人はよく使うアプリ上位3つで80%の時間を費やしている
by Highways England
人々のスマートフォン使用時間は日に日に増しており、調査会社のcomScoreによると、2015年6月の時点で「人々がスマートフォンに費やす平均時間」は、ブラウジングを除いて70時間にも及ぶとのこと。18~24歳の層に至っては90時間もの時間をアプリに費やしているそうですが、人々は実際のところ数々のアプリを使いこなしているのか、調査が行われました。
You really only use three apps on your phone - Quartz
http://qz.com/508997/you-really-only-use-three-apps-on-your-phone/
comScoreの調査によると、1000万人以上のユーザーを持つアプリは2015年6月の時点で60個あり、これは2014年6月の44個という数を大きく上回っています。しかし、人気アプリの数が増えたからと言って、人々が使いこなすアプリの数が増加したというわけではなさそうです。
調査では、平均的なアメリカ人はアプリを使用する時間のうち半分を、「最もよく使うアプリ」1つに割いていることが判明しています。
これが、人々の各アプリに割く時間を表したグラフ。人が「最もよく使うアプリ」に割く時間は全体の50%で、「2番目によく使うアプリ」に割く時間は全体の18%、「3番目によく使うアプリ」に割く時間は全体の10%となっており、総合してみると、各ユーザーにおける「よく使う上位3つのアプリ」に割く時間が、ユーザーのアプリ使用時間全体の約80%を占めているわけです。
では何のアプリがよく使われているのか?というと、その答えはFacebook。人々がよく使うアプリ上位3つにFacebookがランクインした割合は80%にも及んだそうです。また、調査の対象となった人々の半数は、Facebookを最もよく使っていた様子。アメリカ・プリンストン大学の研究者は「Facebookの寿命はあと4年しかない」とも予測していましたが、まだまだFacebookの人気は高いものと見られます。
by Maria Elena
もちろん「ユーザーが実際にアプリに割いた時間」もアプリの人気を測定する方法の1つですが、アプリによってどれだけのメリットが得られるのかも大切です。例えばスマホで簡単にハイヤーを呼べるサービス「Uber」であれば、重要なのは「30秒で作業が完了するか」であって、決して「アプリに割く時間が長い」ことが人気や収益とは結びつかないためです。Facebookに30分、Uberに5分の時間を費やしているという理由で「Facebookの方が人気やシェアが大きい」と結論づけられるわけではありません。
なお、2015年9月末にはFacebookが全世界規模でダウンするというい事態も発生。以下のマップに表示されているように、北米やヨーロッパを中心として「Facebookにつながらない」という状態が40分間も続いていました。
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