取材

全自動運転車時代の到来でドライビングコクピットはどう変わるのか、「日産IDSコンセプト」の提案はこんな感じ


東京モーターショー2015で発表された日産のコンセプトカー「IDSコンセプト」には、自動運転機能が搭載されています。自動運転車が登場すれば、普段はドライビングを楽しみつつ、疲れたときやくつろぎながらも移動したいときには自動運転モードに変更、というような使い方が想定されますが、ドライブモード、自動運転モードを自由に切り替える機構を東京モーターショー2015の会場で日産がデモしています。

日産|Nissan IDS Concept 日産が目指す未来の電気自動車と自動運転を具現化した革新的コンセプトカー
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2015/_STORY/151028-01-j.html

TOKYO MOTOR SHOW WEB SITE
http://www.tokyo-motorshow.com/

IDSコンセプトがどんな自動車なのかは以下の記事を見ればよく分かります。

ゲームが実車になった「ビジョングランツーリスモ」や自動運転車両など個性的に未来を提案する東京モーターショー2015の日産ブース - GIGAZINE


西ホール4Fにある日産ブースに到着。


人だかりの先にあるのは……


IDSコンセプトのダッシュボード部分。


運転席にはタブレットのような端末。ステアリング代わりの端末は、音声認識による操作が可能。自動運転モード(パイロット運転モード:PDモード)ではこの大型モニターを通じて操作するというわけです。


PDモードでは、ダッシュボードに大型のモニターがあり、各種情報を表示させられるので、自動運転によるドライブを、ゆったりくつろぎながら過ごすことが可能です。このIDSコンセプトのドライビングインテリアは、2020年代のコクピットを想定しているそうです。


とはいえ、自動運転車であっても自分で運転したいときはあるもの。そんなときは、マニュアルドライブモード(MDモード)に切り替えれば、インテリアを変身させることができます。

PDモードからMDモードに切り替える様子はこんな感じ。

日産「IDSコンセプト」を自動運転モードからマニュアルドライブモードに切り替える様子 - YouTube


タブレット型端末が倒れてメーターパネルに変身して、中からステアリングが登場しました。


それに合わせてペダルも登場。


MDモードでは一般的なダッシュボードで情報表示はなし。しかし、MDモードでもIDSコンセプトは搭載したセンサーでモニタリングしており、万一の危険な状況を回避するようアシストするとのこと。


もちろんPDモードへも即座に変更可能です。

日産「IDSコンセプト」を自動運転モードに切り替えるとこんな感じ - YouTube


自動運転車の取り組みについてはGoogleのようにそもそも人間の操作を前提としない完全自動型を目指すものもある中で、日産をはじめとする多くの自動車メーカーは、自分でステアリングやアクセル・ブレーキを使って操縦することで得られる「ドライビングプレジャー」を残したままで、自動運転を実現するというスタンスを採っています。自動運転とファンドライブを両立させる場合には、自動運転モード、マニュアル運転モードの切り替えシステムが必須であり、今後もさまざまなデザインの提案がありそうです。

◆おまけ
日産は、2016年末までに高速道路で自動運転を可能にする技術「パイロットドライブ1.0」を日本市場に導入する予定と発表しました。

日産|日産自動車、ハイウェイから一般道までの自動運転が可能な実験車両での公道テストを開始
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2015/_STORY/151029-01-j.html

パイロットドライブ1.0では高速道路の1レーンを使った自動運転が可能で、2018年には高速道路で車線変更自動的に行う複数レーンでの自動運転を、2020年までに交差点などを含む一般道での自動運転技術の導入を計画しているとのこと。東京オリンピックまでに本格的な自動運転技術が登場しそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「東京モーターショー2015」全記事一覧まとめ - GIGAZINE

世界初公開のトヨタのコンパクトFRスポーツ「S-FR」速攻フォトレビュー - GIGAZINE

「東京モーターショー2013」全記事一覧まとめ - GIGAZINE

2年ぶりの「東京モーターショー2009」開幕、全記事一覧まとめ - GIGAZINE

第40回東京モーターショー 2007、どんな様子なのかムービー公開+全記事一覧 - GIGAZINE

in 取材,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.