座る・立つ・あおむけなどありとあらゆる姿勢に対応しデスクワークに革命を起こす「Altwork Station」

「1日に6時間座っていると死のリスクが40％増大する」や「長時間座ることは喫煙並に寿命を縮める」という研究結果がある一方で、「長時間座ることは死のリスクとは関係がない」という研究結果もあり、長時間座ることの健康に対する影響は長い間議論されてきましたが、そんな議論を吹っ飛ばすようなワークステーション「Altwork Station」が登場しました。座る・立つ・あおむけというさまざまな姿勢に対応するAltwork Stationは、職場のデスクとイスに取って代わる可能性を秘めています。

Altwork Station
http://www.altwork.com/

Sit? Stand? Nifty new workstation lets you lie down on the job | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/10/sit-stand-nifty-new-workstation-lets-you-lie-down-on-the-job/

Altwork Stationがどういった製品なのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

Altwork Station - YouTube


電車や自動車からテレビまでテクノロジーが急速に進化することで、生活のありとあらゆる面は効率的で便利になりました。

しかし、昔からほとんど進化を遂げていないものもあり、その1つが職場のデスクワークです。

タイプライターを打つ人と……

Macbook Airを使う人の姿勢はほとんど同じ。

そんな状況を打破すべく開発されたのがAltwork Stationです。

Altwork Stationは従来通りの座り作業のほか……

大きなアームを操作して立ち作業にも対応可能。

背もたれと足置きを操作してリクライニングチェアーのようにもなります。

ディスプレイを自由に動かしてちょっとしたミーティングも可能。

キーボードやマウスなどを置ける作業台も高さを自由に調節できます。

アームを手前に傾ければほとんど寝ているような姿勢になり、映像からは女性が目線を落とさず首に負担をかけることなく作業している様子がわかります。

足置きの部分も調節可能。

背もたれや作業台の高さ・角度調節を行うのは、本体に搭載されているコントローラー。

アームに搭載されているレバーでディスプレイを動かします。

立ち作業中に疲れを感じたら……

スイーっと座ればOK。

まさに夢のようなワークステーションになっているわけです。

IT関連メディアのArs Technicaは、早速Altwork Stationのプロトタイプを体験しムービーを公開しています。

Ars demos the Altwork Station - YouTube


これがAltwork Stationのプロトタイプです。

従来通りの座り作業。

作業台に搭載されているコントローラーにはリクライニング・スタンド・足置きなどの調節を行うボタンがあります。また、一度セットした姿勢をAltwork Stationに記録しておくことも可能とのこと。

コントローラーを操作すると……

背もたれが傾きあおむけの状態に。作業台にのっているキーボードやマウスパッドが落下しないのが不思議です。

実は作業台には磁石が搭載されていて、キーボードにも磁石をつけることで落下しない仕組みになっています。このあたりはまだまだ改良の余地がありそう。

Ars Technicaによると、背もたれはとても快適とのこと。

コントローラーを操作すると……

作業台がスライドするように移動して……

スタンディングデスクに早変わり。ボタンを押すだけでスタンディングデスクに変形するのはとても便利とのことですが、使い方に慣れるには少し時間がかかるそうです。Ars Technicaは「Altwork Stationはデスクワークだけでなく、PCで長時間ゲームをするのにも適している」と評しています。

なお、Altwork Stationは記事作成時点で予約を受付中で、2016年中頃に出荷が始まる予定。予約者には、通常5900ドル(約71万円)のAltwork Stationを3900ドル(約47万円)で販売するとのことです。