水がはじかれる様子や磁石に吸い付く様子をスロー撮影すると神秘的な映像に
シャボン玉が割れる様子やほっぺたを平手打ちされる様子をスローモーションで見てみると、日常では見られない光景が広がっていることがあります。ありとあらゆる事象をスーパースローカメラで超高速度撮影して公開しているThe Slow Mo Guysが、水が広がったり、染みこんだりせずに水滴となる性質の物質の表面に水をかけてみたり、流体でありながら磁性を帯び、磁石に吸い寄せられる性質をもつ磁性流体に、磁石を近づけてみた様子を超高速度撮影したムービー「Super Hydrophobic Surface and Magnetic Liquid」を公開しています。
Super Hydrophobic Surface and Magnetic Liquid - The Slow Mo Guys - YouTube
こちらの2人がThe Slow Mo Guysで、今回は実験室のようなところで、疎水性物質が水をはじいたり磁性流体が磁石に吸いつく様子を超高速度撮影してみるとのこと。
疎水性を持つ植物の葉っぱには、目に見えないくらい小さな毛が表面に生えていたりして、水を全部はじいてしまいます。
実験では人工の疎水性物質を使用。
疎水性物質の表面に青色の水や赤色の水をかけてみて、どのような動きをするか観察するというわけです。
実験の様子は2500fpsでの撮影が可能なスーパースローカメラを使って撮影します。
画面上部から赤と青色の水が落ちてきて……
ビチャッと着地。
普通の物質なら水が薄く広がるはずですが、水はその場にとどまろうとします。
青い水のほうが赤いものよりも量が多めのため、青い水に吸い込まれていきます。
どれだけ水を注いでも、疎水性物質の表面上では、薄く円状に広がりません。
注がれる水の量が少なくなると、小さな水滴が表面の上をジャンプするかのように動いています。
赤と青の小さな水滴が表面を跳ね回る様子は神秘的。
次は青色のみを注いでみました。
先と同様に、表面にはじかれた水は行き場を失い、奇妙な形に変化。
表面にはじかれまくるためか、小さな水滴に分離していきます。
小さくなった後は、落下の勢いで跳ね回る青色の水滴。
次は、実験室を少し暗くして被写体だけに光を当てて撮影。
画面左側から迫る赤い水。
右側からは青い水も流れてきます。
2色の水が衝突。
赤い水は右側から大量に迫る青い水によって、左側に押し流されてしまいました。
青い水は、小さな塊に分裂しながら左側に向かって流れていきます。
水量が少なくなると、小さな塊からさらに小さな水滴へと変化。
青い水の透明感と、スローモーションで跳ねながら動く水滴が絶妙な雰囲気を作り出しています。
次は、磁性流体に磁石を近づけて変化する様子を撮影。
黒い突起物の中には磁石が埋め込まれており、その下にあるガラスの皿の上にあるのが磁性流体です。実験では、皿を上に少し持ち上げて磁石に磁性流体が吸い寄せられる様子を撮影します。
それでは撮影開始。
磁性流体を磁石に近づけると……
ニョキッと角のようなものが生えてきました。
角のようなものは、ぐんぐん上に伸びて磁石と接触。
磁石に磁性流体はぐんぐん吸い寄せられているようで、磁石の先端が少し膨らんできました。
ぶくぶくと泡立つような感じで、磁石の先端が段々と大きくなっていきます。
どんどん膨らんでいく磁石の先端。
磁石に吸い上げられた磁性流体は膨らみながら球状に変化し、下の方は少しゴツゴツと岩のような感じになってきました。
磁性流体は、最終的にボールのようにふくれあがり、下半分はトゲトゲとした形状に変化。
The Slow Mo Guysは、他にも水中で銃を撃つ様子などさまざまなスーパースロー映像を公開しています。iPhone 5sに120fpsでムービー撮影可能なスローモーションビデオ機能が搭載されるなど、高速度撮影はかなり身近なものになってきているので、自分で高速度撮影して楽しむのもアリです。
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