フックを発射し引っかけて高所への移動を可能にする自作ロープランチャーを作った猛者が登場
暗殺者となって建物から建物へと飛び移り、壁をよじ登ったりしながら広大なオープンワールドを縦横無尽に探索できるのがゲーム「アサシン クリード」シリーズですが、最新作となる「アサシン クリード シンジケート」はロープランチャーという新アイテムの導入により、移動手段が大きく進化します。そのロープランチャーを、映画やゲームに登場するアイテムなど自作するcolinfurzeさんが作り、実際に使っている様子をYouTubeで公開しています。
ロープランチャーがどのようなアイテムかは以下のムービーを見るとよくわかります。
Assassin's Creed Syndicate - Rope Launcher Gameplay (Grappling Hook) | WikiGameGuides - YouTube
画面に映っているキャラクターの左手に装着されているのがロープランチャーです。
上に向けてロープランチャーを発射!
建物に引っかかったロープをシュルシュル巻き取りながら上昇し……
あっという間に高所に移動できるというわけです。
colinfurzeさんは、夢のようなアイテムであるロープランチャーを自作し使っている様子をムービーで公開しています。
REAL Assassin's Creed HIDDEN BLADE & ROPE LAUNCHER - YouTube
ロープランチャーを自作したcolinfurzeさん。
これが自作ロープランチャーです。
上に向けてボタンを押すと……
パシュッとロープが発射されます。
発さされたロープの先端にはフックがついていて……
ロープを巻き取るとフックがしっかりと引っかかるという仕掛けになっています。
ロープを巻き取ったら、グイグイ引っ張ってフックが外れないか確認。
手元にあるボタンをポチッとな。
ボタンを押すと、ロープランチャーがロープを自動で巻き取り始めます。
ロープが巻き取られると同時にcolinfurzeさんの体がフワリと浮き上がりました。
シュイーンという音を立てながらロープを巻き取っていきます。
「止まらないで!」と叫ぶcolinfurzeさん。
ゲームのスピードほどではありませんが、止まることなく上昇。
見事に頂点に到達しました。
次は壁の上端に向かって発射。
たゆんだロープを巻き取り……
壁をよじ登っていきます。よじ登るのに手を使っていない様子を見ると、ロープを巻き取る力がいかに強いかがわかります。
壁をよじ登り、まさにリアルアサシンとなったcolinfurzeさんはとてもうれしそうです。
「アサシン クリード」シリーズに欠かせない武器と言えば、アサシンブレード。
アサシンブレードは手を広げる動きと連動しナイフが飛び出す仕掛けになっています。
ゲームを象徴する武器であるアサシンブレードさえも、colinfurzeさんは作成。
左手の人差し指にはめたリングにワイヤが仕掛けられていて……
手を開くと格納されているナイフが飛び出す、というゲームと全く同じ仕組みになっています。
アサシンブレードで布袋を刺して……
横に切り裂くことができます。
ロープランチャーとアサシンブレードを自作したcolinfurzeさんに作れないものはないのかも……。
colinfurzeさんはロープランチャーのメイキングムービーを公開していて、どうやって作られたのかは以下の2本のムービーから確認できます。
Making a Real Assassin's Creed Rope Launcher part 1 - firing the rope - YouTube
Making a Real Assassin's Creed Rope Launcher Part 2 - Winching me UP - YouTube
ロープランチャーの土台部分には、colinfurzeさんが以前作成したウルヴァリンのツメの金属プレートを使用し、土台の上にロープが付いたフックを発射する装置を載せる予定。
これはFarcry 4に登場するトゥクトゥクを作成したときに使ったガスガンです。
このガスガンに使われている炭酸ガスボンベを使用しフック発射装置を作ります。
まずは炭酸ガスボンベを格納するシリンダーを作ります。
ガスボンベを格納できる大きさのパイプを使用。
削ったり穴を開けたりしてシリンダーを作っていきます。
作業にはかなりの正確性が求められるようです。
これが完成したシリンダー。
ガスボンベのシリンダーに、発射するフックを格納する砲身を装着させます。
これは金属を削って作ったフック発射装置のスイッチ。
スイッチをシリンダーの後部に取り付れば……
フック発射装置は完成です。
フックに取り付けるロープにはナイロン製を使用。ワイヤなども試してみたそうですが、絡む心配がなく、かつ体重を支えるくらいの強度を考えるとナイロン製がベストだったとのこと。
ただ、フックにロープをくくりつけるだけでは、装置からロープがだらーんと垂れてしまうので、ロープをセットする部分も必要で、3本の金属棒を使って作っていきます。
金属棒を三角すいの形に変形。
画像の赤枠にあるのが完成したロープ格納部。
ここにロープを巻き付けておくというわけ。colinfurzeさんによると、この形でなければ発射されたロープがまっすぐ飛ばずに、絡まってしまうそうです。
フックも金属を削り作り上げます。
ということで完成。試射してみると……
フックは回転しながらまっすぐに飛んでいきました。
ここでガッツポーズ。
次は、ロープを巻き上げながら体を持ち上げるためのウインチを作ります。
ウインチには電動ドリルを使用。
電動ドリルは回転すると手で止めるのはパワーが強すぎて不可能で、これなら自分の体重を持ち上げられるはずです。
電動ドリルを分解し、回転パーツとモーターを取り出します。
取り出した回転パーツを削ったり穴を開けたりして加工。
同時並行で回転パーツを格納するシリンダーも作成します。
加工した回転パーツとモーターをシリンダーにはめ込むとぴったりでした。
完成したウインチがこれ。
ウインチを装着すれば、ロープランチャーの完成です。ムービーではサラッと作り上げているように見えますが、実際には技術と危険が伴う作業であり、よほどの自信がない限りcolinfurzeさんのまねをするのはやめておくほうがよさそうです。
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