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磁性流体で文字がぐにぐに動くリキッドディスプレイのデジタル時計「Rhei」


磁石に反応して形を変える不思議な液体「磁性流体」を使った、数字がにゅるんと動いて時刻を表示してくれるデジタル時計「Rhei」の開発が進められています。

Rhei - Time flows. Literally.
http://www.hellorhei.com/

時計の数字がにゅるにゅると動いている様子やRheiをデザインしていく過程は、以下のムービーで見ることができます。

Vimeo Rhei - time flows. Literally


黒い球体が空中にぷかぷかと浮いています。


ぬるぬる動く液体の原料となる、さまざまな薬品が並んでいます。


まるで化学実験のよう。


別の液体を混ぜて容器を振ると……


透明の液体の中に、黒いドロッとした液体がふよふよ浮いている状態に変化。


容器の底に磁石を近づけると、表面にトゲトゲとした角が生まれます。この黒い物質は磁石に反応して形を変える「磁性流体」と呼ばれるもの。


磁性流体を使ったデジタル時計「Rhei」を製作したのは、デザイナーのDamjan Stankovićさんと電気技師のMarko Pavlovićさん。以下はRheiの基板の設計図です。


全体の設計図はこんな感じ。


設計図を基にして、部品を削り出していきます。


金属加工用の機械をPCから操作。


ネジ1本に至るまで、独自に設計されています。


以下の部品は磁性流体を動かすための磁石を固定するもの。


棒材を削り出して、機械をスライドさせるためのピンを作成。


削った後は太さが均一かどうかをしっかりチェック。


デジタル時計を動かすためのプログラムを作成しているところ。


基板を木の板に固定。


先ほど削り出したピンは、こんなふうに磁石をスライドさせるガイドとして使用。


枠に「rhei」のロゴ入り。


時計を覆うカバー部分には木材が使われていて、やすりで木材の角をなめらかに削っていきます。


木の本体に機械部分をはめ込みます。


次は透明の板に穴を開けていきます。


同じ形の板が何枚も用意されています。


フレームに土台となるプレートを置き……


先ほど空けた穴にスペーサー用の部品をはめ込みます。


2枚のプレートをあわせ、隙間に磁性流体がふよふよ浮いている横長の部品を、木製の部品と組み合わせます。


パチン、としっかり組み合わせれば……


磁性流体がふわ~んと漂い始めます。


磁性流体で時刻を表示するデジタル時計「Rhei」の完成。


時計の文字盤上で磁性流体が常に動いており、同じ時刻を示していても数字の形が微妙に変わっていきます。液体がまるで無重力空間にあるかのようにふよふよと動く様子は、時間を忘れて見入ってしまうほど不思議な動きです。


近くで見るとこんな感じ。


磁性流体がぬるんと動いて時刻を表示する様子は、以下のGIF画像で確認できます。


なお、Rheiは記事作成時点でプロトタイプを作成中で、公式サイトからメールアドレスを登録しておけば、販売開始時にお知らせを受け取ることが可能です。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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