピザでも挑戦してみます。
これはダイアル3(300度)で予熱した後にダイアル2(250度)で6分ほど加熱。
完成したのがコレ。
食べてみたところ、外側はカリッとしつつも、やはり中はふわふわモチモチです。具材の水分も奪われておらず、ソーセージはプリプリした食感となっています。普段からクラフトピザをオーブンレンジで焼いて食べている編集部員に食べてもらったところ、「全く違う、お店で食べるピザのよう」とのこと。「ピザのおいしさって生地の焼き加減のおいしさなんだな……!」と強く実感することができました。
せっかくなので、ディッシュプレートのレシピも作ってみます。ディッシュプレートを本体にセットし、予熱。
付属のレシピにあった「タイのスパイス焼き チュニジア風」に挑戦します。
まずはアーモンドを砕いて……
パプリカパウダー・塩・コショウなどと混ぜたものをタイに塗りつけます。
タイの身に切れ目を入れたら、レモンやニンニクを挟みます。
あとはアルミホイルに包んでダイヤル3(300度)で15ほど蒸し焼きに。
完成したのがコレです。
身はふわふわで、パプリカ・レモン・ニンニクの香りが食欲をそそります。もちろん蒸し焼きという方法はオーブンレンジでも可能なので、あくまでグルメオーブンのメインは「ピザが焼ける」ことですが、このほか炊き込みご飯・ケーキ・パエリア・ギョウザなどが作れることからも、オーブンがない家やサブの電力調理器が必要な時にはマルチな力を発揮しそうです。
なお、グルメオーブンはAmazonで税込1万8230円で購入できます。
Amazon.co.jp: ビタントニオ グルメオーブン レッドVitantonio VGO-55: ホーム&キッチン
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