ハードウェア

誰でも簡単に机の上で細胞を育てて研究できる培養キット「Amino One」


ヨーグルト、チーズ、醤油、などさまざま食品には酵母などの細菌が利用されているわけですが、細菌などの小さな生き物である細胞を育てたり観察したりすることは、教育的観点からも有益であるとして、授業で細胞作りにとりくむ学校もあります。そんな細胞作りを研究室だけでなく家庭でも簡単にできるようにした、デスクトップサイズの細胞培養キット「Amino One」が登場しました。

AMINO.BIO
http://www.amino.bio/

これが誰でも簡単に生きた細胞を育てることができる培養マシン「Amino One」


フタを開けるとこんな感じ。


培養機、振とう培養機、熱浴、温度コントローラー、電灯、データ分析機などを搭載しています。


Amino Oneのコンセプトは「Friendly Biology(生物学をより身近に)」


Amino Oneは研究室だけでなく学校や家庭でも利用できる培養キットで、誰でも簡単に細胞を育てることができるとのこと。


開発したAmino LabはAmino Oneを「バイオエンジニアリング・プラットフォーム」と表現しています。Aminoによると、DNAは細胞のためのソフトウェアプログラムであり、細胞はDNAプログラムを実行するミニ工場のようなものだとのこと。DNAのプログラムと成長環境を組み合わせることで、さまざまな細胞を育てることができるとしています。


Amino Oneには、「Amino Glow」と呼ばれる昼夜を問わず適時点灯する特殊な電灯と、「Amino App」と呼ばれるさまざまな培養育成ソフトウェアプログラムが付属しているので、全自動で細胞に適した環境に自動調整してくれます。


さらに、自動洗浄システムを搭載しているので、別の細胞培養に切り替えることも容易。北米で使用が許可された菌株に最適化されており、細胞を育てるための培養液もAmino Labから追加で購入できます。


Amino Oneは、MIT Media Labのジュリー・レガルト氏らが設立したAmino Labによって、生物工学を研究したり、生物工学に興味のある人が学習できるキットとして生まれたもの。2016年夏から秋にかけて出荷予定で、記事作成時点では公式サイトで価格799ドル(約9万2000円)で予約受付中です。

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in ハードウェア,   サイエンス,   生き物, Posted by darkhorse_log

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