レビュー

コンパクトに折りたためるシリコン製ケトル「折りたためるトラベルケトル」を使ってみた


非常に柔らかい上に丈夫で、素材としても科学的に安定して安全と言われるシリコンでできた水筒ワッフルの焼き型が登場するなど、食の分野にもここ数年でシリコン製品が多く取り入れられています。そんな中、シリコンを使って折りたたみが可能な「折りたためるトラベルケトル」という製品があるということだったので、実際の使い勝手を試してみることにしました。

旅行用品:折りたためるトラベルケトル [MBE-TK02]|旅人専科シリーズ|株式会社ミヨシ
http://www.mco.co.jp/products/travel/travelgoods/mbe-tk02.html

これが「折りたためるトラベルケトル」のパッケージ。


外箱が少し小さいのか、底が膨らんでいるので立てると少し傾くあたりはご愛敬。


このケトルは、胴体の部分にシリコンを使うことでコンパクトに畳んでしまえるというのが最大の特徴。国内外の100ボルトから240ボルトの電圧に対応し、500mlのお湯を沸かせるのである程度のカップ麺なら対応可能なサイズ。


スーツケースに入れられるコンパクトさはもちろん、500mlのお湯を約4分で沸かすことができるのも特徴なので、これは実際に測ってみたいと思います。また、1度沸いたお湯が冷めてきたら自動で沸かし直す機能や、ふたのワンタッチ機構などを採用。


パッケージの側面には「お買い上げの前に(重要)」という注意書きが。このケトルには「空だき防止機能」が搭載されていないので、使い終わった後は必ず電源をオフにする必要があるとのこと。また、電圧が異なる地域に行ったときは、底面にあるスイッチで電圧設定を変更する必要があります。


主な仕様はこんな感じ。ケトルを上から見たときのサイズは129×202mmですが、使用時の高さは152mmで、折りたたむと100mmになるとのこと。「半分にもならないの?」と思ってしまうところですが、この後の折りたたみ後の大きさを見ると、数値以上にコンパクトになったように感じることがわかるはず。素材にシリコンやPP(ポリプロピレン)が使われていることが書かれていますが、内部の金属製ヒートパネルの素材は書かれていません。


注意書きには、空だきの防止や電圧の変更が必要な件に加え、折りたたんだ状態での使用は絶対不可ということも書かれていました。また、コンセントは日本仕様なので、形状が異なる地域に行った際にはアダプターが必要です。


これ1台でコーヒーなら2~3杯、カップ麺なら1~2杯程度のお湯を沸かすことが可能とのこと。


箱の中身は、ケトル本体と取り扱い説明書のみ。


ケトルは折りたたまれた状態で入っていました。


直径はiPhone 6より少し大きい程度


折りたたみ時の高さは、ちょうどアップルマークのあたりとなっていました。


重量は540グラム。特に軽量と言えるわけではありませんが、コンパクトさと相まって持ち運びには全く不自由しなさそう。


実際にバッグに入れてみても、薄い形状のためにスペースを取り過ぎてしまうことはなさそうです。


土台部分には赤い電源スイッチ


底面のほぼ中央にある黒いスイッチが、電圧切り替えスイッチ。マイナスドライバーなどでスイッチを回すことで、電圧を切り替えます。


ケトル本体は、このように「じゃばら」状になっているので」……


「ばこん、ばこん」と引っ張りあげると本来の姿に戻ります。


そしてこれが使用時の姿。


高さは152mmということで、一般的な大きさのマグの1.5倍ぐらい。


取っ手部分のスイッチを指でグイッと押すと……


フタが「パコッ」と開きました。これは、お湯が熱い状態で水を足すような場合でもフタを触らなくて済む便利な機構です。


内側の底面には、銀色に光るヒートパネル。一般的にはステンレスが用いられる部分ですが、パッケージに記載がないので不明。試しに磁石を近づけてみると、軽く引っ張られる感触がありましたが、これはパネル内部に配置されている加熱部の機構に反応した可能性もあります。


少し気になったのが、シリコンの素材からくる特有の臭いの存在でした。この臭いはシリコンの成形時に行う「焼き」と呼ばれる工程を重点的に行うことで軽減されますが、他にも出回っている製品に比べるとやや臭いが強いのかな?という印象。この臭いが全ての製品にもいえることなのか、たまたまこの個体だけが臭いが強めだったのかは不明なので断言はできないものの、使用時にちょっと気になりました。ただし、この手の臭いは使っているうちに軽減されるものなので、そこまで気にする必要はないのかも。


ということで、実際に500mlの水を沸かしてみます。なお、今回は初めての使用だったので、取説の記載に従い、事前に内部を水ですすいだ上で、500mlのお湯を1度沸騰させた後です。


はたして、500mlの水が何分でお湯になるのか計測してみます。なお、正式な実験では水温20度・室温20度などの規定がありますが、今回は実際の使用時を想定して、水道の蛇口から出したそのままの状態の水を、特に空調は入れていない部屋で沸かしてみます。


赤いスイッチを押すだけで湯沸かしがスタート。


数分後、中がグラグラと沸騰したところでスイッチが切れて湯沸かしが完了しました。


スイッチオンから「カチッ」とスイッチが切れるまでの所要時間は6分4秒ほど。パッケージに記載の「約4分~4分30秒」よりも時間はかかりましたが、これは周囲の環境に大きく左右されるので仕方ないのかも。


少し気になっていた「シリコンの臭い」を確認。左は普段使っている湯沸かしポット、そして右がトラベルケトルで沸かしたお湯ですが、実際に匂いや風味を比べてみても、ハッキリとした違いは感じられなかったので一安心。


ということで、沸かしたお湯で紅茶を淹れてみました。


水道水で淹れているので香りをうんぬんすることはできませんが、いつもと変わらない感じで飲むことができました。特別に繊細な判断でもしない限り、実用上はなんの問題もなさそうです。


もちろん、カップラーメンも問題なく作ることが可能。これがあれば、旅先や出張の時にお茶やインスタント食品を作ることもできそうです。なお、消費電力は570~920ワットなので、容量の大きいAC電源を搭載している自動車(ハイブリッド車など)であれば車内でお湯を沸かすことだってできそう。


なお、お湯が沸いた状態のまま放置しておくと、数分後にスイッチが「カチン」と入って再びお湯が沸騰しました。これが「保温機能」と呼ばれるものなのですが、くれぐれも水がなくなって空だき状態になってしまわないように注意しておきたいところです。


ミヨシのシリコン製「折りたためるトラベルケトル」はオープン価格となっており、Amazonでは税込み4298円で販売されていました。

Amazon.co.jp : ミヨシ MCO 折りたためるトラベルケトル 500ml 電圧切替式 ブル- MBE-TK02/BL : ホーム&キッチン

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
コンパクトに畳んで携帯でき再利用も可能なウォーターボトル「HYDAWAY」 - GIGAZINE

キーボード型のワッフルが作れる焼き型「The Keyboard Waffle Iron」を使ってワッフルやオープンサンドを焼いてみた - GIGAZINE

海外でもふとした時にお湯を沸かせる便利でコンパクトなトラベルケトル - GIGAZINE

必要な分だけお湯を沸かせて見た目もスタイリッシュな湯沸かし器「MIITO」 - GIGAZINE

お湯を注いで4分放置するだけで本格コーヒーが完成、30分以上も保温可能なコーヒーメーカー「Cafesolo」 - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.