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世界中の一般旅行者に荷物を預けて友人宅に運んでもらう「Cargo2share」

By e3Learning

海外に荷物を送ろうとすると高額な輸送費がかかってしまうものですが、海外に住む友人に送りたい荷物を旅行者に預けて発送したり、旅行のついでに他人の荷物を預かって運んだりするという、ありそうでなかったアイデアを実現してしまった荷物配送マッチングサービスが「Cargo2share」です。

Cargo2share.com - Send your items worldwide by travellers!
https://cargo2share.com/


Cargo2shareの仕組みは簡単に言うと「ウェブサイトから旅行者を検索」→「メールまたは電話で連絡」→「旅行者に荷物を預ける」→「旅行者が飛行機で預かった荷物を運ぶ」→「現地にいる友人や知人に手渡しする」、というもの。


Cargo2shareの利点としては、ウェブサイト上で荷物を預けた人のフライトスケジュールから荷物を追跡できること、世界中の空路を通じて配送業者よりも低コストで荷物を送ることができること、手で運ぶため安全であること、と説明されています。


詳しいサービスの内容を説明したムービーは、以下から見ることができます。

Cargo2share: social engagement in air cargo transportation (English) - YouTube


「海外にいる友人荷物を送りたい」と思った時、「予定通りに届けたいけど、国際配送サービスは高すぎる……」と思ってしまうかもしれません。


そんな時はCargo2shareで条件がマッチングする旅行者を検索すればOK。


例えばイギリスのロンドンからインドのデリーに荷物を送りたい場合、条件に合致するルートとスケジュールで旅行する人を見つけることになります。


旅行者を見つけたら、ウェブサイトから直接メールか電話で荷物の配送を依頼します。


話がつけば旅行者に荷物を預けに行き、その時にあらかじめ決めておいた対価を現金で支払います。金額はウェブサイトで提示されていないので、相手と相談して決めることになり、無料で請け負ってくれるケースもあるかもしれません。


荷物を受け取った旅行者は、現地にいる依頼者の友人に荷物を受け渡します。


国際配送を低コストで依頼でき、環境にも優しいサービスとなっています。


危険物の持ち運びが気になるところですが、Cargo2shareでは依頼を禁止している危険物のページで、ガス・引火性の燃料・放射性物質・感染性物質・銃火器・鋭利な刃物・鈍器・武器類・スタンガン・工具類・爆発の恐れがあるものなど、飛行機への持込みが禁じられているものや、危険をもたらす恐れのあるものなどはセキュリティチェックを通れないため、依頼できないと記載されています。特にCargo2share側でチェックするわけではない様子。


なお、実際に荷物をどこかへ送りたい時は、以下のように自分のフライトスケジュールを登録している人を検索し、日程や目的地が同じ人を探し出します。旅行者はそれぞれ出発地・到着地・持てる荷物の重量・荷物の種類などの情報を掲載しています。


旅行者の検索ページはこんな感じで、出発地と目的地を入力してマッチングできるほか、日時・持ち運べる荷物の重量・持ち運べる荷物の大きさなどでフィルタリングして検索することも可能。


検索ページには旅行者の情報が一覧で表示されており、一覧から条件に合う人を探してもOK。例えば以下では「アメリカ→オーストラリア間で20kgまでのスーツケースサイズの荷物」「オーストラリア→ニュージーランド間で5kgまでのボールサイズの荷物」「ドイツ→ロシア間で1kgまでの手紙サイズの荷物」などを依頼することができます。


条件にマッチングする旅行者がいれば、クリックして詳細を確認可能。


Cargo2shareのアカウントを作ってログインすれば、メッセージや依頼する荷物の詳細などをやり取りできるようになります。


反対に送りたい荷物の情報を登録することもでき、自分が旅行に行くついでに条件に合う人を探し出し、荷物を配送することも可能です。例えば以下のリストの一番上は、「ウズベキスタン→アメリカ間で20kg以上のスーツケースサイズの荷物」を運んでくれる人を募集しており、対価は日本円で約2500円となっていました。


ありそうでなかったアイデアのサービスですが、普通に旅行してもロストバゲージ・機体トラブル・体調不良などでスケジュールは遅れがちなものなので、配送業者ではない一般人に依頼するためそのようなリスクを踏まえて依頼する必要がありそうです。また、対価をユーザー同士で現金でやり取りするというのもトラブルの種になりそうなので、そのあたりのリスクも考慮しておいたほうがよさそうです。

なお、税関では「他人から不審な荷物は絶対に預からないようにして下さい」「他人から預かった荷物でも、携行した荷物については責任を問われます」と自分の持ち物以外の持ち運びに対して注意を促しており、Cargo2shareの利用によりトラブルに巻き込まれる可能性があるので要注意です。実例を挙げた税関の資料は以下から見ることができます。

海外旅行者の皆様へ 通関案内
(PDFファイル)http://www.customs.go.jp/zeikan/pamphlet/tsukan.pdf

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in ネットサービス,   動画, Posted by darkhorse_log

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