2016年01月07日 20時00分ハードウェア

背景削除が可能なゲーム実況者向け高機能ウェブカメラ「Razer Stargazer」

「従来のウェブカメラはゲーム実況を行うYouTuberなどの要求を満たしていないものがほとんどだ！」ということで、世界で最も高いフレームレートでの映像配信を可能にしたウェブカメラ「Razer Stargazer」が登場しました。映像は720p/60fpsや1080p/30fpsでのキャプチャが可能となっており、ウェブカメラとは思えないほど美しい映像をそのままストリーミングで配信できます。さらに、なんとRazer Stargazerで撮影した映像の背景だけを簡単に削除することも可能です

Razer Stargazer Depth-Sensing Webcam
http://www.razerzone.com/jp-jp/gaming-broadcaster/razer-stargazer

これが「Razer Stargazer」。見た目はごくごく普通のウェブカメラ。

こんな感じにアタッチメントを取り付ければ、PC画面に取り付けたり机の上に置いたりして使用することも可能。

ななめから。

側面

背面

Razer Stargazerはただの高解像度・高フレームレートでの配信が可能なウェブカメラではありません。これはIntelのRealSenseテクノロジーを搭載しており、「3Dスキャニング」や「顔/ジェスチャーでの認証」「ユーザーの背景を削除」なども可能なこれまでにないくらいハイテクなウェブカメラになっています。加えて、ノイズキャンセリング機能も搭載。

・ユーザーの背景を削除
通常、撮影した映像から人物だけを切り出して表示しようとすると、青色や緑色など背景で映像を撮影して人物だけを切り出す加工を行う必要があります。これは背景にさまざまなものが映ると切り出し作業が複雑化していくためです。しかし、Razer Stargazerならばそういった作業が一切不要になります。これを可能にしているのがIntelのRealSenseテクノロジーで、奥行きを検知することでワンボタンで背景を削除できるようになるとのこと。こうすることで、例えばゲーム実況を行っているユーザーなどはゲーム画面の表示領域を広く取れるようになるわけです。

・3Dスキャニング
Razer Stargazerはウェブカメラにも関わらず、文字通り3Dスキャニングが可能。スキャンしたデータを使用して3Dプリンターで自分の顔を出力することも可能です。

・顔/ジェスチャーでの認証
Razer Stargazerは高度な顔/ジェスチャー認証アルゴリズムを採用しているため、顔や身振り手振りでコンピューターを操作可能になります。また、Microsoftの生体認証「Windows Hello」にも対応しています。

・スペック
Razer Stargazerの詳細なスペックは以下の通り。

プロセッサー：第6世代インテル Core プロセッサー
接続：USB 3.0
使用環境：Windows 10のみ
フレームレート：最大60fps(ただし、解像度は720p)
解像度：最大1080p
その他：自動ノイズキャンセリング機能、背景削除機能、3Dスキャニング機能、顔/ジェスチャーでの認証機能

2016年1月6日に開幕したCES 2016ではRazer Stargazerの実物が展示されており、海外のニュースサイトThe Vergeがそのデモの様子を公開しています。

Razer's Stargazer webcam is perfect for game streamers — CES 2016 - YouTube

ムービーを再生すると、いきなりPC画面の端っこに人が映し出されます。これはRazer Stargazerで撮影したThe Vergeの記者の姿で、人物以外の余計な背景がすべて削除されて表示されていることが分かります。