Chrome＋広告ブロック機能よりも約45％高速化した広告非表示ブラウザ「Opera developer」を実際に使ってみました

Operaが広告ブロック機能を標準搭載しているブラウザ「Opera developer」を公開しました。Opera developerは、拡張機能の「AdBlock Plus」を搭載したGoogleのChromeよりも約45％高速化されているとのことなので、実際に使ってみました。

よりブラウジングを速くするためネイティブな広告ブロッカーを実装
http://www.opera.com/blogs/japan/2016/03/native-ad-blocking-feature-opera-for-computers/

ウェブ開発者 - Opera
https://www.opera.com/ja/developer

Operaによれば、広告がウェブページの読み込みを遅くしていて、結果的に広告ブロックソフトウェアの使用者を増やしてしまう事態になっているとのこと。Operaはブランドや広告主にとってのオンライン広告の重要性を認めた上で「広告は軽量に高速に生まれ変わるべき」と考え、「重い広告が引き起こす問題」を解決するツールとしてOpera developerをリリースしました。

Opera developerを使うには、ダウンロードページを開いて、「ダウンロード」をクリックします。

自動でダウンロードが始まらなかったので「再度やり直してください。」をクリック。

ウィンドウが立ち上がったら「ファイルを保存」をクリックします。

ダウンロードが終了したらOpera developerのインストーラーを起動。

「許可してインストール」をクリックします。

ダウンロードが行われ……

インストールが終わるとOpera developerが起動します。ホーム画面にはカード形式で著名サービスが表示されており、その下にはニュースがカード形式で表示されています。

Opera developerの広告ブロック機能は初期設定で「無効」になっているので、ブラウザの左上からメニューを開き、「設定」をクリックします。

設定画面の一番下にある「Block ads and browse the internet three times faster」にチェックを入れます。なお、「例外の管理」をクリックすると……

広告をブロックした状態でも広告を表示させるウェブサイトの一覧が表示されました。このリストは自由に編集可能で、広告ブロック機能のテストに使用するサイトをいくつかリストから削除して最後に「完了」をクリック。

広告ブロックをオンにした状態でYahoo！を開くとこんな感じ。アドレスバーの一番右に表示されている盾のアイコンをクリックすると……

広告ブロックの詳細を確認可能。2つの広告をブロックしている状態でした。一番下にある「Speed test：with and without ads」をクリックすれば……

スピードテストを行えます。Yahoo！は、広告を表示している場合で2.90秒、非表示の場合で1.57秒で、非表示にすると46％高速化されていました。

次は楽天市場で試してみました。

楽天市場のトップページでブロックした広告の数は14個。

スピードテストをしてみると、広告を表示しているときの方が非表示よりも14％早いという結果になりました。

アメリカのYahoo！で検証したところ、ブロックした広告数は8個。

非表示の方が表示時よりも53％早かったです。

さまざまなウェブサイトで検証したところ、ほとんどで高速化を実現していました。次は、広告非表示ユーザーに対して記事を非表示にしているThe New York Times(ニューヨーク・タイムズ)で記事を見てみました。Opera developerの機能で広告をブロックしているのですが、問題なく記事を閲覧可能で、ブロックした広告の数は26個。

スピードテストでは、非表示時に74％高速化できていることが判明しました。

ニューヨーク・タイムズと同じく、広告ブロックユーザーを記事閲覧不能にしているWiredで試したところ、これも問題なく閲覧できました。ブロックした広告は21個。

スピードテストでは非表示時で56％高速化していることがわかりました。

Opera developerの登場により、ブランドや広告主は広告の表示軽量化に対応し始めるのか気になるところです。なお、Operaは中国企業から約12億ドル(約1360億円)で買収の申し出があったことを2016年2月10日に発表しました。