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レビュー

「iPad Pro」が従来のiPadと比べてどう進化しているのか実際にいろいろ使って確かめてみた


2015年11月11日に発売された「iPad Pro」の開封の儀を執り行なったり、歴代iPadと比較したりしていろいろ触りまくってみたところ、これまでのiPadからどんな風にiPad Proが進化しているのかを見てみました。

iPad Pro - iOS 9 - Apple(日本)
http://www.apple.com/jp/ipad-pro/ios9/

◆iPad ProはこれまでのiPadと比べてどうなのか?
ディスプレイサイズが9.7インチのiPadや7.9インチのiPad miniと比べると、12.9インチのiPad Proはかなり巨大であることは以下の記事を読めばよく分かります。

「iPad ProはiPad Air2台分」に近いことがよく分かる歴代iPad比較写真いろいろ - GIGAZINE


しかし、「サイズ以外の部分でiPad ProとiPadの間には何か大きな違いはあるのか?」ということで、いろいろチェックしてみました。

まずはアプリアイコンのサイズ。左がiPad Proのアプリアイコンで、右がiPad Air 2のアプリアイコン。ひとまわりどころか1.5倍くらいアイコンはサイズアップしており、アプリアイコンの配置間隔が非常に広いことから、まず間違いなくアプリを押し間違えることはなさそう。


続いてGIGAZINEを開いてみました。iPad Proは大画面なので情報量がものすごく、どこから見るべきか迷ってしまうレベル。


文字サイズを比較すると、iPad Pro(左)の方が文字が大きく表示されていることが分かります。


写真や動画の閲覧も大画面なので迫力満点。


ディスプレイの解像度は2732×2048なのでフルHD以上の高画質ムービーも視聴可能。


実際にiPad ProとiPad Air 2でムービーを再生すると、どれくらい映像体験が異なってくるのかは以下のムービーを見れば分かります。ムービー中にiPad Air 2(左)とiPad Pro(右)で再生しているのは「【4K前面展望】上野東京ライン(常磐線) 北行 品川~新橋~東京~上野」というYouTube上で公開されているムービー。YouTubeアプリで再生したところ、再生ムービーの解像度は最高で1080p(フルHD)となっていたので、両方ともに1080pで再生しています。

iPad ProとiPad Air 2で同じムービーを再生すると臨場感はこれくらい違う - YouTube


ムービーを見るだけでもある程度違いが分かるかと思いますが、大画面による迫力は圧巻で、新しい4スピーカーオーディオによるサウンドの臨場感にも雲泥の差があることが分かります。

「ムービーがイケるならゲームも!」ということで、App Storeで「iPad Pro向けゲーム」としてオススメされていたMARVEL オールスターバトルをプレイしてみました。操作は非常に快適なのですが、iPad Proが重くて腕がプルプルしてくるのが難点。

iPad Proでゲームをプレイするとこんな感じ - YouTube


◆Slide Over
iOS 9の新機能「Slide Over」は、1画面で2つのアプリを開くことが可能になる機能です。ネットをチェックしながらメールに返信したり、写真を見ながら地図アプリを開いたりができるようになるので、わざわざ何度もアプリを切替える必要がなくなる、という便利な機能。

Slide Overの使い方は簡単で、まずは好きなアプリを起動します。


アプリを起動したまま2つ目のアプリを起動したい場合は画面の右端中央から左方向にスワイプ。通知センターやコントロールセンターを表示させる時のように、画面外から画面内に向かった指をスワイプすればOK。


すると、画面右端にこんな感じで複数のアプリアイコンが出現します。


右端のアプリアイコンから起動したいものをタップ。なお、2つ目の表示アプリとして選べるのは「友達を探す」「写真」「時計」「リマインダー」「メモ」「メッセージ」「メール」「マップ」「ヒント」「ビデオ」「カレンダー」「Podcast」「Pages」「Numbers」「Keynote」「iBooks」「Game Center」「Find iPhone」「FaceTime」「Safari」「連絡先」といったApple純正のアプリのみで、サードパーティ製アプリは開けません。ただし、サードパーティ製アプリを開いた状態でSlide Overを使うことは可能です。


試しにマップをタップしてみると、こんな感じで画面右端でマップが起動しました。


この時、画面左側に表示されている最初に起動していたアプリ(今回の場合はSafari)はグレーアウトしているのですが、ここをタップすると、2つ目アプリとして開こうとしていたものは閉じられてしまいます。


