レビュー

「第3の放送」として期待される「i-dio」放送がスタートしたのでWi-Fiチューナーでラジオを聞いてみた


地上アナログ放送の終了にともなって空いた99MHzから108MHzの周波数帯(VHF-Low帯)を利用して、映像・音響・データなどのデジタル情報を不特定多数の端末に無料で放送するサービス「i-dio」が2016年3月から、福岡・東京近郊・大阪の一部地域で先行放送スタートしました。プレ放送スタートに伴ってスマートフォンでi-dio放送を受信できるWi-Fiチューナーが抽選で当たる無料モニターに応募したところ、運良く当選したのでさっそくスマホでラジオを聴いてみました。

i-dio 新放送サービス
http://www.i-dio.jp/index.html

◆外観チェック
i-dio Wi-Fiチューナー無料モニター募集 | i-dio 新放送サービス
http://www.i-dio.jp/wifi/

i-dio Wi-Fiチューナーはこんな箱で送られてきました。


箱を開けると「i-dio Wi-Fiチューナーをお送りします」という当選の案内と小さな箱。


小さな箱にはi-dio Wi-Fiチューナーと説明書が入っていました。なお、充電用のMicro-USBケーブルやアダプターは入っていませせん。


これがi-dio Wi-Fiチューナー。「i-dio」のロゴのみでシンプルなデザインです。


手のひらに載せるとこんな感じ。重さは70gとかなり軽量です。


上部にはアンテナを搭載。


伸ばすと約25cmほど。


左側面にイヤホンジャックのように見えるのは感度を上げるための外部アンテナ用を装着するためのミニジャック。イヤホンを使いたい場合はスマートフォンなど通信端末側に付けることになります。


充電はMicro-USBポートで行います。充電時間は約6時間で、i-dio Wi-Fiチューナーの連続使用時間も約6時間です。


ストラップホールもあり。


前面部分はインジケーターランプと電源ボタンのみのシンプル構造。


背面に、SSIDとKEY(パスワード)が記載されています。


◆アプリインストール&準備作業
i-dioは専用アプリを使って放送を楽しめます。専用アプリはAndroidとiOSの両方に対応しています。

i-dio - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.gigno.vlow.idio

i-dioを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/i-dio/id1019044467?l=ja

今回はiPhone 6sで使うので、App Storeで「i-dio」を検索して、「入手」をタップ。


「インストール」をタップ。


「開く」をタップしてアプリを起動させます。


初期設定画面が開きました。


アンケートは任意ですが、「番組の受信地域」は受信したい場所を正しく指定しておく必要があります。i-dioの放送エリアは「北海道」「東北」「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」の7エリアで、記事作成時点では福岡・東京近郊・大阪の3地域が開業しています。


画面を下までスクロールしたら、「プライバシーポリシーおよび利用規約に同意する。」チェックをつけて、「設定を登録して利用を開始」をタップ。


Wi-Fi機器との接続確認が出るので、「閉じる」をタップ。


なお、i-dio Wi-FiチューナーはAndroidアプリの場合は電源ボタンを短く押してLEDを緑点灯に、iOSアプリの場合は電源ボタンを長押ししてLEDを緑点滅にする必要があるので注意が必要です。


Wi-Fi設定画面でiOSの場合は「V-Low(数字)」を、Androidの場合は「DIRECT-55-V-Low(数字)」というi-dio Wi-FiチューナーのSSIDを選択。


チューナー裏面の「KEY」をパスワードに入力して、「接続」をタップ。


i-dio Wi-Fiチューナーに接続できればOKです。


あらためてアプリの初期設定画面で、「設定を登録して利用を開始」をタップ。


しばらく待つと……


i-dioとトップ画面が現れiPhone 6sから音楽が流れ出しました。


ノイズなどほとんどない音質は、以下のムービーで確認できます。なお、スピーカーはヤマハの「NX-A01」を使っています。

スマホでラジオを聴ける「i-dio」Wi-Fiチューナーで音楽を聴いてみた - YouTube


画面下の「番組表」をタップすると……


こんな感じで番組表が表示されます。


深夜には放送休止の時間もあるようです。


「Classic」はクラシック音楽専門のチャンネルで、一日中クラシックにどっぷり浸かれます。


なお、試験放送中のせいか、チャンネルが切り替わるまでのタイムラグはかなりあり、ちょっと使い勝手が悪いという面も。ただし、同じチャンネルを聞く分にはまったく不安定なところがないので、BGM代わりにラジオを聞いている人には何の問題もなさそうです。


ロックやヒップホップなどの名曲を放送する「Masterpiece」チャンネル。


ジャズ専門の「Jazz」


今回は大阪で試験放送を試したので、「KANSAI」という「近畿」エリアのご当地チャンネルもありました。


自動車向け専門チャンネルの「Amanek」。GPSでユーザー位置を測定してエリアごとに配信する情報を変える仕組みが検討されています。なお、今後、i-dioチューナー搭載のカーナビも発売される予定です。


画面左上のハンバーガーアイコンをタップすると……


「データキャスト」や「設定」を変更するメニュー画面が登場します。


とはいえ、記事作成時点でできることはデータキャストの削除くらいで、今後、できることが追加されていくことになりそうです。今後はラジオ放送だけでなくさまざまな情報コンテンツがi-dioで放送されることになるので大いに期待です。


なお、i-dio Wi-Fiチューナーは放送波を受け取ったチューナーからの情報をWi-Fi経由でスマートフォンなどのモバイル端末に転送する仕組みなので、1時間ほど音楽を聴きましたがモバイル通信量はごくわずかでした。


2016年3月から福岡・東京近郊・大阪の一部エリアから先行放送が始まったi-dioは、放送エリアを順次広げていく予定。それにともない3万人にWi-Fiチューナーをプレゼントする無料モニターキャンペーン第2期がスタートしています。いち早くi-dioを体験したいという人は、以下のページから応募条件を確認の上、申し込んでみてください。i-dio Wi-Fiチューナーの無料モニターキャンペーン第2期の応募締め切りは、2016年4月30日(土)となっています。

i-dio Wi-Fiチューナー無料モニター募集 | i-dio 新放送サービス
http://www.i-dio.jp/wifi/#condition

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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