火も電気も使わずに熱々のご飯が作れるお弁当型調理器&タンブラー「BAROCOOK」を使ってみた

キャンプなど野外イベントの機会が増えてくる季節ですが、外で食べるお弁当はひんやりした状態であることがほとんど。バーベキューのような大がかりな準備をしなくても、温かいご飯を食べることはできないか……?と方法を探していたところ、電気も火も使わずにカレーやスープ・ラーメンまで作れて熱々の状態で食べられるお弁当型調理器「BAROCOOK」を発見したので、タンブラーと共に購入して使ってみました。
::: BAROCOOK :::
http://www.barocook.net/eng/
これが編集部に届いたBAROCOOK。

今回購入したのはレクタンギュラーのMサイズと360mlのタンブラー。

そして別売りされている50gと20gのヒートパックを2つずつ。

これがレクタンギュラーのMサイズ。サイズは幅18.5cm×奥行き13.5cm×高さ10cm。容量は850mlでラーメン1人前を作るのにピッタリなサイズ。本体の素材はステンレスとポリプロピレンで、耐冷耐熱はポリプロピレンが-20度から120度、ステンレスが-260度から250度となっています。

本体はアウターコンテナ、ステンレスボウル、フタ、ネオプレンプロテクタースリーブの4つに分かれます。

レクタンギュラーのMサイズには50gのヒートパックが1つ付属していたので、別売りのヒートパックがなくとも調理が1回可能。

ヒートパックを袋から取り出すと、カイロみたいな見た目でした。

袋の裏面には使い方が書いてあるので、説明に従って作業していきます。

ということで、まず作ってみるのはキャンプの定番・カレーライス。

初めに、ステンレスボウルにレトルトカレーとレンジでチンするタイプのご飯をチンしない状態で入れます。

ヒートパックの入っていた袋には線がついているので、線まで水を入れます。

アウターコンテナにヒートパックを入れて、その上に水を注ぐと……

少しずつ湯気が上がってきます。

水をヒートパックにかければ加熱が始まります。予想以上にヒートパックが膨らみ、じゅわじゅわと音を立てながら湯気を上げていく様子は以下のムービーから確認可能です。
火も電気も使わないお弁当型調理器「BAROCOOK」 - YouTube
加熱が始まったらカレーが入ったステンレスボウルをアウターコンテナに設置。

フタを閉めます。

この時、アウターコンテナの外側はヤケドするほどではないものの、やや熱くなっており、時間が経過すればさらに加熱されることが予想されます。

ということで、ヤケドしないようにネオプレンプロテクタースリーブでコンテナをすっぽり包んでおきましょう。

しばらくするとフタの内側が白く曇ってきました。

20分ほど経過すると、フタの内側に水滴がついているのが分かります。

説明書を見てみると、加工米飯類の調理時間は20~25分とのこと。バロクックの調理に適した時間は25~30分ほどで、50gのヒートパック1個を使う場合、加熱開始から20分後には温度が95度に達し、そこからゆるやかに温度が下がっていくようです。

ということで、25分後、フタをパカリ。

この時点で温度は50度越え。

カレーを食べてみたところ、ルーの部分はもちろんのこと、ジャガイモの中まで火が通っており、文句なしの温かいカレーでした。

ごはんと一緒に食べてみたところ、ご飯もモチモチの状態で、お肉も柔らかくなっており、ジューシーさがはっきり分かるほど。

ただ、液体であるカレーに比べて固体のごはんは熱が伝わりにくいので、もりもり盛ったご飯のうち、上の方は熱がしっかり伝わっておらず、少し残念な結果に。

続いて、チキンラーメン作りに挑戦。

ラーメンを作るときは、まず水をステンレスボウルの中にいれ、ヒートパックで熱します。

25分ほど経過すると、気泡がステンレスボウルの内側にポツポツついてきて、温度が高くなってきた様子。

チキンラーメンと卵を投入し……

フタを閉めて3分待ちます。

3分後、チキンラーメンはこんな感じ。

卵の白身はやや透明のままですが、麺は柔らかくなっていました。

卵の黄身はとろ~り。

食べてみたところ、チキンラーメンはハフハフすすらなければならないほどの温度で、火も電気も使わずにお弁当箱で調理したとは思えない熱さ。卵がいい感じになるタイミングと麺がいい感じになるタイミングは少しずれますが、麺をすすっているうちに卵も加熱されていくので、細かいところを気にしなければ最後にはおいしくチキンラーメンを完食できます。

液体の場合はかなり加熱されることが分かったところで、「もしや鍋も作れるのでは?」と実験しました。ステンレスボウルに野菜・肉・だしを入れて……

ヒートパックと水を入れたアウターコンテナに設置していきます。

フタをして25分ほど待つと……

無事お鍋が完成しました。

お肉を食べてみたところ、完全に火が通っており、お鍋もチキンラーメンと同じく熱々。やはり液体の方が温度が高くなりやすいようで、お弁当よりもスープやリゾットの方が熱々状態で食べられそうです。

ニンジンは少し固かったのですが……

しめじや……

白菜の葉の部分はやわらかくなっていました。

白い部分はややシャキシャキした食感が残っていました。

フタを開けてからしばらく経った状態でも温度は70度近くあり、野外でもほかほかのお鍋が食べられるわけです。

なお、タンブラーの使い方も基本的にはお弁当箱と同じ。

タンブラーもネオプレンプロテクタースリーブ、プラスチックボトル、ステンレスタンブラー、フタという4つのパーツに分解できます。

まずはステンレスタンブラーの中に飲み物を入れます。今回はお水を300ml入れてみました。

ヒートパックはやや小さめの20g。

これを箸などでプラスチックボトルの底にぎゅっぎゅっと押し込みます。

お水を注ぐと……

しゅわしゅわ~と音を立てて湯気が噴き出しました。

ステンレスタンブラーをプラスチックカップの中に入れます。

フタをしっかりしめて……

しばらく放置。

タンブラーの場合は10分ほどで内側に気泡がつき、しっかり熱された状態に。

測ってみたところ、温度は73度越えでした。

ティーパックなどを入れたら……

すぐにでも紅茶が飲める状態になるわけです。

フタがついているので持ち運べる点も便利で、うっかり角度をつけすぎて熱々の飲み物をかぶってしまう事故も防げます。

なお、記事作成現在Amazonからバロクック レクタンギュラーMが税込2500円で購入可能です。
Amazon.co.jp: バロクック レクタンギュラーM 481097: ホーム&キッチン

バロクック カフェ ブラックは税込2940円。
Amazon.co.jp: バロクック カフェ ブラック 000096: ホーム&キッチン

ヒートパックは50gのものが1つ税込200円で……
Amazon.co.jp: バロクック ヒートパック 50g 390334: ホーム&キッチン

20gの方が税込162円となっています。
Amazon.co.jp: バロクック ヒートパック 20g 390303: ホーム&キッチン

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