左右のアプリを両方とも使用したい場合は赤枠部分にあるラインをタップしてホールド……


すると画面が切り替わり、2画面分割の領域を自由に変えられるようになります。


そして指を離すと画面分割が完了。2つの画面で同時に異なるアプリを動作させられます。


ただし、2画面分割は現在のところ画面を均等に分割するか7:3くらいの割合で分割するかの2通りにしか対応していません。


縦持ちの場合は半々で分割することもできなくなり、以下の割合でしか2つのアプリを表示できません。


実際に2画面分割するとこんな感じで動作します。動作は非常に快適でカクついたり止まったりすることは一切なく、期せずしてiPad Proのハイパフォーマンスさも体験することとなりました。

iPad Proで2画面分割するとこんな感じ - YouTube


さらに、2画面分割で起動したアプリはそれぞれ別々に動作させることも可能です。この機能があれば、兄弟でiPadの取り合いになっても2人で画面分割して仲良く使えば問題なし。

iPad Proでは2画面分割中に2つの画面で別々の動作も楽々可能 - YouTube


実際、2画面分割したiPad Pro(下)とiPad2台で別々のアプリを表示させてみたのが以下の写真。ディスプレイサイズもほとんど変わらずで、これぞ2in1なスタイルといえそう。


なお、サードパーティ製アプリから2つ目のアプリを起動した場合、2画面分割は可能ですが、2つのアプリを同時に動かすことはできません。画面の右端に2つ目のアプリが表示されている限り、左側のアプリはグレーアウトしたまま動かすことができないので注意。


◆大画面化の恩恵はキーボードにもアリ
12.9インチという、ちょっとしたノートPCよりもサイズの大きなディスプレイを持っているiPad ProをGIGAZINE編集部で使用しているLet's note(ディスプレイサイズは12.1インチ)と並べてみたところ、まさかのノートPCよりも大画面であることが明らかに。


さらに、iPad Proを横向きにすればキーボードのサイズがノートPCのものとほとんど同じサイズになります。


実際に文字入力したところ、両手の間隔はほとんどフルサイズキーボードを使用する際と同じで、これまでのiPadよりも格段に文字入力しやすくなっていることは明らか。


◆ベンチマーク
実際に使用してみたところiPad Proはかなり快適に使えることが分かったのですが、実際にその他のスマートフォンやタブレットと比べるとどれくらいのものなのかが不明だったので、AnTuTu Benchmarkを使ってベンチマークテストしてみました。

ベンチマークテストの結果、トータルスコアは「6万3549」。


同ベンチマークテストでiOS端末のスコアを測定したところ、iPad Air 2が「5万8972」、iPhone 6sが「5万7872」、iPhone 6s Plusが「5万8717」でした。また、OSが異なるので一概には言えませんが、最新のAndroid端末で同アプリによるベンチマークテストを行った結果は、Nexus 5Xが「4万5956」、Nexus 6Pが「5万0731」、Nexus 9が「5万3179」でした。

◆感想
実際に使ってみた感想としては、「とにかく大きい」というもの。12.9インチというディスプレイサイズはとにかく巨大で、大画面の迫力は相当なもの。ムービーの再生はノートPCよりも向いていること間違いなしで、改良されたスピーカーによる音の臨場感も非常にグッド。「これならイヤホンなしで音楽やムービーを再生したい」と思えるレベルです。さらに、大画面に表示される情報量は莫大なので、テキストを読むのにも適しているのかも。

ただし、手に持ったままムービーを再生したりゲームをプレイしたりするとディスプレイとの距離感が近すぎるように感じることもあり、人によってはしばらくiPad Proでゲームをプレイすると「腕がプルプルしてくる」と音をあげてしまうくらい。正直に言って、手に持ったままの操作にはそれほど向いていないように感じるので、「iPad Proをいろんな角度に向けられるスタンド」や「iPad Pro用のワイヤレスコントローラー」などさまざまなアクセサリーが今後登場しそうな予感。

Apple PencilやSmart Keyboardなどの専用アクセサリがまだ届いていないのでまだなんとも言えませんが、iPad Pro単体でも「iPad ProがPCに取って代わる」とAppleのティム・クックCEOが語った理由が分かる点はあります。ノートPC並のサイズとそれを支えるハイパフォーマンスならば、ムービーを視聴したり音楽を再生したりするのにはぴったりで、実際のところそれらのためにノートPCを使用している、というユーザーも多いはず。そういったユーザーにとっては十分に「iPad ProがPCに取って代わる」ことは可能です。ただし、Appleのことなので、スタイラスペンのApple Pencilや、専用キーボードのSmart Keyboardが「ただのiPad Proのオマケ」であるはずはないので、これらを使用した際にiPad Proがさらにどんな化け方をするのか……期待が高まるところです。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii